しなのさかいの駅前広場

415系、売れているのかなぁ。

KATO 2020年2月分ポスターを見て思わず電卓をたたいてみる。

こんばんは。しなのさかいです。

全日本模型ホビーショーのレポートを書いている間に、カトーから2月分の追加ポスターが発表されました。
今回もいつもどおりこれらを見て、あれこれ考えてみようと思います。




【10-1589 タキ1000 日本石油輸送(米軍燃料輸送列車) 12両セット】¥20,800+税

何らかの「新規」と言えそうなアイテムはこれくらいかな?
新しいFT21A台車はスナップオン方式となるみたいですし、デッキにはコキ106の反射板を取り付けることが可能となるみたい。
そして、側面ハシゴがタンク体同様に塗り分けされた姿を再現するそうです。
となると、これはトミックス製品並みにプチリニューアルを遂げることになる、のかもしれません。
ハシゴを「塗り分ける」そうですから、ハシゴは従来のPOM製ではなくてABSに塗装(印刷)を施す、ということ?
この方法は、色ごとにPOMで別パーツ化したトミックス製品とは異なる点ですので、仕上がりには注目。
このハシゴをASSYで製品化してくれれば、従来品を持つユーザーへの救済になるんですがね(助けたくないのかな)。

ですから、先月発表された「DE10 JR貨物更新色」は、これとのつながりで拝島駅の様子を再現するつもりだったのでしょう。
そうだったならば、出す(受注する)順序が逆だったような気がするんですよねー。
タキ1000の米タン編成は、欲しければ既にトミックス製品で手に入れていますから「買いません」。
でも米タンマニアがいるとすれば、ナンバーが異なって印刷された12両が一気に手に入りますから、無視することもできないアイテムかもしれませんね。


ところで、これまでのカトーのタキ1000の代表アイテムであった「10-1167 タキ1000日本石油輸送色ENEOS(エコレールマーク付)8両セットB」は10,400円+税です。
繰り返しになりますが、8両で10,400円+税。
今回は12両セットで、20,800円+税。
うーむ。
税抜き価格で比較しようと、電卓をたたいてみました。

8両セットの1両:10,400÷8=1,300(円)
12両セットの1両:20,800÷12≒1,733(円)

おーい、1両あたりの価格が違っているぞー!

プチリニューアルが行われるとはいえ、この価格上昇は少し残念です。
トミックスのタキ1000の価格も1,800円+税ですから、ほぼ肩を並べてしまったんですね。
カトーの貨車も、ここまでの財政出動を伴わないと手にすることが難しくなってしまったようで、すっかり時代が変わってしまいました。
これでは、プラ製1/80(HO)へ活動の場を移す人がいることも納得です。



□     □     □



ポスターに残る他のアイテムは、それぞれコメントを付けても仕方がないものばかりでしょう。
サウンドカードのネタは既に分かっていることですし、EF210、485系300番台、東京メトロ10000系たちは再生産。
EF210以外は、どうして再生産が決まったのか、その理由・背景も感じられません(定番商品という意味はあるかもしれませんけど)。
ポケットラインの動力ユニットはBトレインユーザーの需要対応?

そんな中で早々と「貨物駅プレート」が11月発売予定として登場するとのことですが、こうしたアクセサリーをポスターのメインに持ってくるくらいネタが枯渇しているのかと心配してしまいます。
「プレート」は企画としては評価できる(おもしろそうな)ものなので、いつでも買えるように店頭在庫が豊富にあればよろしいのです。

企画=ポスターが限りなく事務的になっているようです。
ここ数年で再生産も繰り返し行われてきましたから、再生産品に小売店にユーザーを引き付ける誘引力も失われつつあります。
近所の量販店の新製品コーナーに再生産品が飾られていても、とうの昔に感動したアイテムなのですから、反応のしようがないのです。
今から思えば、あの黒いDE10のポスター(2019年1月分)でガクッときたのがファーストインパクトだったような気がしていて、これ以降はだんだん慣れていったんだと思います。
「その時、歴史が動いた」。
ナンチャッテ。

ではまた。


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  1. 2019/10/07(月) 22:20:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:19
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コメント

