しなのさかいの駅前広場

新モーター、入れてしまえば「新製品」。

KATO 東京メトロ千代田線16000系(5次車)

こんにちは。しなのさかいです。




4月末にカトーから発売された、東京メトロ千代田線16000系(5次車)です。
思うところがあり、今回も簡単にメモを残しておきます。
毎度のことながら駄文になりますが、お付き合いいただければ幸いです。





2012年に発売された前回品(品番10-877/878)は、16107F、16000系としては7番目の編成でして、いわゆる「2次車」を模型化したものでした。

その後、現実の世界では16000系の増備(と6000系の廃車)が続き、都合「5次車」まで、全37編成が出揃うこととなります。
ざっとまとめるとこんな感じでしょうか(間違っていましたらゴメンナサイ)。


〈緑帯+白帯・2010~2012年新製〉
1次車 16101F~16105F(左右対称顔・川重)
2次車 16106F~16112F(左右非対称顔・川重)
3次車 16113F~16116F(左右非対称顔・日立)

〈緑帯+黄帯・2015~2017年新製〉
4次車 16117F~16128F(左右非対称顔・日立)
5次車 16129F~16137F(左右非対称顔・川重)


お分かりいただけるとおり、3次車の新製後、4次車の新製までには3年という時間が経過しています。
そして4次車以降では「様々な」マイナーチェンジが行われたようで、この辺はカトーのツイートの方が詳しいようですから、そちらを。

でも、当方が実車を見て、実車に乗って一番大きく感じる変化は外観のそれではなくて「音」です。
1~3次車が鳴り響かせる「ヒィ~」「ン~」という耳に残る制御音は、4・5次車では全くなくなりました。
だから実に静か。
もっとも、サウンドカードを開発する上では1~3次車の方が面白そうです(笑)





んで。

今回の品番10-1605/1606は、29番目の編成となる16129Fを模型化したものです。

模型として一番の変化は「色」だったりします。
前回品は緑帯がまるで常磐線のエメラルドグリーンのようで、E233系2000番台との差が見られない程でした。
黄帯があることから「そう見える」のかと思いましたが、今回は間違いなく緑帯の改善があったそうでして(情報をありがとうございました)、これならJR車との混同はないでしょう。





アンテナ類。
見切れていますが、クーラーの形状も2次車とは異なります。





全車に設置されたフリースペース。
そのことを示すマークも全車に印刷されています。

室内灯は近所の量販店のやつを取り付けていまして、内装パーツの青が映えて見えます。
この「近所の量販店」の室内灯、一度不具合品に当たってしまい、回路がショートしたまま走行させ続けたばっかりに、トミックスのボディを溶かしたことがありました。
不点灯のまま走っているようでしたら、すぐに走行を止めて、ユニットが高温になっていないことを調べた方がイイですョ。





それでは運転会スタート。



まずは駅撮り風に。
こんなローカルホームに入線することはないので、本来なら守備範囲外となるべきでしょう。
でも、そこはまぁ(^^)





16000系は、地下区間を走るシーンよりも郊外をかっ飛ばすシーンの方が面白く見えます。
もっとも、千代田線を走るシーンなどそう簡単に見えるものではありませんが…





カブられそうな瞬間を再現。
GSEとの邂逅は、イマドキの小田急線のシーンです。





MSEとの方がいいかなと思い直し、久しぶりにマイクロエースのケースを開けてみました。
この「改良品」は再々生産をするみたいで、それだけユーザーに支持されているみたい(価格はすごいですけど)。





山の中へ吸い込まれるシーン。
いつものことですが「ココはドコ」です。
小田急の銀色の通勤車は1つも持っていませんので、どこか引き締まらないですね。
GMの軍門に降ることなく過ごしています。
トミックスの4000形も、そのうちM-13モーターにした改良品が出てきそうだから、そのときにでも。



