しなのさかいの駅前広場

見ろ! 古い12系がゴミのようだ。

KATO 2019年6月分ポスターを見て「これって全部再生産品だわ」と思う。


こんにちは。しなのさかいです。

「ヨコハマ鉄道模型フェスタ」の開催日直前である昨日、カトーから2019年6月分のポスターが発表されました。
今回はこの内容を見て、あれこれ考えてみようと思います。



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【285系285系<サンライズエクスプレス>(パンタグラフ増設編成)】

と、その前に5月分の追加としてこれが発表されていましたので、こちらから先に。
285系・サンライズエクスプレスは、確か2016年の秋にリニューアル再生産(10-1332、10-1333)が行われており、見ていたところ相当数の再生産だったのではないかと想像しています。
それもそのはずで、久方ぶりの再生産でありながら、ライトの改善、室内灯のLED化、トイレタンクパーツの取付といった仕様のアップデートが施されたのですから、仕方がありません。
新しいセットを買い求めるユーザーと、旧製品をアップデートするためにASSYパーツを買い漁るユーザーとが入り混じって大いに盛り上がったようでした。

しかし、それから3年も経たないうちに、今度はパンタグラフを増設し、その他ドアステップの警戒色を印刷したりした新仕様をリリースするという…

当方は285系を購入したことがなく、「いつかは手にしたいな…」という程度の緩い視線を送っていましたので、おそらくという見方になりますが、2016年時点で悔いを残さないように全力投球してしまったユーザーからすれば「そういう展開があるなら買わないで待っていればよかった…」といった、残念な気持ちが広がっているのではないでしょうか。
心中お見舞い申し上げます。
救済用のパーツセットも発売されるそうですから、車番違いの編成を持つという喜びもありましょうが、そのパーツを手にして気持ちを落ち着かせるのも、どちらかというと自分に対する言い聞かせのようでもあり。
やはり、「ならば現行仕様が欲しい」と思うユーザーは多いのでだと思います。
それにしても、手元に大量のサンライズエクスプレスを置いてもねぇ。

つまり、生産時期のインターバルを考慮しない、ユーザーに対する配慮が薄い企画のように見えるんです。
5月末の決算期に「追加」でこうした企画を立ち上げるところも謎。
最近のカトーはこうした「謎」ばかりでして、分からないことばかりです。



2019-6a.jpg

【E233系5000番台 京葉線(貫通編成)】

ここからが6月分です。
最初は、京葉線を走るピンク色の帯のE233系。
「6+4の編成だけじゃつまらないでしょうから」というバリエーション展開の気持ちがどれくらいあるのかどうかはわかりませんが、実質的にこれは「再生産」以外の何物でもないでしょう。
「6・7号車のサハE233を新規にご用意。」とのアナウンスも虚しく聞こえます(貫通編成である以上、用意するのが当たり前だからです)。
最近は製品のネームに、「小窓あり」のようにに「カッコ書き」が付されるケースが多くなっており、それだけ細かい差異をアピールしないと“あたかも新製品”のような見せ方ができなくなっているようです。
それだけ、新規金型使用製品が枯渇しているということでして。
あ、これはもちろん「買いません」。



【E6系新幹線「こまち」】

「大形荷物置き場設置に伴い13、15、17号車の2人掛座席1ヶ所の窓が埋められた姿を再現。」というアナウンスが出ていまして、これはトミックスでも同じようなことをやるようなのですが、実車の様子を見るところ、ボディを閉塞する工事が施されている様子はなく、窓にフィルム(?)を貼っているだけのように見えます。
ですから、模型の表現も、ガラスパーツにボディと同じ色を印刷しておしまい、なのではないでしょうか。
サードパーティがインレタを発売してくれればそれで済みそうな措置でして、つまりはメーカーとして大々的にアピールできる仕様改善ではないということです。
そんな差異は真に再生産の範囲でやってもらえればいいこと。
ですから、これもユーザー目線で見れば実質的に「再生産」そのものです。
もちろん「買いません」。
秋田新幹線はE3系の方が馴染み深いので、そうした理由からこちらを1セット持ち続けています。



