TOMIX製品との付き合い方 2020
2020-10-15 (Thu) 23:40
こんばんは。しなのさかいです。
最近、トミックス製品に注ぐ自分の視線が変わってきたなぁと、そう思うことが多くなってきました。
事前に何のチェックもしていなかったのに、店頭で見かけると「へぇー」「すごいね」となる。
なかなか考えられた製品なのだな、と感心することが度々あるんです。

これもその流れで買い求めた一つ。
「基本セットB」という名があっても、その前の「基本セットA」の記憶すら定かではありません。
カトーが〈ちゃんとした北斗星〉をなかなかやってくれないので(笑)、店頭でこのセットを見て「もうこれでいいや」と考え、放っておいたトミックスの客車たちを再整備しようと決めました。
開放B寝台車たちとオロネ25(ツインデラックス)の帯が平滑になったので、これを機会に、自分なりに「東日本編成の全盛期・決定版」のような編成を持つこともよかろう、という算段です。

「決定版」ですから(笑)
室内灯の色味に変化をつけることにチャレンジ。
ロイヤル室だけをアンバーな雰囲気にしてみました。

仕掛けはこのマスキングテープたち。
百円ショップの、女子高生達が群がっているコーナーで売っているモノです。
このロイヤル室には、画面後ろの薄いブラウンを当ててみました。
室内灯は近所の量販店のそれで、導光プリズムの上に2枚重ねて貼っただけです。
一方、手前のダークなブラウンの方ですが…

グランシャリオの客席側に貼るとちょうどいいことが分かりました。
照明は肉眼で見るときと、写真で見る様子とでは全然違いますし、特に後者は撮影条件でその結果がバラバラです。
誰が見ても「そうだ」と思える結果などありませんから、ここは自分の感覚を信じるしかなく。
でも、なかなかでしょう(^^)
確かにこれは酔えるビジュアルで、どうしてもっと早く拘らなかったのかと猛反省しました。
このように現在は、トミックスの「北斗星」がレイアウト上を走り出すことを目標にして趣味活動を進めています。
しかしながら、それにはまだインレタ貼りとか方向幕シール貼りなどが残っています…
⬜︎ ⬜︎ ⬜︎
トミックスの「北斗星」客車がそれぞれどのセットに収録されているのか…
この疑問の答えは、全て買い続けているユーザーくらいにしか分からないのではないか。
実に多くのセット形式で製品化が繰り返されてきだのが、立石謹製北斗星です。
この度、メーカーからは「今回の新規車種により、北斗星に使われた主要な24系客車はほぼ網羅できました」とアナウンスされましたので、改めてそんなことになっていたのかと腰を抜かしました。
当方は(いつだったかは忘れましたが)ある時点でこのトミックスによる製品化のフォローをあきらめた人間でして、なんとなく東日本編成と北海道編成をそれぞれ1本ずつ持つことができれば満足、という決着の付け方にしていました。
この北斗星パーフェクト企画の中に見える執念には頭が下がります。
おそらく(もう確認できない)客車の細かいディテールは全て画像なりで把握しているからこそ、ここまでやれたということなのでしょう。
そして、カトーはそこに…
北斗星客車に限らず、今では見られない形式を次々に店頭に送り出しているのが今のトミックスブランドです。
数年前から懸念していた「なんでもかんでも鉄コレでちょちょいのちょい」路線は、ここに来てややトーンダウンしてきているようで、メインブランドとサブブランドの使い分けが上手くなってきたと言えそうです。
例えば、東武8000系。
あれだけのバリエーション展開をするには、設計から生産までの時間が短い鉄コレだからこそで、おそらく8000系をやるには鉄コレの仕様の方が適している。
そう考えたのではないか。
逆に、かつて鉄コレで製品化した205系は、この度メインブランドのHG製品として再登場するということが起きています。
面白いですよね。
こうなると、カトー製品との入れ替わりでお付き合いを拡げたい気もしてきますが、店頭に並んだ製品を見るとどうも納得できない点もあります。
今年はホビーショーもなく、こうした点を挙げる機会もありませんでしたから、2020年におけるトミックス製品に係る気になる点を、いくつか箇条書きにして本稿を終わりにしましょう。
①塗装と印刷
トミックス製品で未だに怖いのはコレ。
巷では評判のいい185系にも、相鉄12000系にも、やはりホコリを巻き込んだ塗装、塗料の泡の跡はありました。
トミックスのセットを買うときにギャンブル性を感じるのはやはりこの点です。