✳︎ ✳︎ ✳︎





カトーの16000系が8年ぶりに帰ってきました。

前回品の帯の色を改善して10-877/878を再生産する選択肢もあったでしょうが、そうはせずに、あえて「5次車」としてやり直すこととした決断には「そういう手もあるか」という感想。
左右対称顔の「1次車」の早期製品化も期待していましたが、やはり帯の色を同じにすることへの抵抗感から難しいと判断されたのでしょうか。
8年間の冷却期間を置いた、仕切り直しの感がある5次車としてリニューアル再生産(と言ってイイ?)されました。

ですから、久しぶりの16000系の企画化により色の改善はあるだろうなという直感のようなものが働き、製品化発表後、手元の2次車は中古市場に引き取ってもらったのです(これまた結構な値段でした)。
今回が比較記事にならない理由はそんなことが原因だったりします。


しかしながら、企画段階で付されたであろう「5次車」というサブタイトルには、どこか奥行き感がなく、もっぱら形状の差異だけを紹介し続けた点だけが目立ったこともあって、面白味に欠ける情報となりました。
新規金型を起こすことから形状の差異のアピールは大事でしょうけと、最近のカトー製品ではこの類の情報だけが鋭くなる傾向にあることも気になります。
これは、165系「佐渡」あたりから指摘してきたことです。

よくよく調べれば、16000系には「前期形」と「後期形」と言うべき程の違い、そしてその間には3年間のブランクが存在していました。
通常なら別形式の投入もあり得そうなところですが(いや、3年だと無理か)、かつての6000系のように長い年月に渡って生産され続けたという点の方が興味深く、今回の5次車がその最終形態であることと共にセールスポイントとして語られても良かったですね。
要は「5次車」の意味がよく分からなかった、薄味だったということなんです。





模型の世界ならではの並びをやってニヤけています。

カトーの営団(東京メトロ)6000系も、その後の展開がさっぱり。
この1971(昭和46)年頃の非冷房・原形車も模型の世界には必要ですから、これはこれでいいとして、例えば1990(平成2)年に新製された最終形態(7次車・第35編成)などといった冷房車の製品化は多くのユーザーが求めているはず。

今回の5次車は例外になりますが、ここ10年くらいの間に増えた設計資産を上手く活用することなく、果敢に(無謀に?)全く新しい形式を企画しようとするスタンスも垣間見え、どこかその資産を直視しようとしない姿を素朴に疑問視しています。


「あんなの直ぐにできるじゃない。なのになぜかやらないんだよな、今のカトーはさー」って思うような企画、皆さんの中にも燻っているんじゃないでしょうか。
これもこれで販売店の店頭での会話が弾むきっかけでありますが、やはりどこか不健全です(大笑)


ではまた。

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  1. 2020/05/16(土) 16:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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  4. | コメント:7
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コメント

製品化のタイミング

千代田線シリーズ?(小田急線&常磐線の他社製品含む)がここまで充実してくると、kato品質の冷房化後6000系を望む声は結構あると思います。でも、間髪入れず製品化しないと、鉄コレでフル編成が出てしまうかも知れませんね。
副都心線シリーズも同じような状況で、引退間近の7000系だけ取り残されているような。。製品化のタイミングとしては今時期と思ってましたが、先にマイクロが再生産的に発表しましたから、こちらは完全に望み薄でしょうか。
  1. 2020/05/16(土) 22:23:00 |
  2. URL |
  3. 石マロ #-
  4. [ 編集 ]

資産の活用も良し悪し

こんばんは。
やはり帯色は改善されていたのですね。
前回品にGUシールを貼って今は亡き多摩急行として楽しんでいましたが、しなのさかい様の記事を拝見して5次車も気になってきました。
営団6000の冷房車は、模型的には現行品のマイナーチェンジの域を出ないかもしれませんが、資産を活用しつつ大きな鉱脈を掘り起こせそうな企画だと思います。同じ「資産の活用」でも、ねずみの国を通るE233 の「(貫通編成)」なんかはまったく不可解でしたが。。
  1. 2020/05/16(土) 23:58:34 |
  2. URL |
  3. サマルトリア #-
  4. [ 編集 ]

