しなのさかいの駅前広場

415系、売れているのかなぁ。

京阪プレミアムカーで感じるお金の等価交換

こんにちは。しなのさかいです。

消費税率が10パーセントとなって初めて迎える月末。
この10月も例外なくNゲージ新製品ラッシュがやってきました。
そんな中なんですけど、カトーやトミックスの新製品に必要性を感じない当方は実にのんびりとしたもので、今回はその財源を早々とマイクロエース製品に投入してしまいました。
というのが今回の更新の趣旨になります。




10月に再生産となったマイクロエースの「京阪8000系・京阪特急プレミアムカー 8両セット」は、昨年(2018年)の新製品としての生産時にスルーしていました。
その昨年の2月と8月の関西視察の際、乗って惚れてしまった列車でして、「旅のおみやげ」シリーズとしてはマストであったものの、他の買い物を優先してしまったのであります。

まぁ、当方の優先順位はどうでもよくて、とにかく店頭からはスグに見えなくなってしまった記憶があります。
人気があったからなのか、それとも生産数が少なかったからなのかは分かりません。
「これでしばらくは手に入らないだろう」と諦めていたところ、なんと早くも蕨方面から再生産決定のニュース。
1年も経たないうちに再生産ですから、正直なところ助かりました。





この8両セットの目玉は、間違いなく「プレミアムカー」。
2017年8月20日から8000系の6号車として連結が開始されています(改造ではありますが)。
模型を見ると、京阪が推進する「半月デザイン」をモチーフにしたドア窓、それから金色のパターンでデザインが施されたドア。
各座席についた大型のヘッドレストもそれなりに頑張って表現されていて、なるほどプレミアムカーの雰囲気は十分に再現されています。

ドア近くの客室窓に設けられた表示器を、実車とは異なって床から2本の柱で立たせた点だけは惜しいと言えますが、窓の裏に印刷して…というのもシールの貼り付けが効かなくなるなどの問題から見送られたのではないでしょうか。
全体の完成度からあんまり気にならない措置だと思うことにしました。







当鉄道で必須としている室内灯、今回はTORM(タムタム製)の電球色です。
全車両をこの色で行くことにしました。

車間は広いですね。
デフォルトのアーノルドカプラーのままでは車間が開き過ぎて、興醒めです。





京阪8000系の、元々の目玉はダブルデッカー車「8800」。
こちらにもTORM室内灯を組み込みましたが、クリアパーツは使わずにユニットだけを両面テープで屋根裏にペタッと貼り付けただけです。
経年による粘着力低下でユニットが落ちてきたら、それはそのときに考えましょう。





塗料の色調もよく、厚ボテ感が出そうな黄色の塗られ方も、ホコリ等の巻き込みがなく手触りの良い「厚ボテ感」でした(意味不明ですがそんなしっとりとした感じです)。
金帯の回り方も擦れなくキマっていますし、ショッカーのマークのような特急マークを既に印刷してあるという措置も助かります。
方向幕は早めにナントカしないと…、これでは明る過ぎてダメ。




それでは深夜の運転会、スタート!




旧塗色の方に京阪特急らしさを感じて、この新塗色についてはしばらくは興味を持たずに静観していたんですけど、結局はこれこそが京阪の特急色だと捉えている自分。
フィールドワークをやると、スグに転向してしまうものなのです。
旧塗装の8両セットも処分せずに大切に保管してあります(それだけ8000系は大好きなのです)。







2018年2月27日 丹波橋にて(再掲)





2018年2月27日 京橋にて(再掲)





実物と比較しても、なかなかの再現度ではないかと。
スカートの形状に大きなデフォルメもありません。
JR四国2000系のような顔の輪郭のおかしさもなく、「旅のおみやげ」としてはバッチリです。

当方は、京阪電車には詳しい方ではないので、通勤形車両にまで手を出すことはできないと思います(マイクロエースではいろいろと製品化していますけどね)。
それ故に、30年選手の8000系をフラッグシップトレイン、そして京阪特急の象徴として大切にし(新3000系もありますが)、沿線地域外にもファンを獲得しようとする京阪の施策にはまんまとハマってしまったようで、その象徴をさらに強化させる展開であるプレミアムカー事業には「さすが」と言いたくなります。