何も知らなきゃ、米タンのマークだけに400円?
別パーツにするからって値段転嫁?
うーん、て感じですね。

マイクロの機関車、過渡と同じ価格帯にしてきてたのと一緒かな。
ここまでは大丈夫だろう的な。

485系については、中間増結の転売だのつぶしじゃないですか?
200番台は市場にあるので。300番台にしたかと思いますよ。

再販知って、オクウォッチとかやめましたし。
一定効果はあるようですね。

  1. 2019/10/08(火) 22:51:23 |
  2. URL |
  3. Mu #-
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食堂車だらけ

※タンは当方は無関係ですが、485系300の方はもう一編成欲しいとこだったので「買いま~~す」 なのですが・・・
上野口の485系は東北新幹線開業のS57.11.15より「ひばり」「やまびこ」の廃止と共に全ての特急から食堂車が連結されなくなりました。
(実は末期は連結していてもほとんど営業しておりませんでしたが) 
全国的にはゴウサントウ以降で最後は白鳥のS60でした。
当方の485・489軍団も食堂車だらけなので、
KATOさんもセット内容の見直しも考えて欲しいです。 
基本はTc・M・M’・M・M’・Tcにして、
単品でTdと既存の増結M・M’単品T・Tsが理想ですが、
153・165・457系の時のように山ほど食堂車が売れ残るのがやっぱり怖いのでしょうかね。
いっその事、クロハ入の4~6両セットになんかすれば末期の編成も色々楽しめそうなので、追加増備するユーザーもいると思いますが如何でしょうか。
  1. 2019/10/09(水) 10:36:09 |
  2. URL |
  3. PIN #-
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Muさん

他のメーカー製品が採用している価格を考えて値上げを許容している向きはあるでしょうね。これからもこんなことが頻発しそうで嫌になります。結果として若年ユーザー拡大の支障が大きくなるでしょうし、そしてまた低価格な鉄コレの品質がスタンダードになる…この流れが危機です。
  1. 2019/10/11(金) 12:17:12 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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価格上昇に関して

価格に関しては昨今の人件費やら材料費云々を考慮すると仕方ないかもしれませんが、
その分ユーザー側に見返り(クオリティアップ)がないと中々厳しいと思います。

ユーザーが1/80に移行するだけで済むならいいですが、
鉄道模型を見限って別の趣味に移ってしまう可能性もありますので、
メーカーさんはよく考えて商品展開して欲しいです。

一度見限られるとユーザーは戻ってこないので・・・。
  1. 2019/10/11(金) 14:43:55 |
  2. URL |
  3. planet #-
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Tdはもはや不要か

PINさん

なかなかどちらとも言えない問題提起をいただきまして、しばらく考えておりました。
「シ」は単品にしてセットには入れなくても良いか。当方は「シ」や「ロ」がガシガシ入っていた頃の編成が好きなので、特に深く考えていませんでしたが、国鉄末期から平成にかけての編成に思い出を残したりする方々にはもはや不要な形式とも言えそうです。
とはいえ、トミックスがよく企画する波動輸送用のような最晩年のモノクラス国鉄形特急編成にどのような需要があるかと考えると…。
ここは企画側の意図が大いに語られてもいいのかもしれませんね。「シ」入りで遊ぶべし、というメッセージならばそれで、という具合です。「楽しさ」は基本的に個人の中で育むものであっても、他者から教えてもらうというインプットの面が必ずあることも忘れてはならないでしょう。
失礼しました。
  1. 2019/10/11(金) 19:11:14 |
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  3. しなのさかい #-
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上昇した価格分の対価は結局なんなのさ?

planetさん

おっしゃるとおりで、上昇した価格分の対価がユーザーに説明されないと(実感できないと)いけません。最近は特に「緑色をイメージカラーにするメーカー」にそれがない、乱暴な企画を行う傾向にあります。これではいくら初心者向けセットをこしらえても無駄、矛盾というもので、気がつけばNゲージは金持ちだけの細々とした趣味になっているかもしれませんよね。
先程タキ1000の3Dイメージ画像が公開されました。ハシゴはトミックス と同じ2ピース構成。結局はトミックス製品と同じということか。そんなことまでして被せてフルリニューアル…。トミックスの281系や251系にその傾向を見ていましたが、結局のところカトーも同じようです。企画がペラいぜ(笑)
  1. 2019/10/11(金) 21:54:07 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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米タンの最初は河合商会かな?
形式は違ったかもだけれど。
安定供給という面ではいいのかもですが。