おはようございます。
いつもの通り、写真の見せ方が上手い…。トップの写真はストライクですね。
メーカの試作品披露だって、ドカンとこのくらいやってくれたら良いのに…といつも思っております。
製品発表ポスターなどではタイミング的に難しいの、わかるんですけどね。
製品発表も、見せ方なってないなぁ…と思う次第。

製造時の違い、形状の違いを重点的にアピールされているなとは思っていましたが。
帯色の直し、KATO は多いですね。
こんどは実車のイメージに合うカラーになったようで良かった。
この辺りは、はじめからきちんとやって欲しいものです。
確か本厚木から都心方面に乗った時、これだったような気がします。
それと川崎重工業・兵庫 で製造中だったり、甲種の発送もよく見ましたので。実は割と身近な車両です。

私が帯の理由で買わず、再販で手にしたのは Twilight Express で、手にしていないものだと、総武線の緩行かな。
あのシルバーと鮮やかなイエローの違いはすごく好きなのですが。
あとは、221系ですね。223系はまだ…ですし。
一方で再販のたびに色の差異がないようにとこだわっているのが、485系だとか。
こだわりどころを統一してほしいものです。

2次車は売却されたのですね。
金型はあるはずなので、帯色直して再販すればいいのに。
ここで品番は変えて欲しいという思いはあり。
皆さんどう思っているのでしょう。

時期によって買い取り値段はかなり違うかと思いますが、仕様違いであれば新製品が出たところでそれほど大きく下がらないはず。
市場にない、それだけの渇望感で価格アップでしょうけど。
実際タイミングは難しいところだと思います。


「あんなの直ぐにできるじゃない。なのになぜかやらないんだよな、今のカトーはさー」
って思う企画。私もたくさんあります。
こないだ、裸の王様と書いたことに通じますが。
いわゆる、KATOが考える時期、タイミングはなんだか相いれない感じがします。
趣味に回せる金額も減ってますし、同時期に複数買えないのは理解できますけれどね。

面展開で積極的で、たぶん購買側のタイミングに合致しているのは TOMIX でしょうし。
左上に鋭さがジワジワとと書かれている通りかと。
しかし私はよっぽどでないと購入しないメーカに成り下がっており…。
ワラ1の東武鉄道番号替えセットとかはサポートもまず必要ないので買うかな? と思う次第。
最近でこそ減りましたが、同形式の違う姿を 同時に出さないでよ! な有井製作所。
北の大地を走る 785や 281、283の最初の生産では悲鳴あげてました。
最近は同形式の違う仕様を間隔開けて生産する グリーンマックス など。
山陽5000系 とか、阪急新1000系とか。製造時の部品間違い防止だろうって思いますけど。
各社考え方が違って面白いかもしれないですし選べるのは良いことかなと思いつつ、ベストマッチなメーカどこもないんですよね。

まだ GM の軍門に降っていないとのことですが、阪急の新1000系については新機軸も出てきてます。
機会あれば、いちど手に取ってみてくださいな。
奥行とか機器の裏打ちとか、考え始めているようですよ。
しかし動力の出来は良くなっているのは認めるものの、まだまだのようです。


コロナ関係での自粛は除くとしても、最近の模型店って同好者が集まって話すことすら皆無のようで。
声掛けして、のってこられる方すら少ないですよ。
関西だと一部のイベントで話が弾んでいるくらいですかね。
しなのさかいさんが通われている量販店では、店頭で会話弾んでたりしますか?


