こんばんは。しなのさかいです。

10月末、カトーからEF64 0 1次形と43系夜行急行「きそ」が発売されました。
以前にお話したとおり、
カトーのポスターでの発表を見てもあんまりときめかなかったんですけど、守備範囲としている中央西線の列車ということで一応入線させました。
よく分からないままの「保険」の意味合いが強いです。
ちょっと走らせてみましたので、その辺のことをメモしておきます。


EF64 0はフルリニューアルを遂げました。
(確か2000年に発売された)旧製品は既に手放しているので、並べて比較することができませんが、オデコの広さ、スカートの長さが適正になり、違和感のないロクヨンの顔となっています。
カトーの電気機関車としては比較的後発でしたが、デッサンとしては恵まれなかったようです。
手すりも屋根上機器も取付済で、カプラーを付属のナックルタイプに交換するだけでおしまいです。
カトーの高い品質は確かに受け取れる点でありましょう。
開放テコが曲がっていますね。
補正する配慮が足りなくてごめんなさい。

客車の方は、特に興味を持てるような車両はありませんで、こうして実際に発売されて、編成のシンガリとなるオハフ46の、チラリと見えるアイボリー色のデッキに「ほう」となったくらい。
このビジュアルは、これまでのNゲージの世界ではあまり見られませんでしたから「案外いいよね」という感想になりました。
開け放たれたデッキは国鉄時代の緩い雰囲気の象徴でもありそうで、人形を立たせると面白そう(実際に立ち入れたかどうかは分かりません)。

「52-3 名古屋工」と読めます。
こういう印刷、うれしいですよね。
旧型客車列車の最後部はこうでなければいけません。

そのオハフ46と共にナハ10もセールスポイントとなっているようです。
ボディの妻面の表情を変えて、その他にも台車が試作タイプなんだとか…
「分かる人には分かる」ということなのでしょうが…
当方はこの台車が模型化されることを待ち焦がれていた訳ではないので、普通にナハ10に見えます。
ナハ「10」でも晩年には蛍光灯か備わっていたようなので、室内灯もそのようにしました。

ロクヨンと茶色い荷物車たちとの組み合わせは、古い写真でもあまり見ません。
物心ついた頃には、ロクヨンは貨物を牽引する機関車だとばかり認識していましたので、旧型客車の先頭に立つシーンはなかなか。

