しなのさかいの駅前広場

ユートピアもモーターなしのままでしょうね

スロースピードへの挑戦

おはようございます。しなのさかいです。




どうも最近は、長い編成の列車を走らせた後は目が疲れてしまうのか、決まって小さな機関車がのんびりと走る風景を求めるようになっています。
そういう流れで、再びカトーのED62を走らせてしばらくの間ボンヤリしてみました。





タキ25000単品発売記念列車(笑)
いつのまにか貨車の模型も選べる時代になっていました。
当鉄道では車間短縮ナックルカプラーもすっかり定番となったので、横から見る貨物列車の姿もホンモノぽくって面白い。
ひたひたと田舎の町に荷物を運ぶ姿をイメージしやすく、気持ちの中では間違いなく貨物列車の重要性が増しています。

また、昔の自分ならED62なんていう機関車を気に掛けることもなく、模型の世界でも「トミックスの香港製ED61の仲間」くらいにしか捉えていませんでした。
飯田線の機関車なのだと見るようになってからはコレですから、趣味の範囲の広がり方として見ると面白いことだなぁと。





田園の風景をゆっくりと走る姿にボーっとして、おしまいです…




とはなりませんで(またです)




レイアウト上で頻繁にED19やED62を走らせる理由は他にもあって、それは常にレールの集電状態をチェックする、ということです。
特にED19は、模型としても車体が軽いため、F級と比べてみると粘着力も少なく、その辺がシビア。
レールのメンテナンス状態を敏感に捉え、なかなか反応をしていただけないこともあります(当たり前のことではあります)。
コントローラーのボリュームを上げても全然動かないとき、「あれっ?」てなって、手で押すとバビューンと走り出すような。
これではせっかくの運転タイムも台無し。


当ブログでは以前にも何回かレールクリーニングの話題を持ち出していて、最近ではF級電機の中間台車を抜いてメラミンスポンジを刺して走らせる、という方法をお話したところです。
今回は、当方がさらにもう一歩踏み出した様子を御案内いたしませう。





群馬県の模型店のレールクリーニングカーです。
詳しい構造は諸先輩のサイトにお任せすることとしますが、簡単に言えば全体が金属製で、金属の重みを利用してクロスをレール踏面にしっかり当てて汚れを拭き取る、というものです。
台車は手持ちのカトー製の台車(集電シューのないピン止めのもの)を取り付けました。

クロスを取り付ける金属部品には、上からクリーニング液を垂らすことができるようになっています。
ただし説明書には「タンクとしての機能はない」とされていますので、ドバドバと入れない方が良さそう。

付属するクロスは綿製でした。
説明書にも「ネル」を推奨していますので、その方が良いのでしょう。
当方はよりしっかりした磨きを求めていましたので、銀メッキ仕上げの管楽器用クロス「シルバークロス」(ヤマハ製)を小さくカットして取り付けました。
厳密には超微細な研磨剤を含んだクロスなので、良い子のみんなはマネしないでね。





少量のクリーニング液を浸してレイアウトを周回させました。
画像に見える汚れのようなものは、汚れでもありましょうが、一応「金属を磨いた結果」とも捉えておいてください。
いずれにせよ、効果は大きいと見ます。

「レールが削れて、いずれはなくなっちまうじゃねーか」となって、なんだか恐ろしい雰囲気にもなりますが、このシルバークロス、そんなに大変なクロスではありません。
銀メッキが施された管楽器を、表面の指紋跡などを拭いて光沢を復活したさせるような、たまにメンテナンスするときに使うクロスっていう捉え方ではいかがでしょうか。
同じ方向性のクロスに「ピカールクロス」というものもあるそうですが、こちらは「ピカール」がどんなものかを知っているので試したことはありません。
ここら辺は「管楽器用」の方が気持ち的に落ち着くと思います。






数周レイアウトを走らせると、レールの踏面も照明が反射するほど光って見え、室内灯を組み込んだ165系「こまがね」も車内がチラつくことなく走ってくれました。
数多く存在する「レールクリーニングカー」ですが、少なくともモーターが死んでオジャンとなるようなモノよりは投資が生きると言えそうです。
もちろん「ガリガリくん」とも無縁になりそう(笑)





そして、新しいクリーニングカー編成の先頭には、カトーのEF65 1000(L)。
手に取った感覚が重々しいので粘着力が強いことが期待できて、このクリーニングカーを牽引するにはもってこいです。
ぽちのジャンク品をサルベージしてきましたが、ナンバープレートが取り付けられていないだけの美品でして、ジャンクと言うにはあんまりというレベルでした。

確実に効果が出るレールメンテナンス。
ちょっとクリーニング作業が楽しくなってきました。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎



このクリーニングカー。
ここ数年、気にしていたアイテムでした。
パッと見、なんだか意味が分からない外観が余計にクリーニングへの執念のようなものを感じましてね。
機能を追求したら…っていうやつですョ。

しばらくは品切れだったようなんですが、先日パトロールしたネット通販サイトで「在庫あり」になっていることを発見。
ちょうど大量のポイント還元を受けたところだったので迷わずポチりまして、僅かな出費での導入となりました。

カトーの「飯田線シリーズ」で発売された車両たちを手にしたユーザーには、いかにしてノロノロ運転をさせるかが「成功」の鍵のような気がしていて、そのためにはレールからの集電にムラがないことが求められます。
ココ、サウンドボックスを導入された方にはさらに十分お分かりのことかと考えていて、飯田線の車両たち以外にもDD16、C12、C56などがそう。車体が軽量である分、レールのコンディションは常に気にしておきたいところなんです。

スロースピードへの憧れ。
いつのまにか、そう思わせる車両が増え、そう思うようになっていました。





いかにして現実の世界と同じような、ゆっくりとした出だしで走り、のんびりとしたスピードで田舎の風景、列車の背景を回転させるか。
簡単なようで実は難しいミッションとなっていることに改めて気づき、新しいクリーニングカーを「増備」した、という話題でした。

大きいスケールの模型に移るのは簡単なことなので、その前に小さいスケールでやれることは試しておきたいですね。


ではまた。



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  1. 2021/04/15(木) 09:10:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

小は大を兼ねる

お世話になっております.
スピードに関しては,昨今はPWM制御のコントローラーが増えてライトの明るさとも両立できているので満足しています.とはいえ,普通に使うと急加速になりがちなので,今回の記事は勉強になりました.

どんなに大きなレイアウトを組んだとしても,「飯田線シリーズ」のような小編成列車を走らせる機会は多くなります.レイアウト内に列車が占める長さが短くなり,レイアウトでの見どころが多くなる,ということだと思います.
前回の記事で議論があったように,KATOとしてはジオラマを組んでもらいたいのでしょうが,その「ジオラマを作ろう」きっかけとして多くの場合,作りたい光景に立ち会っているはずで,その光景は再現できるか,ということは意識して,KATOは車両製品を用意して欲しいです.その点では都市部(亀戸・大師線)・地方部(群馬県内支線)ともに多くの光景に映えると思われる東武8000系は,先頭車に動力を入れて欲しかったかなと思います.
  1. 2021/04/15(木) 19:35:20 |
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  3. かずひこ #QCsvbcNU
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小さな対象物の大きな効能

かずひこさん

コメントをありがとうございました。
ひょっとしたら我々は、1/150スケールのリアルな風景の中に「癒し」のようなものを求めているのかもしれませんね。
御指摘の東武の2両もそうで、たとえ都会の中の風景であっても、のどかな対象に視線を向けることで非日常を味わうことができますし、その体験が「面白い」として巷には紹介されているようです。
その対象は小さくて非力に見えるとなお効果、効能が高いのでしょう。鉄道コレクションで模型化される対象はそんなものばかりですから、つい癒しを求めて手にしてしまう心理を読まれて企画されているとしか思えません。オープンパッケージの箱に見える「2両でフル編成」という魔法の語りかけは恐ろしい。
最近では1/80スケールの製品にそんな方向性を見ています。「我々は狙われている」「我々は読まれている」です(笑)
  1. 2021/04/16(金) 08:35:05 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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ねりねり

こんばんわ。

洋酒のグラスをカラコロさせながら、超スローで単純オーバルを走らせるのを愉しむ、なんてキザっぽい走らせ方を年に数回して、ひとり悦に入ってます。
この楽しみ方も案外と車両を選ぶものでして、通電の「拾い」がよく、かつ低電圧でもずっと走り続けてくれるようでなければなりません。KATOだと旧C11やC55、TOMIXだと定評のED75、そして意外にもCタイプディーゼルなんていう骨董品が私の手持ちでは具合がよくて、何も牽かずに単機で「ねりねり」と回っています。
ゆっくりゆっくりとロッドが動くさまを見ているだけで癒されます。

個人的に、近年の鉄道模型での不満があるとすればここでして、フライホイールで滑らかな走りと謳う一方で起動がどうにも「ガッチャンコ」と、寝台で眠る客が全員起こされてしまうようなカクツキを持つ模型が増えていることです。

そうしたメンテナンスもまた楽しみの一つと捉えるのも一興なのですが、リアル・精密を売りにする昨今の一方で昔ながらのミシン油の匂いをさせながら走る模型にも愛着を感じてしまう、骨董人間の理解されない楽しみでもあります。
  1. 2021/04/16(金) 19:30:34 |
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  3. 海無し #-
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走りの「質」

