しなのさかいの駅前広場

荷物車がいっぱい

KATO 花輪線貨物列車 8両セット

おはようございます。しなのさかいです。

タイトルは異なりますが、前回のつづきとしてお付き合いいただければ幸いです。





カトーからは「8620 東北仕様」の発売に合わせて「花輪線貨物列車 8両セット」なる二軸貨車の詰め合わせが発売されました。

こういうネーミングが付いたセットは買っておかないと気が治らない性格(病気)なので、定石どおりにこうして手元で写真を撮るような事態となっています(笑)





収録内容は、有蓋車3両(ワム70000、ワム90000、ワラ1)、カバー付きの無蓋車3両(トラ45000×2、トラ55000)、冷蔵車(レム5000)と緩急車(ワフ29500)がそれぞれ1両です。
ウレタンには切り込みが入った二軸貨車用の収納スペースがあと6両分あります。

今回新規で起こされたレム5000は、1/150の世界におけるマトモなものとしてはトミックス製品だけでした(トミックス旧香港製品→河合商会製品→ポポンデッタ製品もありますが、チョットね)。

「国鉄花輪線」の貨物列車に冷蔵車がマストかどうかは未だに謎なのですが、編成のポイント、黒の中の白というアクセント、視線を注ぐ点として青いラインが入った白いボディは有効なのでしょう。

花輪(鹿角)盆地の沿線住民の生活を支える必要があったとも思えますし。
竜ヶ森を登ってくるレム5000には、太平洋沿岸で揚がった鮮魚が満載されていたのかもしれません。
うん、とりあえずそう思うことにします。







このセットと同時に発売されたのが、単品扱いのレム5000(2両入り)。
こちらも4箱を押さえておきました。





当方は、どちらかと言うと「赤い交流機に牽かれて東北本線をかっ飛ばすレム5000」というイメージを強く持っています。
455系に被られそうな画像を撮った後で、トミックスの宣伝のようになってしまったことにちょっぴり後悔しました。
もう少し研究した方がよかったかも。
でも、当方の中でレム5000が走る風景はやっぱりこうです。


レム5000の詳細については、キハ181つばささんに、マスクの中から「いいよね」と言ったら、マスクの中から「あ、いいよ」という声が聞こえてきましたので、そちらのブログのリンクを貼らせていただいて委ねます。
生々しい「証言」に基づいて書かれていますので是非御一読を。


うさぴょんのマル鉄回顧録
「KATO レム5000購入」2020.8.29

マル鉄・鉄道写真館
「国鉄貨車 冷蔵車:レム5000 」2020.8.28
「国鉄貨車 冷蔵車:レム5000 追記」2020.8.30





「花輪線貨物列車8両セット」に話題を戻しましょう。
このセットには「伯備線石灰輸送貨物列車12両セット」と同じように、牽引機をドレスアップするパーツが含まれています。

この手法はトミックスもあからさまに「国鉄 東北本線一般貨物列車セット」(11月発売予定)でED75-0のナンバーを封入するという大胆なマネっこをしているので、この業界ではトレンドとなりつつあるようです。
確かにユーザーに「これは買わねばならない」と思わせるSF商法的な(笑)仕掛けにはなっています。





ただし、補助灯付の煙室扉パーツに交換してみようと、8620に付いている煙室扉を爪楊枝で外しかけたところ、なかなかツメが固いようでコワかったです(あまり爪楊枝の先に力をかけ過ぎると空振りしてそのときに煙室扉の淵をえぐってしまいそうで)。
成功例も多数報告されていますから、この作業は改めて涼しい季節になったとき、落ち着いた環境で取り組んでみましょう。





それからカプラーのことを少し。
今回導入した全てのカプラーも例外なく交換しました。
これは「やっぱりカトーカプラーNで統一しようか」と迷っていた時点の様子です。
以前にも取り上げたとおり、当方は二軸貨車についても「車間短縮ナックルカプラー」を放り込んでいまして、今回も原則どおりにそうしました(カトーとしてはボギー台車に取り付けることのみを推奨)。





放り込むやり方はこれだけ。
カプラーポケットにナックルカプラーの脚を入れる際に「バネ」を入れています。
このバネ、実はトミックス車両の台車に入れる集電スプリングなのです。
カプラーポケットのオシリからややはみ出ますが抜け出すことはなくて、サイズ的にちょうどいいみたいです。
黒いものでなくとも、かつての飴色のスプリングでもサイズは同じ。
これによりナックルカプラーには復原力が生まれて、適度な首振りをしてくれます。
いろいろな詰め物の報告がありますので、こちらもそのバリエーションということで。