長野駅でロクヨンはお役御免でして、EF62が代わって登板。
付属の説明書に沿ってオハフ33とオハ35も引き連れて「きそ」崩れに連結。

この際、寝台車は置いていきましょう。

EF64とEF62。
こんな並びが長野駅ではみられたんでしょうか。
「お母さんには違いが分からないワ」ということになっています。

直江津に向けてラストスパート。

説明書どおり325レに仕立てると、オハフ45のテールライト非点灯側が最後部となるので、ガッカリですね。
企画のツメが甘い(笑)
⬜︎ ⬜︎ ⬜︎

久しぶりにカトーの緑色の車両ケースを2箱引き取ってきました。
ここんところ立石方面のケースを開けて一喜一憂してばかりでしたので、安定感のある品質、それもカトーとしては鉄壁な客車でしたから、出て行ったお金の価値・対価がキチンと手元に残った感覚がうれしく、やはりカトー製品はどんな企画であってもカトー製品なのだと納得した次第です。
ただ、今回の「きそ」がEF64 0のフルリニューアルの介添えとして選ばれた点、急行「きそ」を1/150の世界で再現しなければならなかった理由は少々弱含みで、こうして引き寄せてみても「これ、確か持っていたよな…」というように、既視感のある客車ばかり。
もちろん“スハ43系”なんていう客車はこれまでの客車急行シリーズに付き合っていれば大変な数になっているはずですが(数えるのが怖いです)、以前にはそのことを気にしないほどの「ゲテモノ」客車、ユーザーに「待ってました」と言わせるような閃光弾のようなアイツが数両含まれていましたよね。
オハフ46がそうなのだと言えばそうなのでしょうが、当方にはあんまり伝わって来なかった、知る人ぞ知る客車だったように見ています。
ロクヨンのフルリニューアルはマストとして理解しつつ、1973年7月以降の、電化後の中央西線の景色を見せる手順をもう少し丁寧に描いてもらいたかったし、〈電化後の中央西線シリーズ〉の最初に置く強い一手は「きそ」ではなかったんではないかナと思うのでした。
そもそも〈シリーズ〉なんて意識していないというのなら、そろそろカトーは…
タイトルは変えつつ、本稿をもう少しつづけましょう。
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- 2020/11/12(木) 18:00:00|
- 鉄道模型(車両)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
こんばんわ。
我が家にはEF64が一両、「きそ」からAssyでオハフ45が複数分入ってきました。
EF64しかも一次形となりますと、自分にとっては木曽が付かない方の福島の機関車でありまして、キハ82の前にくっつけて遊ぼうと目論んでいます。
平たい尾灯など、一次形ならではの特徴を持つ機関車ですが、果たしてこれがリニューアルロクヨンのトップバッターでよかったのかしら?という疑問を自分は持ちました。
貨物更新色や茶釜など、その後のネタ展開と汎用性を考えたら4次形あるいは7次形で良かったのではないかと考えます。たとえTOMIXとカブったとしても、です。
そしてAssyでやってきたオハフ45。
必ず作らざるを得ない形式だったのであれば、能登や妙高や津軽等々、これまでの特定列車シリーズでなぜ出してくれなかったのという思いです。最後尾がオハフ33というのはお客にとって拷問で、現役当時も繁忙期の増結や、やりくりのつかない時のやむを得ずの代車レベルの扱いでしたから。
- 2020/11/13(金) 22:51:27 |
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- 海無し #-
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はじめまして。
いつも楽しみに拝見しています。
いつもコメントしようと思いつつ、なかなかすることが出来ませんでした。
ロクヨンはKATOらしい良い出来だと思います。
1次車ってのも自分としては良いかなと思います。
ロクヨンの特徴も良く捉えていると思いますしプロテクター跡もしっかりと再現されていて、さすがKATOと思っています。
数両購入したんですが、残念だったのは水切りに爪が当たったと思われるキズがあったことです。
総本山に連絡をしたら窓を嵌め込むときに付いたのかな?とのことで交換をしてもらいましたが、電気の時は結構な頻度でキズが付いているので何とかしてもらいたいと思っています。
問題はやっぱり「きそ」かなと思います。
オハフ46を最後尾にしたことはおもしろいと思います。
ただ思うのは、ここ数年間のKATOの中途半端感。
取説に長野から先の直江津まで書いてあって長野でカマ交換と増結をと言うストリートは良いんですか、ハネを落としたあとにオハフ45の尾灯が点かないのはなんだかなと思います。
オハフ46も良いですが取説でそこまで書くならオハフ45もしっかりとテール点灯化してもらいたかったです。
出来ないなら取説にわざわざ書く必要があるのかな?と思ってしまいます。
テールが点かない最後尾、最高に締まりがないです。
マニ44の時もそうでしたが、必ず車掌室側が最後尾になるとは限らないですし、立石のマニ36とかの様にユニットの向きを変えれば逆側もテールが点く、そんな様にしてもらえないのかなと思います。
最近は立石に押され気味のですがKATOにしか出来ないことってたくさんあると思うんですよ。
この中途半端感は改善してもらいたいです。
- 2020/11/14(土) 01:18:26 |
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- 桃次郎 #DNOJgeMM
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海無しさん
今回のEF64のプロトタイプの選び方はよく分かりませんが、「ロクヨン」というメカだけに注目するならば奥羽本線の姿というのもかつてのカトーらしいユーザーの裏切り方で面白かったかもしれません。
フルリニューアルを遂げたカトーのEF64がこれからどのようにバリエーションを増やすのか、そこに注目しましょうか。
客車急行セットは、ユーザーにASSYパーツ組立コースを選ばれてしまう比率が高くなればなるほど、企画としての敗北感が濃くなりそうです。セットで買わざるを得ない何らかのウリがないと海無しさんのような企画との付き合い方になってしまいますよね。
オハフ45もそろそろ単品販売してもいい頃合い…かと思うのでありました。
- 2020/11/16(月) 07:55:53 |
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- しなのさかい #-
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桃次郎さん
ようこそお越しくださいました。気軽に声をかけてください。当方からは、そんなに大したことはお話していませんので(^^)
さてロクヨンの爪痕。カトー製品でそうしたことはあまりないと思いながら、いやいやあるなぁとも思い。いずれにせよ不運でしたね。
ただ当方が思うに、こうした点をカトーの修理係に持ち込んでお願いすると、だいたい「あー分かりました」と理解してくれるので、立石方面とは異なり、心強い。ユーザーの気持ちに寄り添ってくれるようです。だから傷があったのがカトーのロクヨンで良かったのかもしれません(不謹慎ですね)。
オハフ45の尾灯の件は、企画段階からちゃんとユーザーに325レでも遊ばせようとしていたのかなぁ(ポスター発表時点では直江津を終着駅としていたことは確かのようですが)。
仰るように、カトーにしかできないこと、たくさんあるんですよね。ユーザーにはたくさん見えているんだけど、ポスターを見るたびに遠く離れていってしまう。そんな気持ちに繰り返しなりながら、手元に製品を寄せてみても吹っ切れない気持ちに。もう慣れました(笑)
- 2020/11/16(月) 08:23:35 |
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