それから、185系や今回の北斗星のロビーカーに印刷されたJRマーク。
皆さんの手元にあるものは斜めに印刷されたりしていませんか?
目の錯覚でもレンズの影響でもないと思うんですが。
生産工程の中で、印刷トライ品にOKを出す基準がまだまだ甘いようです。
②雨どい付近によくある打痕
屋根板をボディに取り付けるときに付いたと思われる凹みが最近やたら気になります。
形状から爪の跡と見ていて、要は伸びた爪をエッジの効いた雨どいに押し当てることで付いたと睨んでいます。
工場の組立工程を、もう少し丁寧にしてくれたらいいのですが。
監督者、何やってんだ~。
③糊の強いインレタ
トミックス製品の「インレタ仕様」はユーザーでも好き嫌いの評価が割れていて、より柔軟に自分なりの列車に仕立てることができるし、何よりも「エラー封じ」になっているとの声もあるようです。
当方は買ってきて蓋を開けたらすぐに走り出すような仕様を求めがちなので、この点はカトーの考え方を支持しています。
この議論は置いておいて。
インレタを貼っても「座布団」(透明ベース)の周りに糊が残ってしまうことはどうも。
バラ数字などはほとんど糊の中に取り込まれていて使い物になりません。
どこかに外注して製造しているのなら、ユーザーの使い勝手を想像して欲しいですね。
新製品が出るたびにサードパーティーのインレタが動いているようです。
Nゲージ市場全体の経済対策、なのでしょうか。
文字の大きさにも疑問が…。
④モーターのこと
ユーザーの中でいろいろと言われてきたモーターの突然死。
当方もとうとうその場面に出くわしました。
このことをキッカケにして、手元にある車両をチェックすると、走行スピードが不安定なものがあるある。
今月にはM-9モーターの改良版であるM-13モーターが部品として再生産されますが、こんなもの(メーカー希望小売価格(税込)1,980円)を買っていたらそれこそ破産です。
メーカーとしても最近はどの新製品の紹介テキストにも「新モーター(M-13)採用」なんて書いてあるくらいですから、どうなっているんでしょうね。
⑤キレる車両ケース
別に誰かが怒っているわけではないのです。
プラ製車両ケースのフタが折り目に沿って裂けるので困っているのです。

新製品購入直後でも、ケースを持った瞬間に裂けることがあり、一体どうなっているのかと思うことが多くなりました。
サードパーティーのケースもデザイン的に支持できなくて(ユーザーにとってなんの意味もないロゴがデカデカと印刷されちゃってるし)、いっそのこと「無印良品」で製品化してくれないかナと思うくらいです。
皆さんはいかがでしょうか。
トミックスブランドとして企画力に幅が出てきた分、アウトプットする製品がそれに釣り合っていないようで、改善を望んでしまいます。
カトー製品との対等な選択肢となるように、今後の改善に期待したいですね。
そして、大きな財源と引き換えに「ハズレ」を引くことの身を切るような辛さ。
このようなユーザーの感覚に寄り添ってくれないのであれば、いつまで経っても「選択肢」にはならないと付け加えておきましょう。
「サービス係」とは誰だって付き合わずに済ませたいのです。
ではまた。
最近、トミックス製品に注ぐ自分の視線が変わってきたなぁと、そう思うことが多くなってきました。
事前に何のチェックもしていなかったのに、店頭で見かけると「へぇー」「すごいね」となる。
なかなか考えられた製品なのだな、と感心することが度々あるんです。

これもその流れで買い求めた一つ。
「基本セットB」という名があっても、その前の「基本セットA」の記憶すら定かではありません。
カトーが〈ちゃんとした北斗星〉をなかなかやってくれないので(笑)、店頭でこのセットを見て「もうこれでいいや」と考え、放っておいたトミックスの客車たちを再整備しようと決めました。
開放B寝台車たちとオロネ25(ツインデラックス)の帯が平滑になったので、これを機会に、自分なりに「東日本編成の全盛期・決定版」のような編成を持つこともよかろう、という算段です。

「決定版」ですから(笑)
室内灯の色味に変化をつけることにチャレンジ。
ロイヤル室だけをアンバーな雰囲気にしてみました。

仕掛けはこのマスキングテープたち。
百円ショップの、女子高生達が群がっているコーナーで売っているモノです。
このロイヤル室には、画面後ろの薄いブラウンを当ててみました。
室内灯は近所の量販店のそれで、導光プリズムの上に2枚重ねて貼っただけです。
一方、手前のダークなブラウンの方ですが…