ところで。
この有料指定席。
淀屋橋・出町柳間54分における料金はたったの500円です。
豪華なシートだけでなく、アテンダントさんのサービス、そして車内販売品もある訳ですから、同様に、設定ダイヤ的にレジャー需要までを見越していると言えそうな西武「Sトレイン」と比べれば、もはや「有料」に対する思想の違いが歴然としてあることを思い知らされます。

誰もつかまらない吊革がプランプランと動く天井を見ながら、リクライニングもしないクロスシートに座るために追加料金を支払う…
「普段乗っている車両だよね、これ」と思う人は多いのではないでしょうか。
過密なダイヤのやりくりからこうしたドッチーモ車両を登場させるしかなかったとはいえ、結局のところ「利用者に追加料金を出させる」という出口論からすれば、このような西武の発想はナシでした。
特急形車両を持たない関東私鉄における着席サービスは、主に通勤時間帯における着席需要をターゲットにして生まれているので「仕方がない」ことだとは言えますけど、どういう時間帯にせよ、財布からお金を出すのは「通勤客」とか「レジャー客」とかそういう区別は関係なくて、ただひたすらに「乗客」なのです。
その乗客(消費者)がお金を出して対価を得るときのマインド、満足感までを本当に先読みしたのかどうか。
気のせいか最近は、こうした雑な観点の持ち方を、モノやサービスを提供する側の「乱暴さ」として見るような気がします。
おっと、このNゲージの世界でもそうだったかな(?)


京阪プレミアムカーについては『鉄道ジャーナル』2018年1月号「京阪PREMIUM CARの成算と評判」に詳しく掲載されています。
よろしければバックナンバーをお探しください。



□ □ □



深夜の運転会をした翌日は、仕事をしながらカプラーをどうするか悩み続けました。
模型の各車両をじっくりと見てみると、どうもM車だけカプラーポケットの位置が奥まっているようなのです。
台車マウントのまま、カトーカプラーに交換したとしても、M車の前後だけが狭まるというバランスの悪い編成外観になりそう。
それならば結構な追加投資にはなるけれど、いっそのことTNカプラーにしてボディマウントカプラー化をしちまった方がイイかもと。
急がば回れ、ですね。





で、交換しましたぜ、TNカプラー0337に。
こんなに車間がリアルになり、ますますこの8000系が当鉄道におけるスペシャルな存在になりました。
やはりカプラーをそのままにしている旧塗色の8両にもTN0337を取り付けることとしましょう。





「価格が高い」と指摘し続けてきたマイクロエース製品ですが、カトー製品やトミックス製品にもその傾向が見られ始めているため、皮肉にも再びそれらの製品と同格に、選択肢に入るようになっています。
品質に安定感も見られるようになっており、同じ価格帯で「完成品」を展開するあのメーカーの製品と比べればその「完成」度の差は歴然。
「あっちのアレを買うよりは、ね」と、高いなりにそれに見合った対価を感じられています。

このプレミアムカーをマイクロエースがどのように捉えてリリースしたかは分かりません。
ただ、元ネタにはそうしたメッセージの発信力が詰まっているため、おもしろい製品だと捉えて手元に引き寄せることとなりました。
今月は、カトーの白い15両よりも、このマイクロエースの8両を選んだ方が対価を感じられたという、当方のポエム。
これにておしまいでございます。




「大阪は日本ではないですよね」。
関東に住む者から見れば、まさにそのとおりだと思います(笑)

ではまた。

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  1. 2019/10/27(日) 15:10:10|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

こんばんは、keio201です。素晴らしい製品ですね、私も来年度ぐらいには見つけて買おうかと考えていたので
参考にさせていただきました。電球色の室内灯をつけるんですね、最近のマイクロエースは欲しいと思う人にほぼ行きわたるに生産してくれているようなので助かります。例えば東武9000系なんてプレミアがずっとついておりましたが、安い価格で再生産されとても入手しやすくなり嬉しかったものです。そのうえ最近の生産品は一時期に比べ集電板や動力の質が良くなり、おすすめですね、最近はマイクロエースは完全新規の金型があまり作れなくなっているそうなので、金型を生かして新製品を出す、今回の京阪8000系もその流れのようです。
最近のNの停滞感は無理やり国鉄とJRの車両を、中心に出すのがネタが切れてきて段々と厳しくなってきているのかなと、思っているのでKATOやTOMIXには最低でも大手私鉄各社1車種ずつぐらいは製品化してもいいんじゃないかと思っているこのころです。
  1. 2019/10/29(火) 22:23:34 |
  2. URL |
  3. keio201 #-
  4. [ 編集 ]