タンク車両、タキが 800円で特別感ありましたが。
いまや 1800円ですか。


日比谷公園は中止になったようですが。
阪急の駅ご案内カウンターは予定通りのようで。
参戦するかどうか悩み中。
  1. 2019/10/12(土) 02:01:06 |
  2. URL |
  3. Mu #-
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タキは2ピースの方を選択されたみたいですね。
青いメーカーで出た時にはピースの隙間や左右のズレが有り、これならいさみやのカラープライマーで塗った方が綺麗だと思ったものです。 
KATOの精度でどこまでピタッと合わせられるかが楽しみです。 買いませんが・・一番心配なのは樹脂の色の方かな。 119系ジャンパ栓なんか最悪でしたから...
  1. 2019/10/13(日) 09:54:57 |
  2. URL |
  3. PIN #-
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画像観てしまった

当方に無関係と言いながらタキの画像を見に行ってしまいました。
お腹に大きな穴開けちゃうのですね・・ あの穴ってゆるせるの?
後出しであの方法はパクリと言われても仕方ないような。
違う話になってしまいますが、貨車の台車のスナップ式をビス式に戻してもらいたいものなのですが。
理由は、ステップのある側の台車をカプラー交換で外すときに怖くてたまりません。 いつものように「首振りの止まる所より更に回す」でやると間違いなくステップが折れますよね。 集電するわけではないので通常は2度と外しませんから、ビス止めの億劫さは無いと思いますが。
  1. 2019/10/14(月) 17:37:10 |
  2. URL |
  3. PIN #-
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年末の豪華列車シリーズがきっちり売れてくれて売上利益を十分に確保できさえすればいだろう、という企業の論理と冷めた雰囲気がここ数年漂っていますね。

実物の豪華なイメージをそのまま模型に持ち込んで、高価な値付けでも売る。一時的に売上は増えますよ。ただ、鉄道というのは庶民の乗り物だった時代が長く続いて、沖縄を除けばほとんど誰にでも馴染みがあるから乗り物だから、裾野の広い趣味として成り立ってきたように思うのです。

あと、最近繰り返されているこの415系が売れないと次のバリエーションが出せませんという妙な文句。本当に欲しいのはこれじゃないけど買わなきゃいけないというのも、不健全な感じがしますね。





  1. 2019/10/18(金) 23:48:00 |
  2. URL |
  3. リンゴ #-
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缶ビールを持つ乗客

リンゴさん

「冷めた雰囲気」は正にそうですよねー。
415系にしてもカトーが広げたい景色や世界が見えないから、無駄な財政出動を避けたくなるのがユーザーの心理です。当方は今回の415系には夕方の「缶ビールを持つ乗客」くらいしか見えてこず、勉強不足を認めながらもそれ以上415系を勉強する気にならないということも事実。どうしてこうなるのか…。新規金型をたくさん使った製品だというのに、です。もったいない。
模型店に行く機会が少なくなっています。生活の中から鉄道の要素が抜けていくようで、その建て直しが必要となっています。
  1. 2019/10/19(土) 08:46:29 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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夕方のおじさんは、キヨスクで缶ビールを2本買って、駅で中電を待つ間に1本空けて、もう1本をボックス席でイカをアテに空けるんですヨ。北関東の平野をひた走る中電に対する私のイメージって、網棚に上げられた読み捨ての競馬新聞とか、ほのかに漂うお酒の匂い、開け放たれた窓から聞こえる虫の声...などです。
ユーザーに今後の展開を期待させる点では、立石方面のほうが上手になった印象です。湘南色と斜めストライプの混結急行も時間の問題でしょうか。東海顔はカトーの仕事だと思っていたんですが...。
  1. 2019/10/20(日) 11:37:53 |
  2. URL |
  3. リンゴ #-
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ユーザーへの問いかけ

