しなのさかいの駅前広場

415系、売れているのかなぁ。

90年前の郡上八幡駅で見たロイヤルレッド

こんばんは。しなのさかいです。

郡上八幡の町のことを散々書きましたが、きちんと鉄分補給もしてきましたので、その辺のことも触れておきましょう。




町を出た後は、前夜に踊りの会場となっていた長良川鉄道・郡上八幡駅を訪問しました。

同鉄道の前身は言うまでもなく旧国鉄・越美南線で、意外にも国鉄が民営化される「前」の1986年12月に第三セクター鉄道として再スタートしています。
このとき、結ばれる予定だった越美北線とは運命が分かれ、北線は経営分離されずにそのままJR西日本へ継承。
今もそのまま存続しています。

この駅舎は1929年の越美南線開業時のもので、2015年には国の有形文化財に指定され、さらに2017年には開業当時に近い外観に復元されました。
さらにさらに、2018年にはカフェとテラスが設けられ、おみやげやグッズの販売もあり、来訪者に対するちょっとしたもてなしが行われています。





改札を抜ければ、この見事な佇まいなのです。
まるで映画のセットのようでしょう。
非電化路線の風景はまさにこうでなくてはいけません。





信号を扱う張り出し部分は、なんだかGMの木造駅舎のキットみたいです。
無駄なものは何もなく、往年の姿を見ることができます。





下り方面の乗り場を示す案内板は、どう見ても国鉄時代のまま。
国鉄フォントって見る人に優しさがあって、今見ても和みますよね。







さらに駅名板もありまして、昭和の香りがしていました。
「郡上」が小さくて「八幡」が大きい点がポイント高し。
当然ながら、所在地は「岐阜県郡上郡八幡町」です。
現在の郡上市は2004年3月1日、郡上郡7町村(八幡町・大和町・白鳥町・高鷲村・美並村・明宝村・和良村)の合併により誕生しました。





跨線橋に吸い込まれて…





階段を登って振り返ると、模型の世界そのまんま。
「わたしの旅スタンプ」の台がこういう階段の下にあったりしましたね。





ギシギシ音を立てながら渡ってみました。
どこもかしこも板、板、板。
首都圏ではすっかり見なくなりました。





下りの島式ホームから駅本家側を見たら、石積みのホームから全てがご馳走に見えてしまいまして、鉄道模型の可能性はまだまだあるなぁと思うのでした。
作りたくなりますよね、こういう景色をレイアウトで。
「鉄道模型コンテスト」では風景を大きく切り取ろうとする作品が多いのですけど、こういう視点であえて近視眼的に切り取ろうするのもアリなんじゃないかと思います。





蹄鉄機。
下の娘はこれがなんだか分からないとのことで、軽くレクチャー。
かつては、これを操作することに全身全霊を捧げていた方々がいた訳です。
それを現代の視点から「なんて非効率な…」と切り捨てる風潮もある。
せめて自分の子どもたちには、そんなメンタリティを持って欲しくないなと思いながら説明しましたが、本人に届いたかどうかは不明です。
まぁ、こんな地方の町に親と付いてきたこと自体を評価しましょうか(笑)



さて、列車がやってきましたよ。




2019年8月9日 郡上八幡にて 観光列車「ながら」1号

列車が来る数分前になると、ホームには大音量で「かわさき」が流れ、そのお祭りムードで乗客を歓迎するという仕組みでした。
そんな中で当方はカメラ、下の娘はビデオという役割分担。
この日からはお盆休みの期間は毎日運行となったようで、美濃太田からランチを楽しみながらお客さんがやってきました。
こんなときに撮り鉄をやる人は迷惑だったかもしれませんけど、少ない出迎え人の中の一人だったこともあるので大目に見ていただきましょう。





誰がどう見ても、あの方のデザイン。
JR九州の「アクアライナー」から30年が経過しましたが、やはり見ていてスペシャル感があることは間違いなく、人を惹きつけるアイテムとなっているようです。
現にこうして我が家も、町を離れたのだからサッサと次の目的地へ行けばいいものの、こうして駅で遊んでいるのですからネ。





食堂用の2号車はここで切り離し。
郡上八幡回転、上り「ながら」2号での営業に入るべく、ここで準備に入るようでした。





1号車はそのまま終点・北濃を目指します。
茶色い跨線橋との組み合わせが最高じゃないですか。
なんと車両と跨線橋とでは約90年の時間の差があるのですが、そんなに違和感がないという事実にも驚きました。