【スターターセット キハ58系 急行形気動車】

「いにしえの世界」の入口に立てるようなスターターセットが組まれることについては率直に歓迎します。
たとえ大人であっても、我々の世界に飛び込んでみたいと考える人たちは一定数存在するでしょうし。
封入されるキハたちについては、細かく仕様を読んでみると、どうも既存製品のパーツをミックスして仕立てるようです。
所属表記『関スイ』、復活するんですね。
「スターターセット専用ACアダプター」という言葉が書かれている点にも注目です(もはや不要ですが)。



【D51 標準形】

長らく市場から消え去っていた「標準形」の再生産が行われます。
「先輪はスポーク車輪を採用。」とありまして、この措置を施した上での1,000円値上げ(11,000円+税→12,000円+税)が決断されたようです。
野暮な計算をして、値上げに納得がいくとかいかないとか、そういう騒ぎを起こすのはやめておきましょう。
どう考えたって「標準形」のデゴイチは必要なのですから。

品番も「2016」(ハイフンなし)から「2016-9」へ変更。
当方は2012年の「伯備線石灰輸送貨物列車」の際に1両を追加購入して3両体制としていて、それら全てを「間の抜けた車輪」(HP原文ママ)に交換しています(笑)
したがって、今回は「買う必要がありません」。
市場全体にとっては、こうした製品がいつでも買えるようになるといいですね。


その他(E231系、683系、321系、キハ58系、コキ10000系)は完全な再生産です。
コキ10000系はトミックスのような仕様でフルリニューアルを遂げてくれるとおもしろそうなのですが。
あれを「コンテナ貨車」と見るか、「20系ブルートレインの貨物版」と見るかで興味の深さが変わってくるのです。
10000系高速貨車にロマンを感じる年ごろなんです。



こんな風にして6月分のポスターを見ました。
つまるところ、これらは全て「再生産品」であり、真の意味で「企画」が機能したようには見えません。
既に持っているユーザーとしては、ただ単に小売店へ足を運ばなければいい話ですが、その小売店としては「こんなラインナップ、たまったものではない」となるのではないでしょうか。
その反動として、依然として淡々とした企画が進行している業界2番手・トミックス、再生産でも狂犬ぶりを発揮している業界3番手・マイクロエースに対して「次は何をやるのか?」といった興味が向いています。
しかしながら、この2社でカトーの市場規模をカバーできるはずもなく、どこかもどかしさが残るわけなんです。
閉塞感、漂いまくっています。



2019-6b.jpg

【サウンドボックス】

2月には「サウンドボックス」がリニューアルの上で店頭に並ぶみたいです。
といっても、当方のような既存ユーザーがショックを受けるような内容でもなさそうでして、ハード面でのリニューアルは見当たりません(目盛りが付されたくらい)。
サウンドカードが普及するためには、ボックスがいつでも買えるようになっていないといけませんから、初回品ユーザーとしては温かく後続するユーザーが現れることを見守ろうかな、というところ。

お試し用の「蒸気機関車」カードはさすがに封入されないようです。
ということは実質的に値上げ…?
まぁ、ここは固いことナシとしましょう。
多くのカードが普及した今となっては、あのカードを必要と考える人もいないでしょうから。




今頃、ランドマークプラザは大変な賑わいとなっているでしょうか。
カトーブースで「もうちょっとしっかりやってくれ」と差し込んでいる人がいたら、それは当方ではないと断言しておきます。
インフルエンザに感染することが怖いので、行くのをやめました(笑)

ではまた。
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  1. 2019/02/02(土) 16:00:00|
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コメント

緑のたぬきとキツネさん

回収が見込めなくなった伏線や停滞したシリーズもの、連発されるフソトフォーカス気味の企画、撮り鉄のご作品発表場所となった月次ポスター、お絵かきなどなど。ご不満はよく分かりました。私もそちら側だと思います。