リンゴさん

常磐線中電のイメージをうまくまとめていらっしゃいますねー。
かつてはこうした車内の様子って鉄道雑誌でつかむことができていましたが、今はそれも無理。RJは鉄道会社の経営に関する話題ばかりですから。

立石方面に関する感想はおおよそ当方も同じです。
ただし、西落合方面が放つ新製品の数が圧倒的に少なくなっていますから「相対的に」ということになりますでしょうか。それだけ西落合方面が再生産ばかりしているのです。
細かい隙間への攻め方、ユーザーに対する「あの頃、こんな列車が走っていたでしょう?」という問いかけは立石方面に際立っているようです。

  1. 2019/10/21(月) 22:35:05 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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かつて、「夕方の缶ビールを持っていた者」でも・・・

いつも楽しく拝見させて頂いております。
今回、初めてコメントをさせて頂きます。拙い内容をどうかお許しください。
(わたくしは概ね1980~1982年頃、1988~1992年頃にかけて日本型Nゲージ、2003年~2009年にかけて外国型Nゲージ、そして2011年以降はアメリカ型、欧州型をメインに外国型HOゲージを趣味対象としている者です。)

かつて(90年代)、415系にて「夕方の缶ビールを持つ乗客」だった者でもあります。
故に管理人様、皆様とは多少異なり(笑)、415系には親しみと懐かしさを覚えています。

ただ、そんな自分であっても、残念ながら今回のKATOの415系には、殆ど魅力が感じられません。
(自分が小学生だった1984年、なけなしの小遣いを貯めて購入したKATOの初代415系を手にした際の失望感が甦りました:
似ても似つかぬ造形に、暫く鉄道模型から遠ざかる原因となってしまいました。)

KATOさんがかなり頑張られているのはわかります。
ただ、造形等に一定の改善はなされているにしても、模型としてはいまひとつではないでしょうか。

管理人様、皆様がたびたびおっしゃる通り、模型の魅力は、その模型を手にした際に個人がどんなイメージを膨らませうるかにかかっていると思います。
特に1/150スケールという表現上の制約、ハンデがあるNゲージでは、模型単体では必ずしも圧倒的な購買意欲の喚起(?)には直結しづらい感があります。
ならばこそ、イメージの発掘、提起、醸成、そしてメーカーさんとファンのみなさんとの間のイメージ共有が、「売れる」ための絶対条件なのではと思っています。

それなのに、皆様が、模型から「夕方の缶ビール・・」のイメージしか想起しえないようなリリースでは。
(実は、現実世界からほぼ消え失せて四半世紀以上になる情景でもあります。)
要は、造形が少々進化しても、イメージの「進化」や「深化」が伴っていないのです。

例えばですが、あくまで「缶ビール」にこだわるのであれば、リリースに際して、
「むかし昔、あるところに、夕方にみなさんが缶ビールを三々五々飲めた、お伽話のような時代を乗せた電車がありました」というイメージでも新たに喚起できれば。(勿論冗談ではありますが。)

KATOさんには、80年代初頭のTOMIXさんをぜひ思い返してほしいと願っています。(かつてTOMIX製品が市場から駆逐されなかったのは、低価格のみが理由ではなかったと思います。)

現在、北米の鉄道模型市場においては、KATO製品はほぼ駆逐されてしまった感があります。
何を見誤ったのか。過信か。慢心か。
(加藤祐治会長は、天空にて悲しんでいらっしゃると思います;
自分の手元に僅かに残る2000年頃のKATO製DLの裏パッケージには、当時の「KATOの誇り」とでも云える一文が記載されているのです。)

ブラスモデル以上と見紛う凄まじい出来と完成度を誇る(残念ながら中国製の)HOアメリカ型DL、外観は勿論のこと客室の網棚の網に至るまで如才なく表現された(残念ながら中国製の)HO欧州型客車等に日々感嘆しつつ、
通勤で乗る鉄道はE235系で数駅のみ、という実に味気ない日常の中で、
心のどこかで、KATOさんの復権を今も心待ちにしている自分がいるのです。
  1. 2019/10/26(土) 20:53:28 |
  2. URL |
  3. 案山子 #-
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必要なのは設計技術力よりも「キリトリ」力

