しなのさかいの駅前広場

細かいことばかりでよく分かりません。

Nゲージとお金の使い方・2021年10月

おはようございます。しなのさかいです。

毎度のポスター鑑賞会のお時間です。
今回は前振りを省略して、さっそく本編へ入ることとします。
また、発表された内容に相当のボリュームが見られませんでしたので、今回は記事を分割しません。

いつもどおりの駄文ですが、お時間がありましたらお付き合いください。









10月1日にカトーから発表されたポスターは3枚でした。
一部に「2・3月」とありますから、まだ生産スケジュールが流動的なようですね。
気になった企画のみ取り上げていきます。





D51 498がリニューアル。
品番が「-A」とされ、品名も「副灯付」と銘打たれましたけど、これは「リニューアル」と言っていいんでしょう。





2010年8月20日 JAM11にて

ちょっと懐かしいお写真を御覧いただきました。
2010年のJAM。
この年の11月末にカトーのD51が498号機としてフルリニューアルされたときは、こぞって多くのユーザーが入手したんだと見ています。
その購入動機は「ちゃんとした498号機を」というものと「ファインスケールで作り直された新しいカトーのD51を一刻も早く手にしてみたい」というものではなかったかと。

当方が気にしている点は、この498号機がファインスケール版D51の最初のモデルだっただけに、後者だけの動機で買われた方も多かっただろうということです。
つまり、この498号機(品番2016-1及び-7。2016-7は2017年製のスポーク車輪取付版)に関しては、これまでに相当数がユーザー側に浸透しているということ。

で、その出来事から11年(または5年)を経過して再びリニューアルをすることとなりました。
確かに、今のカトーの設計水準で見れば、デフレクターの厚みが気になっていましたから、改善の余地はゼロではないと思いますが、特定番号機でもありますから、11年というインターバルはカトーにしては少々短すぎではなかったですかね、ということです(特に2017年の2016-7を買われた方にとっては)。

様々な仕様が「実車と異なるようになってしまった」という事実も、どれだけの方が実車の形体変化をフォローし、不満を抱いていたか気になります。
と言いますのも、正にこのボリュームが「リニューアル需要」ということになりますから。
当方にとっては、これまたスッキリしない選択肢を突きつけられる形となりました。


それから(またもや繰り返しになりますが)カトーの蒸気機関車の企画は“復活系”が続いています。
特にネタの宝庫である「D51」が200号機、そして今回の498号機と復活系で続いている点は残念。
例えば、肥薩線の〈重装備形〉をダブルルーフのスハ32と製品化することができたりしたら、そのダブルルーフだって「その後」に続けていけるような気もするのですが。





高崎の12系客車もリニューアルされます。
これは国鉄仕様がフルリニューアルされていましたから、品番10-557が再生産されることはないだろうと見ていました。
JR東日本のDD51 800は、これはよく分かりません。



買い方が数パターンあるのでしょう。

機関車だけの買い直し…
客車だけの買い直し…
もちろんマルっと全部…、という方もいるかな。

機関車と客車の組み合わせ方を楽しむ題材として「高崎」が選ばれる点も、時代の流れを感じます。





787系「つばめ」が、全盛期に当たる(と思っている)1994年以降の姿で再発売されるそうです。
2019年の「アラウンド」仕様で前頭部スカート部品の作り直し(カプラーの変更によるもの)、カプラー付近の車端部床下機器追加がなされ、それ以前にも2005年の「リレーつばめ」のときにはヘッドライトのカバー(レンズ)と前面窓下の手すりが表現されていましたから、これらをまとめて活かせば良いことでして、その範囲において今回の企画では新しい金型を必要とすることもないのではと見ています。

どちらかと言うと、485系「RED EXPRESS」などを継続して製品化しているトミックスの企画路線に近く、それを補うには好都合なネタです。
当方はこの場で繰り返して求めてきた企画ですので「買います」が、多くのユーザーが同じ考えかどうかは分からず。
「グランドひかり」のような価値を見いだすユーザーが多ければ、それなりに多くの需要も発生しそうです。

それから、この787系はいわゆる「振り子」車ではありませんから、カトー以外のメーカーでも製品化のハードルが低いのかもしれず。
どうでしょう。





この企画にはその意図がよく見えませんでした。
ポスター上の787系「つばめ」を見た人にとっては「振り幅」が大きくて、これらをお金と引き換えることでどんな世界が見えてくるのかよく分からず…
プロトタイプが従来から世間一般の話題になっていたような気配もありませんから、中の人のどなたかの“脳内主導”による企画なのでしょうが、もう少し「ワールド」に関する説明が必要なのだと思いました。
「コンパクトなスペースて遊べる」というアピールだけでは、そうした企画はこれまでにたくさんありましたし、1/76スケールということもユーザーにとっては大きなリセットボタンです。
価格も結構なレベルなんですね。





103系。
いわゆる「KOKUDEN」ではない方で、1980年代半ばにトミックスと競作となった高運転台のシリーズが再生産されるそうです。
前回の生産は確か2007年だったと記憶していまして、そうだとすれば約15年ぶりの生産。

