しなのさかいの駅前広場

みんな考え始めているようです。いろいろと。

ちょっとだけ、寝台特急「北斗星」

こんばんは。しなのさかいです。

昨年に続いて今年のGWも国民総自宅待機のようなことになりそうで、いよいよこうなってくると人生の中での大きな空白と言いますか、記憶に残らない時代と言いますか、とてももったいないことだなぁという思いがこみあげてきます。

自宅待機の時間をもっとクリエイティブに過ごすことができればいいんですが、かと言ってアートなジオラマを作るつもりもなく。
Nゲージの運転ばかりで果たしてそうなるでしょうか…





カトーの24系「北斗星」〈デラックス編成〉は、走らせる機会も少なかったよう気がしていて反省していたところでした。
北海道と東日本の混成編成は牽引機をEF510にしてしまうイメージが強く、どこか二の次にしてしまっていたようです。
今回は、昨年末に牽引機を一新させたこともあって、それ以降本線に登板させようと考え続けていたところで、ようやくそうしたよというお話。
よろしければお付き合いください。





オロハネのロイヤル室の直上に来る室内灯のプリズムには、例によって100円ショップのマスキングテープを貼り付け。
トミックスの編成と同様、簡単な施しで編成外観にメリハリが出て、横から眺めるにはちょうどいいようです。
室内にシールを貼るようなことはしていませんで、想像で補っています。
ドアレール、靴摺、車番、方向幕などが印刷されていて、サードパーティのインレタやシール類に頼る必要もありません。
やっぱりカトーの新24系の仕様は自分の趣味のスタイルに馴染みやすいようです。
そういえば最近はカトーの24系に関する新しい企画を見ていませんね。
そのうち「夢空間」でもやるつもりなのかしら。
1/80スケールだったならばガックシです。





このセットのスシ24に室内灯が入らないことは御案内のとおり。
ランプシェードの明るさだけの方が、12両編成中にグランシャリオの存在が目立って良いという意味での設計だったと解釈しています。
御覧いただいているのは、いつかのイベントで模型店から販売されていた、このスシ24用の室内灯を組み込んだものです。
調理室の明るさは確保できたものの、客室の明るさが爆光過ぎてランプシェードの効果が死んでしまうようです。
LEDは調理室だけにしましょうかねぇ。





昨年末に買い直しをすることとなったDD51は「それなりに」リニューアルされたようで、当方が一番それを感じたのはボディのツヤでした(爆)
あ、前面窓の大きさが改良されたんでしたよね。
そのツヤと引き換えに、ライトの明るさがやや失われてしまったようで、走行中もジーッと見ないと点いているんだかよく分かりません(画像は停車中なので消灯しています)。

新規で起こされたヘッドマークステーの形状はさすが。
「カシオペア」のマークも封入されていますが「トワイライトエクスプレス」のマークはありませんので、カトーは緑色の客車を再生産して、その中に入れるつもりなんだなと想像(んでもって品番と価格が上がるんだなとも想像)。

トミックスもそろそろDD51のリニューアルを考えているんでしょうか。
静岡ホビーショーではトミーテックのブースとアオシマのブースが通路を挟んで隣同士でしたから、トミックスとしてはアオシマの巨大なプラモデルにヤられているはずです(たぶん)。





北斗星色のEF81は、特に新しい編成を引き連れることなく発売されました。
「とてつもない未来」を想像してから、既に10年が経過しています。





架線のない駅にDF200が牽くコンテナ列車が。

DD51のサウンドカードは秀逸で、ここんところレールクリーニングも徹底しているのでエンジン音の推移に妙な点もありません。
何周も何周も、ボケーっとしながら重連運転のサイドビューを楽しみました。
これに客車の中の音が加われば、間違いなく爆睡してしまうでしょう。
お気に入りのATS警報音を大音量で鳴らすと決まって家の連中に笑われるのですけど、こういう不気味な音を出す家が住宅街に1つくらいあっても良いと思います。





ブルートレインは、しんがりの客車〈電源車)を見てニヤけるもの。
かどうかはそれぞれの見方だとしておいて、当方は、街から街へと幹線を渡り歩く青い客車のこういうショットを見てウットリする人間です。
カニ24の配電盤が成型されているので、なおさら表情があっていいじゃないですか。
20系客車には「鳴らない電話」もあるのです。
こーゆーところをLEDで光らせたのがトミックスのカニ25でしたが、光らせる仕様も、20系客車もこの後どうするつもりなんですかね。