案山子さん

はじめまして。
ようこそお越しくださいました。
そして、深いコメントをありがとうございます。とても参考となりました。

ミリタリー、ガンプラ、フィギュアなどなど、「模型」にはいろいろな存在価値があると思いますが、この鉄道模型に限定して見てみれば、それは「保存すべき現実のシーン」の保存、保管といった点が挙げられるでしょうか。
もちろんこの作業において、1/1の立体物を1/150スケールでも正確に保存することができるとしたら、それはそれで素晴らしいことなんですが、そんなことは夢物語であり、必ずどこかで設計上のデフォルメをしなければなりません。
ですから「どこもかしこも」という再現度の高さは求め続けてもキリがないことですし、ユーザーがメーカーにそうした欲求をぶつけてしまうのは鉄道模型としての在り方を迷走させる要因になるのではないかと考えています。
トミックスのPGにはそうした傾向が見られ始めており、老婆心ながら心配しているのです。

そこで思うのは「保存すべき現実のシーン」を選び出す力、切り取る力です。そして、これこそが設計技術力以上に重要だということです。
このシーンの捉え方は時代の進行に合わせて今後も変わっていくでしょうが(例えば御指摘のE235系の走行シーンも50年後には…という意味です)、2019年の今にはそれなりのシーンが保存されるべき課題として存在していると考えます。
それを見抜く力が最近のカトー製品には見えなくなってしまったと残念に感じていますし、「企画に深みがない」と評価されることの原因ではないでしょうか。
ときどき当ブログで「蕨の狂犬」と例えるマイクロエースのこれまでの企画にはそうした潜在力を見ています。
仰るように、1980年代初頭のトミックスのカタログに掲載された数多なレイアウトの写真には、そんな力がみなぎっていましたよね。手元にある1980年版のカタログは、見返してみるとやはり示唆に富む内容ですし、日本の鉄道シーンを手元にしようとする覚悟のようなもの(ここまで製品を開発しても無駄にしない、というような覚悟)が伺えます。

「○○○系を製品化する」ことで、その当時の沿線風景や経済事情がふゎーっと見えてくる。そんな企画をこれまで当ブログでは「説法」とか「説教」と呼んでいました。
一定の設計技術を持つに至ったカトーが再びそうした衝撃の震源となってくれるよう、願ってやみません。
以前にも書いたとおり、ユーザーがそれぞれの方向性を持つことはイイことだとして、その一方で川上からはキチンとした価値の提供、アウトプットが行われ続ける必要があると考えます。

長文失礼しました。
よろしければまたお越しいただき、一緒にこのようなことをお考えくださいませ。
お待ちしています。
  1. 2019/10/27(日) 16:08:03 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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ありがとうございました。

管理人様、先日はコメントくださいまして、本当にありがとうございました。
(返信が遅くなり申し訳ございません。。)

管理人様のお話;「保存すべき現実のシーンの保存保管」こそ鉄道模型の存在価値とのご意見に、大いに賛意を覚えました。

お話を受けまして、わたくし個人の模型との関係を振り返ってみました。
何故、自分にとって鉄道模型が趣味のひとつになったのか。
自問を重ねれば、管理人様がおっしゃる「保存すべき現実のシーンの保存保管」はもちろんのこと、「(自分の記憶や経験、環境の変化等に基づく)保存したい過去のシーンの保存保管」の手段としたいがためであったと思い至ります。
さらに、その模型の実物における鉄道シーンを取り巻いていた、現在、過去のあの風景、雰囲気、懐かしのあの日の人々、等を僅かながらでも手元に留め置きたいがためと。

そして、管理人様、皆様と同じく、何よりも先ず(いろいろ文句を言いつつも)鉄道自体が好きだから。
それに尽きると思います。

(ただ、これらの感覚は、鉄道模型を手に取るみなさんが大なり小なり心に秘めていらっしゃるものかと思います。
早くも平均寿命の折り返し地点を過ぎた自分は、「過去」に比重が移ってまいりましたが、若い方々は「現在」と「憧れの地域、憧れの電車」がメインになるのでしょう:
自分もかつては関西の車輌が殆どでしたし。
いずれにしても、「(思い入れのある→すなわち)保存すべきと感じるシーンの保存保管」が、鉄道模型の醍醐味であり、存在価値かと。)