ロイヤルレッドが眩しい。





そして北濃へ。
「トミックスのながらを買っておいて良かったな」と思う至福が自分の中でピークを迎えました。
Nゲージをやる人間の悪いクセで、この後すぐビデオ撮影をしていた下の娘に「実はこの模型、ウチにあるんよ」と告げて呆れられましたナ。


その後「もう気が済んだ?」というオーラ全開の女房と上の娘がカフェからゆっくりと出てきて、4人ですっかり灼熱地獄に戻った車内へ戻ったのでした。
どうやら女二人は、冷房の効いたカフェで、オレンジジュースを飲みながら明方ハム製の「醤油フランク」を食べていた様子。
こうして旅の道中での“腹の空き具合”というものに遠心力が働いていくのです。
よくあるでしょ、「お腹すいたねー」「いや、そんなにすいてないよ」っていう虚しい会話(爆)




〈次回予告〉
さらに飛騨地方を鉄分補給しながら進むと“約束の地”には予期もせずに究極の「鉄分」が待っていた!
そこで見たものは、数多くの人々の魂を乗せたかつての方舟、そしてそれを守る人たちの苦悩。

次回、しなのさかいの駅前広場
「奥飛騨で真夜中の夢を見る」
ご期待ください。




注)JAMレポートを先行させるかもしれません。

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  1. 2019/08/17(土) 22:00:00|
  2. 駅ノート
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

こんばんは。

駅、素晴らしいですね・・・。
ちょっと綺麗過ぎる気はしましたが、このくらいでないといけないのかな。
ホームの案内表示や信号扱いの張り出しも。
すごく生きている駅という感じがします。
有人駅でもこんな駅、見かけなくなっちゃいましたよね。
都市部だと高架駅ですし。

転轍機まで、現役でしたか?
大丈夫です。
身体は使っていないかもしれませんが、全身全霊を掛けてやってる人がまだ首都圏にいますよ。
京急の転轍機操作、やってるのプログラムではないですから。


約束の地にある究極の鉄分…奥飛騨温泉口のカミオカンデはまた違うし…。
「奥飛騨で真夜中の夢を見る」…とな?

真夜中のコメントで対抗してみる…の巻
  1. 2019/08/18(日) 03:51:47 |
  2. URL |
  3. Mu #CnwbxUkc
  4. [ 編集 ]

風雪幾星霜

郡上レポ、大変参考になります。
私も以前半分仕事のような用事で宿泊しました。
季節は違いますがあの街には独特の空気が流れていて、同じ匂いを文章から感じました。

現代の効率化・経済性や衛生環境の中にあって何十年何百年と残ってきたモノの価値がなんであるか、という訴求力はこういう風景の中でいやおうなしに感じることができます。
最新の車両が鉄とコンクリートだらけの空間に出入りするのは旅情もなにもありません。
歴史を知らない世代には使い込まれた古いものを目にすることが「新たな」発見なのかもしれませんが、私の世代には原風景に帰れる安堵感があります。
どちらが観光地として人を惹きつけるかは明白だと思います。地方創生と言いながら方向性を誤れば過疎化の流れがどうなるのか、良いお手本の一つと思います。
  1. 2019/08/19(月) 23:06:59 |
  2. URL |
  3. ホビぽっぽ #n.5uQ5aw
  4. [ 編集 ]

Muさん

なにせ90年の歴史を踏まえた改装のようですから、可能な限り一気に90年を遡りたかったのかもしれません。当方としては70〜80年代の頃を再現してもらえると面白かったのですが。Hi-Cの自動販売機なんかを置いてもらったりして(笑)
  1. 2019/08/23(金) 22:24:48 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

原風景

ホビぽっぽさん

「原風景の中へ帰れる安堵感」ですか。いいお言葉をいただきました。「帰る」という感覚は幼少の頃に実体験がある者、世代だけのものなのか、それとも都会の文明に溺れて疲れた者が次々と覚えるものなのか、最近はそんなことをよく考えます。
できることならば、これからの時代は後者も現実のものとなって欲しい。郡上八幡のような風景は都会の対極的価値として、例えば今渋谷や池袋でイケイケの若い世代もいずれはその価値を理解してもらいたいなと。そうでなければ、日本中の地方都市が全てリトルトーキョーになってしまうでしょう。
日本の原風景の価値を理解できる…。そんな人はインバウンド旅行者だけになってしまうのではないか。年末に馬籠宿を訪れている欧米の人を見ると、どうしても危機感を持ってしまうのでした。
  1. 2019/08/23(金) 22:41:09 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

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