輪郭線が長い有蓋車同士で見ると効果はよく分かるはずです。





ただしレム5000はボディの厚みがナックルカプラーの「シャンク」を寸足らずにしてしまうため、不適合でした。
なのでレムだけは「カトーカプラーN」で解決です。
隣は「車間短縮ナックルカプラー」にしたワフ29500。
ワフのようにカプラーポケットの端面と貨車のボディ妻面がツライチになるようなら、ナックルは適合するはずです(諸説あります)。





モジュールレイアウトにインチキが含まれていることがバレてしまいますが、仕方がありません。
こんな横長の画像を御覧いただきながら今回のエンディングです。



こうして貨物列車全体を見ると、何故かこじんまりとした雰囲気に癒されます。
「タンタン、タンタン…」と乾いた音を立ててのんびりと走っているであろう、この「大人のメルヘン」と言うべき二軸貨車だらけの編成の意味をユーザーにぶつける意味は、このセットには間違いなくあるでしょう。

しかしながら「花輪線」と名乗りながら花輪線であることを示すシンボルが見えないところは「残念」という感想です。
できることならば、秋田の山奥で林業が盛んだった頃を惹起させるような、原木を積んだチキなどが製品化されればよかったですし、今回の無蓋車には既存のカバーパーツではなくてそれなりの荷物(砂利でもいいし、製木材でもいい。えーいもうなんでもいい)が積まれてもよかったですね。

今回はどうしても三重連の8620のイメージが強烈ですので(仕方のないことです)「三重連イコール下り列車イコール積荷ナシ」という概念がユーザーの中でも先行しがち。
でも、本来の花輪線沿線の産業を観察しようとする意思があるのであれば、実は宝船のように山から生まれた荷物をドッサリ積んだ「上り列車」にこそ価値があったし、メーカーとしては(機関車のナンバーや煙室扉だけに頼らずに)そこへユーザーの視線を向けるべき仕掛けを作るべきだったような気がします。
伯備線の石灰石パーツのような仕掛けがなくて、今回はその役割がレム5000ということだったようですが…
ココ、ユーザーとして見過ごしてはいけません。

繰り返しになりますが「花輪線イコールレム5000」というイメージはまるでなく、どうしてそうなのかという謎は残ったままです。


そんなことでして、積荷が具体的に見えないニュートラルなコンセプトのセットですから、逆手にとって花輪線に限定せずに使うことも有効かも。
カトーからは幾つかの貨物列車セットが発売されていますが、これらは単なる色違い車の詰め合わせの側面が強かったので(失礼)、こうしたスパルタンなセットは新鮮で貴重。
特別企画品として終わらせてしまうのはもったいない、かな。



あと少しだけ、 8620と貨物列車のまとめを続けておしまいにします。

ではまた。

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  1. 2020/09/02(水) 08:50:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9
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コメント

いつもお世話になっております.
機関車共々購入しませんでしたが,この製品はKATOとしては珍しく「特定の路線名を掲げた,一般の貨物貨物列車のセット売り」として,注目していました.
これまでの単品売り貨車は,車番被りはもちろん,適当に買っておくと「実はこの車両はこの機関車に引かれたされたことは一度もない」というような事態が起こりかねませんでした.車番バラバラ,特定地域であることのアイコン(今回はワフの「盛」)があることによって,列車のリアリティが高まる気がします.実車の運用資料には乏しいため,今回のようなセット売りは大変助かります.貨車自体は既にたくさん持っていますが,今後各地のD50・D52を製品化する機会があるならば,路線名を冠したセットをぜひ用意していただきたいです.「函館本線」ですとか.
今回のセットに関していえば,「ワ12000」「トラ90000」を用意して,少しでもポスターに近い編成が再現できれば良かったかなと思います.
455系(475系)もKATOのリニューアル仕様を期待しています.ちょうど2020年版のカタログに413系がコラム掲載(ただし,413系の種車は471系が中心です)されていたので,出てきても良いかなと思っています.クモハ455・475型にモーターを搭載し,713系・717系の準備をしておけば,将来的な製品に備えられると考えています.
  1. 2020/09/02(水) 18:38:13 |
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  3. かずひこ #QCsvbcNU
  4. [ 編集 ]

ストーリーがある鉄道模型

やはり3発いっちゃいましたか(笑)
やはりKATOの蒸気ネタは物語性がありますね。
ホント機関車ってお供が重要な意味を持つと思います。牽くモノを手抜きすると売上に影響が出ますよ、北○星とかネ!