私鉄ワールドの橋頭保として…

keio201さん

コメントをありがとうございます。
「みんな8000系を買おうぜ」ということではなく、一人のユーザーが京阪沿線の空気を手元に引き寄せたいと考えたその結論だと思っていただければ幸いです。

本文にも書きましたとおり、トミックス、カトー、マイクロエース、グリーンマックスの各製品で価格帯が同じになってしまうのであれば、それぞれが選択肢になり得るわけですよね。逆に言えば、比較的価格が抑えられていてかつ品質・仕様に納得できたカトー製品においてその設定価格の上昇が見られるのであれば「じゃあ、他社製品でも品質が良くて違う景色が見えそうならそっちを手にしてみようかな」って思っちゃうよね、と。そういうことなんです。
カトーの12系客車をカトーの新しい12系客車で買い直すんだったら、従来の12系客車の仕様で良しとして、その財源を「別の何かへ」振り向けたいじゃないですか。

国鉄・JRの車両だけでなく大手私鉄の「あの形式」を1車種、杭を打ち立てるように製品化してくれれば、それだけで模型の世界における視野は広がります。自分にとって京阪8000系はそんな製品でした。
カトーが小田急ロマンスカーNSEを製品化したからといって、ユーザーはカトーに小田急線の全形式を製品化してほしいなんて思ってはいません。Nゲージの世界における「小田急線」というジャンル、ワールドを見せてくれただけで十分であり、そこから先、「通勤型もカトーで欲しいゾ」と思うかどうかはまた別の話ですよね。
どうしても特急形の製品化が集中してしまうのがアレですけど、通勤型でも当該私鉄のキャラクターと言えそうな形式ってまだまだあるはず。だから京王旧5000系をズバンと製品化…と期待しちゃうのです。
ダメなのかなあ。
  1. 2019/10/30(水) 20:32:08 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

こんにちは
プレミアムカーの金ピカチェック模様の扉が赤い車体に合ってていい感じですね。
東北の人間なので今まで知らない車両でしたが、興味が湧いてきました。

しなのさかい氏から何度も言及されていますが、
メーカーはただ新製品の告知をして売るだけでなく、
興味の無い人間にも買って貰えるようにもっと広報関係に力を入れて欲しいです。
今の時代、ネットやSNS等を駆使すればもっと色々な人に買ってもらえるはずなので・・・。
どのメーカーもその辺りが弱い気がします。
  1. 2019/11/04(月) 16:54:25 |
  2. URL |
  3. planet #-
  4. [ 編集 ]

広報

planetさん

自分の住んでいる地域外の鉄道にも興味を持つことって、難しいけどやってみると新しい視界が広がるものですよね。当方以外の「面白い」と言っている人のブログなり文献なり動画なり、いろいろと漁ってみてください。

メーカーの広報…。
当方もホビーショーに行くと沢山のチラシや壁に貼られたパネルを見ます。ネット全盛の時代でもまだまだ一定の広報予算は使っているみたいであり、来場者に対する配慮は変わらないようです(ありがたいことです)。

問題なのはその中身でしょうか。
一番気になるのは、列車のキリトリ方に人間臭さがない点です。メカニック的な紹介が過ぎて無味無臭といいますか。「鉄道」というものを利用する方も運行する方も結局は「人」なのであり、企画した列車と人との関わり方が見えると少しは違うかと思います。
いっそのこと古い『鉄道ジャーナル』の抜粋が車輌セットの付属パンフレットになればイイと、そんなことさえ考えてしまうのです。セットの価格に対して数百円の価格上昇ならば許容範囲かな。RJ社にとっても悪い話ではないかもしれませんがよく分かりません?
  1. 2019/11/05(火) 08:58:24 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

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