グランシャリオの客席側に貼るとちょうどいいことが分かりました。
照明は肉眼で見るときと、写真で見る様子とでは全然違いますし、特に後者は撮影条件でその結果がバラバラです。
誰が見ても「そうだ」と思える結果などありませんから、ここは自分の感覚を信じるしかなく。
でも、なかなかでしょう(^^)
確かにこれは酔えるビジュアルで、どうしてもっと早く拘らなかったのかと猛反省しました。
このように現在は、トミックスの「北斗星」がレイアウト上を走り出すことを目標にして趣味活動を進めています。
しかしながら、それにはまだインレタ貼りとか方向幕シール貼りなどが残っています…
⬜︎ ⬜︎ ⬜︎
トミックスの「北斗星」客車がそれぞれどのセットに収録されているのか…
この疑問の答えは、全て買い続けているユーザーくらいにしか分からないのではないか。
実に多くのセット形式で製品化が繰り返されてきだのが、立石謹製北斗星です。
この度、メーカーからは「今回の新規車種により、北斗星に使われた主要な24系客車はほぼ網羅できました」とアナウンスされましたので、改めてそんなことになっていたのかと腰を抜かしました。
当方は(いつだったかは忘れましたが)ある時点でこのトミックスによる製品化のフォローをあきらめた人間でして、なんとなく東日本編成と北海道編成をそれぞれ1本ずつ持つことができれば満足、という決着の付け方にしていました。
この北斗星パーフェクト企画の中に見える執念には頭が下がります。
おそらく(もう確認できない)客車の細かいディテールは全て画像なりで把握しているからこそ、ここまでやれたということなのでしょう。
そして、カトーはそこに…
北斗星客車に限らず、今では見られない形式を次々に店頭に送り出しているのが今のトミックスブランドです。
数年前から懸念していた「なんでもかんでも鉄コレでちょちょいのちょい」路線は、ここに来てややトーンダウンしてきているようで、メインブランドとサブブランドの使い分けが上手くなってきたと言えそうです。
例えば、東武8000系。
あれだけのバリエーション展開をするには、設計から生産までの時間が短い鉄コレだからこそで、おそらく8000系をやるには鉄コレの仕様の方が適している。
そう考えたのではないか。
逆に、かつて鉄コレで製品化した205系は、この度メインブランドのHG製品として再登場するということが起きています。
面白いですよね。
こうなると、カトー製品との入れ替わりでお付き合いを拡げたい気もしてきますが、店頭に並んだ製品を見るとどうも納得できない点もあります。
今年はホビーショーもなく、こうした点を挙げる機会もありませんでしたから、2020年におけるトミックス製品に係る気になる点を、いくつか箇条書きにして本稿を終わりにしましょう。
①塗装と印刷
トミックス製品で未だに怖いのはコレ。
巷では評判のいい185系にも、相鉄12000系にも、やはりホコリを巻き込んだ塗装、塗料の泡の跡はありました。
トミックスのセットを買うときにギャンブル性を感じるのはやはりこの点です。


それから、185系や今回の北斗星のロビーカーに印刷されたJRマーク。
皆さんの手元にあるものは斜めに印刷されたりしていませんか?
目の錯覚でもレンズの影響でもないと思うんですが。
生産工程の中で、印刷トライ品にOKを出す基準がまだまだ甘いようです。
②雨どい付近によくある打痕
屋根板をボディに取り付けるときに付いたと思われる凹みが最近やたら気になります。
形状から爪の跡と見ていて、要は伸びた爪をエッジの効いた雨どいに押し当てることで付いたと睨んでいます。
工場の組立工程を、もう少し丁寧にしてくれたらいいのですが。
監督者、何やってんだ~。
③糊の強いインレタ
トミックス製品の「インレタ仕様」はユーザーでも好き嫌いの評価が割れていて、より柔軟に自分なりの列車に仕立てることができるし、何よりも「エラー封じ」になっているとの声もあるようです。
当方は買ってきて蓋を開けたらすぐに走り出すような仕様を求めがちなので、この点はカトーの考え方を支持しています。
この議論は置いておいて。
インレタを貼っても「座布団」(透明ベース)の周りに糊が残ってしまうことはどうも。
バラ数字などはほとんど糊の中に取り込まれていて使い物になりません。
どこかに外注して製造しているのなら、ユーザーの使い勝手を想像して欲しいですね。
新製品が出るたびにサードパーティーのインレタが動いているようです。
Nゲージ市場全体の経済対策、なのでしょうか。
文字の大きさにも疑問が…。
④モーターのこと
ユーザーの中でいろいろと言われてきたモーターの突然死。
当方もとうとうその場面に出くわしました。
このことをキッカケにして、手元にある車両をチェックすると、走行スピードが不安定なものがあるある。
今月にはM-9モーターの改良版であるM-13モーターが部品として再生産されますが、こんなもの(メーカー希望小売価格(税込)1,980円)を買っていたらそれこそ破産です。
メーカーとしても最近はどの新製品の紹介テキストにも「新モーター(M-13)採用」なんて書いてあるくらいですから、どうなっているんでしょうね。
⑤キレる車両ケース
別に誰かが怒っているわけではないのです。
プラ製車両ケースのフタが折り目に沿って裂けるので困っているのです。

新製品購入直後でも、ケースを持った瞬間に裂けることがあり、一体どうなっているのかと思うことが多くなりました。
サードパーティーのケースもデザイン的に支持できなくて(ユーザーにとってなんの意味もないロゴがデカデカと印刷されちゃってるし)、いっそのこと「無印良品」で製品化してくれないかナと思うくらいです。
皆さんはいかがでしょうか。
トミックスブランドとして企画力に幅が出てきた分、アウトプットする製品がそれに釣り合っていないようで、改善を望んでしまいます。
カトー製品との対等な選択肢となるように、今後の改善に期待したいですね。
そして、大きな財源と引き換えに「ハズレ」を引くことの身を切るような辛さ。
このようなユーザーの感覚に寄り添ってくれないのであれば、いつまで経っても「選択肢」にはならないと付け加えておきましょう。
「サービス係」とは誰だって付き合わずに済ませたいのです。
ではまた。
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