私は今回は見送りましたが、きっとSL人吉を出してくれるので(もはや切望)その時は喜んで入線させます!
  1. 2020/09/02(水) 19:31:01 |
  2. URL |
  3. つばめ787 #-
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知ってしまった事実

今回の8620は当方は何と6両の導入です。
国鉄親父からすれば、買うものが無いのでこの投資となりました。
通常のナンバーで4種花輪貨車セットで2種。
が思いつく最大になると思いますが、実は今回の製品形態は含まれるナンバーの車種は1両たりと一致するものがありませんでした。
78646が近いのですが、後部のヘッドライトが全く違います。
したがってプロトタイプとナンバー関係は全滅ですが、KATOの商戦どうりに48685と38698と78646で妥協しました。
残りの3両は走行試験のあと当面は休車になりそうです。せめてデフ穴ありにしてくれれば少しは救済されたのですが、花輪線を全く走ったことの無い58698と68656のナンバーにはいささか納得がいきません。
どこかのメーカーでナンバーだけでも発売されることを願っております。
富ではないオハユニ61も何とかならないものか・・・
  1. 2020/09/02(水) 21:09:29 |
  2. URL |
  3. PIN #-
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花輪線貨物列車セットにレム5000と聞いて始めは?だったのですが、この冷蔵車が何処から来たのでしょうか?
 手許の43.10貨物列車時刻表を読み解くと宮古港から来て花輪線に入って来たものと思われます。
 こんな想像が出来るのも貨物の面白さでしょうね。
  1. 2020/09/02(水) 23:22:40 |
  2. URL |
  3. 線路際の住民 #-
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455系

かずひこさん

貨車とはいえ印刷車番がバラバラということはユーザーとしてもリアリティを高める上で歓迎できる措置でしょう。
特にタンク車は同じ形がつながりますからなおさらで、トミックスのインレタ方式はどこか苦痛があります。
本文に書いたとおり、特定の路線の貨物列車であることを外観から分かりやすく説明できるのであれば、路線名を被せたセットは有効です。それができないのであれば、むしろ汎用セットとして、例えば「国鉄貨物列車セットPART2」のような(GMの客車5両セットみたいですが)やり方が分かりやすいかも。もちろん路線名を被せて、その土地の貨物輸送を研究してもらった上での製品化がいいに決まっていますが。
カトーの455系もそのうちフルリニューアルするんじゃないですかね。銀色のカタログあたりを見ると過去のラインナップを見てフルリニューアルしているようにしか思えませんからね。あ、今年のNゲージ大図鑑のインタビューでは国鉄時代の基幹形式を製品化するとか言ってたけど、どうなったんだか。
  1. 2020/09/03(木) 08:54:15 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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牽引するものが大事

つばめ787さん

そうです。機関車はそのディテールの細かさだけではダメで(それは大きいスケールの模型のこと)、牽引する何かがより説得力のあるものでなければ魅力は半減してしまいます。
年末のDD51も、北斗星客車が何らかの新しいものであったなら、買い直しという苦痛もやや薄れて買い物を楽しめたはずでした。
ブルートレインも遠くの存在になりましたよね。
  1. 2020/09/03(木) 08:58:16 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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東北仕様

PINさん

6両ですか。すごいなぁ。
ナンバープレートの選択は調べるとそうなるようで、当方は今回はゆる〜く捉えてとにかく走らせてみることとしました。そのうちバリエーションも出てくるかもしれませんからね。
むしろ五能線のハチロクに仕立てておいた方が正解かもしれません。貨物列車セットに引っ張られてしまうところがある一方で、機関車は飽くまでも「東北仕様」です。製品名はいろいろなことを示唆しています。
  1. 2020/09/03(木) 09:02:38 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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花輪盆地の晩御飯

線路際の住民さん

山からレムが降りてくるときに鮮魚が満載ではおかしいので(まさか日本海側の?)、太平洋側から荷物を載せて花輪盆地を目指していたと考えるのが妥当なんでしょうね。夕飯の食卓に並んだ焼き魚はレム5000が運んできたものだったかも。
とすれば、花輪線の下り貨物列車は、荷物をカラにした貨車と荷物を載せた貨車とが入り混じっていた可能性もあり(別に普通かもしれません)、そんなところまで見えてきます。おもしろいですね。
  1. 2020/09/03(木) 09:07:14 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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Muさん

お、3両行きましたか。
このクオリティでの9600はユーザーが声を出していくことで実現しないと、この先一生見ることはできないかもしれませんね。
C58ならば北見のスタイルで釧網本線の混合列車かな。当方も期待するところ大で、とにかく基礎設計、フォーマットが存在しないと今後の展開が危なっかしくて。
1月分ポスターについては追ってやりますので、お手柔らかに。
  1. 2020/09/05(土) 16:53:29 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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