「保存すべき現実のシーン」を「選び出す力や切り取る力が、設計技術力以上に重要」というご意見にも賛意を覚えます。

これこそ、KATOさんを始めとした我が国の鉄道模型メーカーの活路になるのではないか、とも思っております。

我が国の「設計技術力」が近年、昔日の競争力を失いつつあるのは、残念ながら日常の風景かと思います。
(我々の日常で接している日本製品は、気がつけば本当に少なくなりました。)

自分は、10年以上前のアメリカの鉄道模型本にて、鉄道模型製造分野における日本が、既に「過去形」で語られていることに軽いショックを受けました。(詳細は、末尾に記させていただきます。)
ただ、同じ本の中で、日本人の鉄道愛は絶賛されていたのです。

「選び出す力や切り取る力」は、鉄道への愛情があってこそ、初めて可能になるものと思います。
(管理人様がおっしゃる「説法」も、まさしくこの「力」の体現かと思います。)
日本のメーカー各社さんは、是非このアドバンテージを大切にして欲しいものと願っています。

模型単体、車輌単体で捉えるのであれば、1/150の縮尺において最高ランクの再現力や表現を要求するのは、わたくしも無謀な話と思っておりますし、求めてもおりません。
なお、1/87(1/80)の縮尺においても、1/1の実物に比べてしまえばやはり同じ話です。

そんな模型が、実物以上(?)の感動や愛着を与えうるのは、その模型により我々が想起しうるものが、あざやかに「選び出され」「切り取られ」たシーンであるからではないでしょうか。
そして、そのシーンが自分自身の忘れ得ぬ1シーンと合致した場合、その模型は終生手許に置きたくなる宝物となるのでしょう。

と、考えながら、ふと思い至ったのですが、
「保存すべき現実のシーン」を「選び出す力や切り取る力」を強く求められているのは、むしろメーカーさんよりも我々自身なのではないか。
「あれもこれも」ではなく、自分オリジナルの「あれかこれか」を、選び出し、切り取る。
究極の1シーン、究極の1両を選び出す、というのは極論としても、
自分が心から保存したい、保存すべきと信じる大切なシーンを想起し、取捨選択していく。
(我々が最終的に再現したいものは、必ずしも日本、世界のあらゆる鉄道シーンを1/150ないし1/87に縮小したものではないはず。)

その大切なシーンが個人の中で確固としたものになり、そして、手にした模型を起点として、あの日の情景の再現が可能になってくれば、
もはや模型の設計技術力の優劣など、さほど重要ではないのは。

振り返れば、(我々はもとより)諸先輩方が、現在の眼からみればいささか素朴な造りの模型であっても深い愛情を注ぎ続け得たのは、
ユーザーの我々側の着想力、想像力、連想力が現在より豊かで逞しかったことを示しているのかもしれません。
(現在において、未だに上手くイメージできないとしたら、それはそもそも大切なシーンが絞りきれていないからなのかも。)
月並み話ではありますが、鉄道模型においても、ソフトとハードの適度な相互補完が、深い感動と高い満足度を生み出すのでしょう。


このような思いを巡らせてみると、わたしはあの(?)E235系の、別の一面に、今更ながら気付いたのです。
仕事帰り。大崎行き終電のE235系は、(時間通りにはなかなか来ないけれど、)いつも温かく、優しい;
夏の朝、車内の湿度が外気より妙に高く、
騒音が大きく効きが悪い冷房で毎日うんざりのE235系とは全く別の、
大切な、愛着を持って保存したいE235系のシーンを、わたしはたしかに持っていた。
味気無いとばかり思っていたが、実は幸せな時間が流れていた。

わたくしは、まだまだ気付きが足らないようです。

今回、わたくしは管理人様のご意見、コメントから、いろいろと楽しい思いを巡らすことができました。
本当にありがとうございました。
これからも、折りに触れ、管理人様、皆様の温かいご意見を拝聴させていただければ幸いに存じます。