鉄道旅行にまた行ってみたいナと思いながら、「もうそんな機会もなさそうだナ」と諦めてもいます。
鉄道会社自体が対象とするユーザー像を以前よりも限定的に捉えている向きがありますから、やっぱりそうなりますョ(どこかで似たような事例が)。
せめて1/150の世界では、もう少し旅を続けてみることとしましょう。


ではまた。

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  1. 2021/04/22(木) 20:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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コメント

ロイヤルな思い出

今回も失礼致します。

北斗星は学生時代に気まぐれに寄ったみどりの窓口でたまたまロイヤルが取れ、急遽それを軸に慌てて旅行計画を立てた思い出の列車です。
3往復時代の1号(JR北海道編成)で、甚だ生意気ながらグランシャリオのコース料理も予約し、ウェルカムドリンクからの「おもてなし」の数々に夢見心地で、青函トンネルや噴火湾、朝からの食堂車での和食(数量限定)と共に忘れられない思い出です。
因みに帰路は、ミッドナイト~はつかり~盛岡1泊~仙台~スーパーひたちで上野着、という行程でした。

さて、KATOのデラックス編成中のスシ24の室内灯は私も一苦労でして、方法としては調理室の壁を純正品のプリズムの厚さ分だけ切り取りながら削ってしまうといういささか荒療治な方法で取り付け、食堂部分のプリズムをアルミテープで遮光して仕上げてあります。
失敗した時のために、トワイライトの床下と北斗星の車体を用意していましたが、使用しなかったので、これを組み合わせてアヤシイ食堂車をつくって「急行はまなす」にこっそり組み込んだりしています。不思議と違和感はありません(笑)
  1. 2021/04/23(金) 18:11:12 |
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  3. つばめ787 #-
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その昔、薄暗い上野駅地平ホームでサシ481/489/581を見ていた私は、客室窓よりも一段高い位置にある厨房の灯は、蛍光灯の本数が少ないはずなのに擦りガラスの向こうから直接照らしているような強い明るさだったことを覚えています。シンクなどの銀色の反射もあったのでしょうね。

なので件の北斗星(我が家にも同じものが一本あります)の厨房は、自作でちょっと強めに光らせています。
自作と言っても簡単なもので、食堂の灯り用に床下に差し込まれた室内灯ユニットの影響で厨房内に「出っ張り」があると思うのですが、そこに手持ちの集電シューを左右1本ずつ差し込み厨房側に延ばして、その左右の間にチップLED+CRDを極性を変えて(進行方向に寄らず光らせるため)各一組仕込んでいます。
プリズムで光を拡散させない分、その光の偏りがむしろ自分の記憶に忠実に思えます。

  1. 2021/04/23(金) 19:54:01 |
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  3. 海無し #-
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北斗星1号の思い出

つばめ787さん


コメントをありがとうございます。
気まぐれで寄ったみどりの窓口でロイヤルが取れたなんて、うらやましいエピソードです。でも、意外とマルスの中ではキャンセルと発券が繰り返されていたのかもしれません。一度満席であることを知って諦めてはダメなんだと、惹かれる列車がなくなってからそう思えてきます。

また、1号のグランシャリオで朝の車窓を見るという経験は当方も共感できます(こちらは1999年3月でした)。今、あの非日常はおそらく数十万円を出さないと経験できないはずですから、新幹線開業と引き換えに失ったものは大きいと言えましょう。帰りのルートに快速「ミッドナイト」が入っている点も興味深い。奥飛騨に眠る車両はそのときのものでしたでしょうか。

そのスシ24の室内灯は皆さん試行錯誤の繰り返しのようで、ボディの内側の天井を取り除くという方法もあったようです。今ではタムタムのカトータイプ室内灯が無加工で入りますから楽になりました(御紹介したのもこの2色タイプでした)。結果として「はなます」に供食サービスが生まれたというのはメルヘンですね。そういえば青函トンネル開業前にはスシ24の三重連なんていうのもありました。
  1. 2021/04/24(土) 17:19:06 |
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  3. しなのさかい #-
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厨房の光