でも、勝手に期待したり勝手に失望したら負けかもしれません。それはもう、未練タラタラ。冷たいようですが、自分向きではないと思えば、わざわざお金を出して買ったり、貴重な時間を費やすのは無用なのです。
  1. 2019/02/12(火) 23:24:14 |
  2. URL |
  3. りんご #-
  4. [ 編集 ]

寒くなったと思います。

おはようございます。いつも楽しく見させていただいています。
私も考えることはあって、メーカーとしては万人に受け入れられて、さらには収益を上げていかないといけない難しさがあるとは思いますが、そこをやはりロマンや想い出を際立たせながら、夢のある企画を期待したいところですね。
以前は東京や上野を出発した列車が、牽引機を変えながら北へ、荷物車などの車輌が継走されて列車番号を変えながら目的地に向かうのを思い出したり、思いを馳せながら、発売まで楽しんで予約して心が躍るような感じがありましたが、今はどうにも内容が薄い気がします。今の豪華列車に憧れる世代とハザに夜通し雑魚寝した世代では考え方が違うので、旅の感じ方が違うのでベクトルを合わせるのは難しいところですね。
けれど発売時期と発表時期の関連性を私は求めないと購買意欲は駆り立てられないと思ってます。
これからもいい記事楽しみにしています。
  1. 2019/02/16(土) 09:33:03 |
  2. URL |
  3. 紀勢線マニア #-
  4. [ 編集 ]

この趣味には「感化」が必要なのです

りんごさん

遅レスですみません。
コメントをありがとうございました。

カトーの企画はつい数年前までの6、7年、どちらかというとユーザーの好みの最大公約数を狙うとか、コアなファンを狙って…というよりは、あえてそこを避けた企画が目立っていた気がします。その際たるものが、飯田線シリーズであり、カニ38であり、マヌ34だったのではと。
そうした「こんな方向性もいかがですか?」という、ささやくようなアイテムが提示されると、ネット上だけでなく小売店の店頭でもその話題で持ち切り。発売された後の結果はご存知の通りです。
カトーはどうしてもNゲージ市場の中では大きい存在ですから、そこから妙な電波が発信されると、市場全体に楽しい祭りムードを醸し出すことになります。そんな仕掛けづくりを素直に歓迎していました。
自分が欲しかったアイテムかどうか、というよりも自分が欲しいと思わなかった、気にもしなかったアイテムがいかにしてそうじゃなくなるのか。この趣味には自分のこだわりを貫くということよりも、かつての模型店での店主と常連客との会話を聞いて自分も影響を受けるといった「感化」にこそ、楽しみあるんじゃないかなぁと思っています。
  1. 2019/02/20(水) 07:37:03 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

「世代交代」で済ませたくない

紀勢線マニアさん

レスが遅くなり申し訳ございません。
それにしてもHNが素晴らしい(笑)

御指摘、そのとおりだと思います。
いにしえの列車は、その当時を知らないユーザーにはウケないのか…となれば、それは違うと思います。当方が思うに、昨今の地方線廃止に関連するニュースは鉄道の役割の相対的縮小(道路交通に対して)があるわけで、鉄道が鉄道らしい役割を担っていた時代を知れば、その方が「深み」があるはずなのです。その翻訳を鉄道模型メーカーだけでなく雑誌媒体も「できなくなりつつある」。
でも、単なる「世代交代」などのキーワードで「仕方がない」と片付けていいのか。様々な業界では平成が終わろうとしている今でも、昔のことが語り継がれているのです。不思議ですよね。要は感性の問題なのでしょう。この市場の上流、いや「最上流」には、当たりまえのものや古いものに対する愛しみがなくなってしまいました。それも急速に。
こんな局面で我々ユーザーはどうしたらいいのか。そんなことを考えて本記事を書かせていただきました。
今後ともよろしくお願いします(^ ^)
  1. 2019/02/20(水) 07:50:25 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

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