―(以下は、上記で少々触れましたアメリカの模型本の中の話です。)――――――――――――――
10年程前のアメリカの鉄道模型本に、ブラスモデルの現地の有力インポーター(販売社)数社の代表者へのインタビュー記事が掲載されており、ある創業者の方が興味深い意味合いの話をされていました。
(実業界で成功され隠退された後に、創業された方でした。)
自分はたしか2014年頃に読んでおり、ブラスモデルについての話ゆえ必ずしもプラ製品に全てあてはまる話とは言えないとしても、概ね現在の情景としては当たっているのではと感じた記憶があります。
(改めて本を参照しようと屋内を探したのですが、見つかりません。申し訳ございません。)

記憶では、こんなお話でした。いわく、
「日本人(のメーカー)は、心から鉄道と鉄道模型を愛してやまない愛好家集団の印象。平日は勿論だが、休日も鉄道と模型のことをよく考えていた。恐らくその点が、かつて、現在に繋がる数多の新機軸を日々生み出していたことに繋がっていたのでは。製品からも、作り手の鉄道への温かく、深い愛情が感じられたものだ。
韓国人(のメーカー)は、プロフェッショナルとしての素晴らしい技術力と向上心を兼ね備えた職人集団の小規模な連合体(「小さな虎の集まり」とも)の印象:各集団を上手く連係しまとめ上げれば、実に素晴らしい製品が約束される。ただし、作り手の方みんなが鉄道好きという訳ではない。
中国人(のメーカー)は、徹頭徹尾ビジネス集団の印象:ロット数や利益率等で魅力が無い案件では、ある意味、手を抜いていい加減な製品しかつくらないが、魅力ある案件では、凄まじく高度で素晴らしい製品群をビジネスとしてつくり上げる。品質管理もビジネスの視点が徹底され、自在に良くも悪くもなる。タフで手ごわいビジネスパートナーだ。現在、作り手の方に鉄道好きは未だ少ないが、それも少しずつ変わっていくだろう。」
「中国メーカーは、未だ総合的には韓国メーカーに技量面では見劣りしているが、これまでの学習曲線等を考えれば、程なく追い付き、容易に追い越すだろう。かつての韓国メーカーがそうだったように。」

そう言えば、わたくしの大先輩がおっしゃるには、
「故宮博物館(?)には、米粒ひとつにたくさんの漢字を記した収蔵品がある。中国人は本来、大変手先が器用だったはず。今、その眠っていた才能を鉄道模型にも応用し始めただけなのでは。」
  1. 2019/11/03(日) 14:33:02 |
  2. URL |
  3. 案山子 #-
  4. [ 編集 ]

取捨選択を実行するときはいつか

案山子さん

「取捨選択」という点はその通りです。
この趣味の行き着くところ、結局はソコかと。
当方も、ブログ内でたびたび「まだ修行中」だと反省するのはこのことで、特定の分野、地域に絞り込むことがなかなか出来ません。どこか全方位的であり、どんな地域、車輌にもチョッカイを出すように興味を持っています。

とはいえある特定の分野に絞り込むことは「今やらなければやらない」ということでもないかと考えています。まだしばらくは様々なユーザー、そしてな何よりも上流にいるメーカーの「面白そうな話」に耳を傾けて、自分の趣味生活をさらに豊かにしたいと切に思っているのです。

そういう意味において当方、現状は「なんでもあり」のようなことになっているかもしれませんが、人生の晩年を迎えたとき、そこから見えてくるものがきっとあるはずかと(もしかしたら飯田線シリーズ以外は全部処分しているかもしれないし、もしかしたら飯田線ではなくて蒸気天国になっているかもしれません)。

メーカーもユーザーも「オモシロイョ!」と自信を持って思うのならば、そこを上手く伝える力が必要です。面白いことに、この趣味においては、誰もがその話を「聞く」準備をして待っているのです。
キリトリ力はそうした相互通信のツール、スキルとして使いたいですよね。決して「靴ズリの高さが違う」という知識の披露ではないような気がします(もしそうであってもコミュニケーションを取る角度、入口としては「違う」と思います)。
二度に渡るコメントをありがとうございました。
  1. 2019/11/05(火) 08:13:25 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2019/11/09(土) 22:40:06 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

◯◯◯さん

そんなこと全くありませんので、またお越しください。お待ちしています(^^)
  1. 2019/11/11(月) 08:48:48 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

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