海無しさん


「シ」の厨房は上野駅のホームで明るく見えましたか。サシ481は天井が低く、かつ窓の位置が高いですから天井の蛍光灯の灯りが窓ガラスから漏れやすかったのかもしれません。当方はなかなかそこまで観察していませんでしたので、面白いエピソードをありがとうございました。ご覧の通り、厨房スペースが爆光状態なのですが、観察結果を教えていただき「これで可かも」と思えるようになりました。

海無しさんは床下から電源を持ってくるやり方ですね。御説明で仕組みがよく分かりました。ブリッジダイオードを絡ませるよりも方向違いで2つのLEDを使うというやり方も納得です。皆さん、いろんな考え方で厨房をどうにかしているようで、このアイデアの発表会などがあればなかなかの成果が見られるかもしれません。
  1. 2021/04/24(土) 17:21:51 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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2度目の投稿失礼します。

既に皆様仰られているように、EF81北斗星色の製品化と同時に、客車のバリエーション展開が無かったのは残念でした。個人的に北斗星で印象的なのはJR北海道の真っ赤なランプシェードのスシ、JR東日本の広々としたロビーカーだと思っており、デラックス編成はそのどちらも組み込まれていない微妙な編成に見えてしまうのです。せっかく機関車のプロトタイプを2000年〜2009年としているのですから、その時代ともに輝いた客車達を連れてきて欲しいですね。

ブルートレインのしんがり。緩急車にするか電源車にするか走らせる時にいつも迷ってしまいます。乗車体験に想いを馳せるなら後部展望を楽しんだ緩急車ですし、沿線で眺めていて記憶に残るのは、音と香りを残しながら去って行く電源車です。皆さんはどちら派でしょうか。
  1. 2021/04/24(土) 18:51:06 |
  2. URL |
  3. 山田町 #ixhng8Ec
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統一編成への憧れ

山田町さん

カトーの北斗星〈デラックス編成〉(トミックスでいう〈混成編成〉)は、1往復体制の頃の姿という、時代的に乗車体験とシンクロできるユーザーが少ないからか、それとも御指摘のような効率化を優先した意図をこの編成に感じ取ってしまうからなのか、もっと過去の編成を求める声が大きいと見ています。もちろん当方もその一人です。
例えば、このデラックス編成を購入したユーザーに向けて「北海道統一編成化セット」「東日本統一編成化セット」として、北海道編成か東日本編成を(もちろん同時に両方でも)組成できるように、それぞれ追加分6両をセットで、なーんてことがあれば夢がありますよね。デラックス編成はこれまでに何度も生産してきましたから、ヘビーユーザー向けにという位置づけにもなりますし。
EF81にしてもED79にしても、Hゴムはグレーである必要がありますし、そうなれば50系5000番台だって需要が生まれてきます。こーゆーことがポスターをつくる方と見る方との「対話」ってなことなのでしょう。

ブルートレインのしんがり。ホントに悩みます。北斗星は方向転換もありましたから、上り下りに関係なくオハネフでもカニでもイメージに浮かびます。少なくとも大切なのは、ダミーカプラーにしてしまったらオシマイヨ、ていうことかしら(笑)
オハネフ25の下から伸びていく線路を、あの窓からボーッと見続けていた贅沢な時間。この価値観を共有できる人がホントに少なくなりましたよね。それだけ鉄道ファンも減少しているのでしょうか。
  1. 2021/04/24(土) 23:33:17 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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北海道に陸路で行けた時代

いつもお世話になっております.
自分は廃止直前,2014年に「『トワイライトエクスプレス(第1編成)』で渡道し,『北斗星』で帰る」という旅行をしたことがあります.この時期では開放寝台ですらチケットの入手が困難になっていましたが,乗っておいてよかったです.
今回の「北斗星」は機関車(ただし,交直機はEF81「カシオペア」にしました)共々揃えてしまいました.他の「北斗星」を組む場合にはベースにはなる編成ですので,買っておいて良かったと思う日が来ることを楽しみにします.大量の車両導入が行われているため,室内灯装備にはまだ着手できてません.12両全ての車両所属が統一され,うち9両が電源車・開放式寝台車でない「北斗星」を見てみたい気がします.「夢空間」も3両とも現存していますので期待しています.
自分は客車から見る機関車の光景がとても気に入ってます.従って,ブルートレインのしんがりは電源車にしたいところですが,こと「北斗星・トワイライトエクスプレス」に関しては,1番上のスペースにカニしか入らないというケースの構造上,電源車が機関車次位になることが多いです.
  1. 2021/04/25(日) 08:12:38 |
  2. URL |
  3. かずひこ #QCsvbcNU
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客車列車の文化いろいろ