ひとつ提案です。
運転会スタートの写真。
融雪溝にかぶせる蓋を作られてはいかかでしょう。
停車目標の両数表示を立ててやれば、コンクリートジャングル的な部分は薄まるかも?
通信ケーブルのシールドが巡らされているという想定で、点検蓋の筋を入れてやるとか。
違和感はだいぶ減るかもしれません。

  1. 2020/05/17(日) 07:03:27 |
  2. URL |
  3. Mu #uF1eikY.
  4. [ 編集 ]

石マロさん

6000系の冷房車は、あれだけ完成された登場時仕様を見せられてしまうともうダメで、先行していたマイクロエース製品を忘れてしまうほどです。だからこれだけはカトーに残された宿題と言ってイイですよね。
他方、6000系並みの7000系も見てみたかった気がしますが、これを製品化する発想は今のカトーには無さそうです。「副都心線シリーズ」を見るに、とりあえず各社の車両を揃えたから…というメーカー側の達成感みたいなものが伝わってきていますし。分かりませんけどね(^^)
  1. 2020/05/18(月) 09:23:38 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

活用の方向性

サマルトリアさん

行先表示、通勤車の模型においてはとても大事なことです。当方も「北綾瀬」は嫌だな〜と思いながらそのままでして、「唐木田」とか「伊勢原」にしようと目論んでいます。
「貫通編成」「小窓あり」「最終編成」などなど。資産を活用しているようで、しかしユーザーから見ればそうではない状況が連続しています。こういうのを買うことに何処か虚しさが漂うようなんです。「この前買ったじゃん」とか「持ってるし」と思わせるような資産活用ではダメですよね。今回の「5次車」も広い意味では…?
  1. 2020/05/18(月) 19:10:34 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

Muさん


融雪溝の件は考えてみます。
レイアウトについては大まかなデッサンが終わったところという感じでして、細かな作り込みはこれからのんびりとやる予定です。特にストラクチャーやアクセサリーはこれから(^^)

しかしそれにしても「色」の選択は難しいですね。特に模型化する際は「あれ?」って変化して見えたりもしますし、また、間違いない色を選んでも印刷したら隠蔽力のなさから薄くなってしまったり…といろいろです。
カトーも、一見同じ色でも複数の色を用意しているみたいですから、試行錯誤の繰り返しなのでしょう。ユーザーとしては穏やかに付き合いながらファイナルアンサーを共に見つけたいなという心境です(だからこそ225系100番台の青帯についてもこの場で要望したのです)。

メーカー各社が行うバリエーション展開については、金型の償却などを考えれば当然のことなんです。そこは理解しているつもりです。
しかし当方がバリ展の新製品発表に接するときは、そんな(ソロバン勘定のような)懐事情が思い浮かぶパターンと、そんなことを考えずに「おもしろい!」「これは必要だった」「むしろ必要なのはこの形態だろう」と思うパターンの二通りがあるんですよね。これはおそらく皆さんも同じなのではと。
結局はユーザーとメーカーの心理戦のようなものなのですけど、メーカーにはなんとかココをクリアしていただきたい。それはマーケティングとかセールスミーティングでの御用聞き(⁈)という手段ではなく、やはり心理的なアプローチで、です。
おそらくメーカーサイドには、バリ展した製品を、前回品を手にしたユーザーに買ってもらおうとする魂胆があるんだと思うんです。そのユーザーに「そこまでは要らないよ」「お腹いっぱいです」とそっぽ向いてしまわれることがあれば、それは「企画の失敗」。難しいですけどそういうことなのですよね。

近所の量販店では、店員さんとはよくそんなことを会話しますけど、他のお客さんとは会話ができないです。そこが寂しいなぁと。お店としてもくつろげるスペースを作ればいろいろと問題を抱えることとなり、悩ましいのでしょう。
今、鉄道模型ユーザーに必要なのは、メーカーからの提案、そして他のユーザーからの刺激も含めた「異文化コミュニケーション」なんだと思います。
  1. 2020/05/19(火) 09:00:15 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

世界のケン

世界のケン奥山デザインですよね。かっこいなあ。曲線が巧みで、KATO も、良くモデル化したものです。
  1. 2020/05/24(日) 06:27:49 |
  2. URL |
  3. たっき #qsU6sH5U
  4. [ 編集 ]

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