海無しさん

いいじゃないですかー、ゆっくりとしたロッドの動きを眺めるひととき(^^)
改めて気づくことは、鉄道模型に「本物っぽさ」を求めるには、外観のディテール云々だけで済ませてはいけない、ということです。
メーカー各社それぞれがフライホイール付モーターをウリにしていますけど、御指摘のようにその走り出しにはまだまだバラつきがあり、滑らかな動きだと納得できる車両は全てではありません。特にサウンドボックスと連動させるとよく分かります。
「走り」に質のようなものがあるとすれば、その「質」をユーザーがどれだけ使いこなすことができるかが試されているようです。子ども向けの貸しレイアウトの光景は仕方ないとして、いろいろとアップされている動画を見ると、まだまだ大人レベルでも「速すぎる」運転が行われているようで(安定した電気供給を求めてついコントローラーのダイヤルを上げ過ぎてしまうのですよね)。
納得できる走りを求めたら旧製品群だったということですか。今回御紹介した大きなEF65も(事業用途ではありますが)そんな意図がありました。当方がCタイプディーゼルを転がしていたのは子どもの頃で、車輪とレールの間に火花が散っていました(笑)
  1. 2021/04/16(金) 23:44:29 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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Nゲージ初期のコンセプト

レイアウトに収まりが良く、思わず小さなレイアウトを作りたくなってしまうようなアイテムは、我が国のNゲージ創生の時期から意識的にラインナップされていたと理解しています。最近では、飯田線シリーズ、レーティッシュ鉄道がその役割を担っていると言えるのでしょうね。あるいは、小田急NSEもレイアウトに馴染みが良く、その類かもしれません。

入門者アイテムという位置づけもできる小型車両たちですが、小さなNゲージで安定した低速走行を実現することは容易でなく、ユーザー側にもメンテナンスやセッティング調整が求められる上級者向けの要素を含んでいますね。ここは、メーカーとしてまだまだチャレンジできる部分です。小さいからこそ、玩具ではない重量感のある走りの品質を求めたいところなのです。

たとえば、集電性能。ED19を先輪から集電させると安定性が良くなります。NSEもそうで、先頭台車のみから集電しているためにレールのコンディションにシビアな車輌となっています。ここは、同じ連接車構造で通電カプラーを採用している立石のVSEのような工夫が欲しい部分でした。余談ながら、西落合の連接車構造は進化の途上でまだ完成形に至っていないと見ています。

技術的なチャレンジポイントに企画のヒントが幾つも埋もれているように思われますが、視線はやっぱりアート作品に向いているんでしょうかね...笑。
  1. 2021/04/21(水) 14:02:34 |
  2. URL |
  3. 連接車 #M7elFNEI
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スケールスピードを音と風景に求める

連接車さん

コメントをありがとうございます。
カトーからC56が発売されたとき、その外観、ファインスケールと細かいディテールには驚いたもので、2009年の「C57ショック」がぶっ飛んでしまう程でした。
しかし、いざ走らせようとすると「C56のリアルなスピード」を普段のコントローラーのダイヤルポジションでは再現できないということに気付きました。普段よりももっと、ずっとずっと低いポジションに合わせて、ドラフト音のサイクルタイムをちゃんと感じ取れるくらいのスピードでなければならない訳で。ロッドが見えなくなるくらいのスピードはせっかくの模型を生かしていないよなぁと。高級な模型はユーザーに覚悟を求める、とでも言いましょうか(オーバーですかね)。
このことは、ある意味でそれまでのNゲージの趣味には見られなかったスピード、走らせ方に対するメーカーとしての問題提起だったのではないかと思うのです。サウンドボックスの登場もその延長にある出来事でしょう。
ロッドの動きとサウンドボックスのドラフト音がシンクロしたときは、それはもう素晴らしく、眺めているだけで豊かな気持ちになれますし、大きなスケールでなくても、Nゲージでも十分に楽しめるのだと気付きます。レールの集電状況が悪いとサウンドも滑らかには出ませんから、この時点でボックスの扱いを諦めてしまう人もいるかもですが、どこかもったいないことです。
スピードへのこだわりを、サウンドボックスを開発したメーカー自身が今どのように捉えているのかは分かりません。しかし現状を見ると、鉄道車両が動く様子を文化的に見せる工夫がもっともっと必要ですね。そのためにはアートとしてではない、写実的なレイアウトが必要となりますでしょうか。リアルなストラクチャーの側を車両が走り抜けるからこそ、スピードがリアルであるかどうかが分かるはずです。
鉄道模型の範囲におけるジオラマの在り方。鉄道模型にとって必要となるジオラマ。我々はそう考えていたのですが、時代はそのような考え方を「古い」と一刀両断しているようで。なんだか寂しいですね。


  1. 2021/04/21(水) 21:12:43 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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