かずひこさん


当方もケース内のカニの位置が一番上であることから、例外的にカニの向きを逆(右向き)にして、以下の客車は個室側が表になるように収納しています。ケースのフタを開けたとき、通路側が表ではテンションが上がりませんからね(^^)

オハネフ25の貫通扉窓から左右に揺れる機関車を見て楽しむのも文化ですよね。わずかに見える空などが高速で移り変わると尚更で、旧型客車などは扉自体が開いていましたからその楽しみがさらに大きかったようです。
その客車列車も過去となりました(例外はありますが)。カトーでもトミックスでも、そうしたこだわりを持った製品の展開があればと思うときも少しあり、期待しないで待っています(笑) でも、客ドアを開けた旧型客車なんていうのが発売されたとしたら考えちゃいますよね。
トワイライトと北斗星の往復ですか。それはまた強烈な思い出です。新幹線で移動できる今では復活など望むこと自体がアホと言われそうですけど、夜行バスの需要を見れば「どうにかならないか」と考えざるを得ません。Nゲージの世界でもとうとう夜行列車の模型ではなくて夜行バスの模型が発売され、それがまた売れる時代となりました。駅構内ではなくて駅の外に夜行移動の手段が待機しているのですから、奇妙なことです。
  1. 2021/04/26(月) 08:50:17 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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“全盛期”の解釈と発信が問われるこのごろ

いつも更新を楽しみにしています。
模型において、万人が納得する“全盛期”というのは難しい問題だと思います。
北斗星の人気が最も高かったと思われる青函トンネルや数々のリゾート列車で盛り上がった時期は、案外個室車が少なかったり開放B寝台モノクラスの北斗星すらありましたね。編成として豪華になったのはカシオペアが登場して余剰車が出てからで、当時の印象としては型落ち感があり、さほどわくわくしない状態でもありました(今から思えばなんと贅沢な)。とは言え、私にとっては1999年~2008年頃が、北斗星の全盛期です。

「登場時」と「晩年仕様」の2種を製品化するマイクロエースのような方向性でなければ、担当者がしっかりとその車両に惚れ込んで、「これが全盛期だ」というメッセージを発して欲しいものです。その点で、最初に幌なしで223系2000番台を製品化したTOMIXの姿勢は嬉しくありました。「トワイライトエクスプレスと並べるために敢えて最新仕様としなかった」というメーカー側コメントは、多くの静かな共感を生んだと思います。

時代を飛び越えて“全盛期”の列車達が並ぶことが出来るという模型鉄道の強みを、今一度見直したいものです。長文失礼しました。
  1. 2021/04/27(火) 22:26:57 |
  2. URL |
  3. 北陸鉄 #tMaJSdvk
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鉄道のことを分かる人がいなくなる時代

北陸鉄さん

いつも御覧いただきありがとうございます(^^)
仰るとおり、列車の「全盛期」の捉え方はユーザーの中でまちまちでしょうから、この質問をぶつけて回答を集計したところで正確な結論は出ないと言えましょう。それ故に、これも北陸鉄さんの御指摘のとおり、企画側が主観を強く披露して、ユーザーに「それもアリだよな」と興味を向けさせる企てが必要です。
北斗星は運行年数も長かったので、走る姿や車内の様子も様々ですから、なおさらヒアリングをしたところで無駄というもの。やはり企画者の思い入れ、例えばグランシャリオのメニューでもいいし、ロビーカーでの車掌のお話、夜中の駅で見た向こう側の編成などなど、なーんでもいいので語ってもらい、そのときの編成を模型化してもらいたいですよね。それが当方の思い描く編成と同じならばホッとするし、違うならばまずは企画の意図をじっくりと聞いてみたいです。

でもなかなかそうはならない。実はこういうことは、我々が考えているほど簡単ではなくなっていて、メーカー内の限られた人の知識とテクニックに頼らざるを得ないことになっているのではないかと見ています。
そろそろ我々は、鉄道模型メーカーの中に鉄道のことを理解する人がいない時代の到来を覚悟しておかないといけないのかもしれません。過去の遺産の再生産を強くする傾向はそのシグナルか、どうか…

またお越しくださいませ。
  1. 2021/04/28(水) 22:54:43 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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