この間、トミックスでは既にフルリニューアルを実施してHG仕様にしていますから、残念ながらディテールを見れば勝負にはならないでしょう。
勝算のポイントとしては、今どきにしては「安過ぎる」価格帯。
鉄道コレクションと比較してみても、動力ユニットが組み込まれて、前照灯も尾灯も点く、室内灯も組み込めるとなれば、勝算の読みは分からなくもありません。
その低価格、基本的仕様の備えを武器にして、加工派モデラーに対して、又はライトユーザーに対して、というところなのだと推測しますが…
加工需要、どこまであるでしょうか。

カトーとしては、当面103系をフルリニューアルする気はない、ということなのでしょうね。
リニューアルを遂げた117系、113系、415系などとの線引きがよく分からず。
前面の帯は、ホットスタンプよりはシルバー塗料によるマット感のある印刷の方がしっくりくるんだよなぁ。


その他の再生産については省略です。
「機関区施設セット」は探していたので買いますかね。
やはり「いつまでもあると思うなストラクチャー」。





一方でトミックス。
10月14日に発表されたポスターは1枚だけとなりました。





14系500番台 快速「海峡」は、前回の「事前告知」から間もなく正式に企画化。
「津軽海峡線はトミックスで!」と言わんばかりの展開は、途中でシリーズ展開がピタッと止まることはないように見えていて、ユーザーとしても安心感があります。
どうでもいいことのように見えますけど、ココにお越しくださる方々にはとても大事なことでしょう。





三鷹区の103系1200番台は、サハ103とこの番台オリジナルのクモハ102が含まれているところがユニーク。
ついつい分散型クーラーを乗っけていることに着目してしまいがちですが…

三鷹区の1200番台は、この番台オリジナルのクモハ102が入る7連(6M1T)5編成(計35両)という陣容だったところを、1991(平成3)年、松戸区へ12両転出させると同時に浦和区のサハを2両転入させた上で編成の組替えを行って10連2編成と5連1編成(計25両)に再編。
103系でクモハがある10連、となるとサハが必要となるのですよ。





313系が前面形状の見直しとともに再登場するそうです。
ユーザーが求めた改善点(?)はメーカーに届いているみたいですから、いずれは223系2000番台の転落防止幌もやり直されるのでは。
東海地区の近郊型電車もトミックスとしてはあきらめていない、ということなのでしょう。

JRの近郊形電車、通勤形電車はトミックスもカトーも自社製品として欠かせないラインナップということで、それそれに仕様の支持を得ているようです。
でも、313系に限っては、当方としてはカトーのでお腹いっぱいでございます。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎



エンディングです。

今回は、トミックスのポスターに前回ほどのピリリとした企画は見られなかったようで、各方面の反応も穏やかなようです。
新製品の発売時期も「スーパー雷鳥」のように延期措置が頻発していますから、それなりの事情もあるのかもしれません。
ユーザーの財政事情としても、それはそれでいいでしょう。
ここんところ、トミックスのポスターは加熱し過ぎでした(笑)

一方でカトーには、またもや「ん?」と思える新企画が登場し、これまでのNゲージユーザーに語りかけているのかどうか、その狙いがイマイチ判然としないボールが投げかけられました。
“教育のための鉄道模型”としての捉え(直し)方と同じように、カトーとして新しい「どこか」へと向かう姿勢には興味が尽きず。
そしてまた「これまでのNゲージユーザー」に語りかけていると思われる企画が「オヤ12」。
この二つの流れが気になっています。



今回のポスターで興味を持てたアイテムは、カトーの787系、トミックスの14系「海峡」くらいでして、これらのニュースも驚きはなく「いずれはやるだろう」という範囲内の企画でした。

繰り返しこのような話題を取り上げてきましたが、そろそろココにお越しくださる皆さんも、メーカー各社による毎月の発表を、例えば隔月とか、四半期ごと、20年くらい前のように半年ごととかにされるようになったとしても構わないというとか、そんな風に捉えるようになってきた頃合いではないかと想像しています。
少なくとも、発表を楽しみにして待つということは、以前よりも少なくなったんではないでしょうか。

メーカー各社の企画の傾向とその受け止め方は固まりつつあって、変化する兆しもなさそう。
単調なキャッチボールが続くようになっています。
このような場の必要性も再考していく時期に差し掛かっているようです。


ではまた。


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  1. 2021/10/18(月) 09:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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コメント

淡々と受け止める今日この頃

今回も失礼致します。

何だか焼き直しに毛が生えたような微妙な発表に終始した印象です。

蒸気機関車が所謂国鉄時代ではなく、イベント列車である現在の姿になりがちなのは仕方ないかもしれません。私を含む多くの世代が国鉄時代のSLは見た事がないでしょう。
しかし歴史を丁寧に紐解いていけばまだまだ面白い蒸気列車はありますから積極的に提案して欲しいなと思います。何だか安易な方向にベクトルが向いている気がします。

787系つばめも多くの方が想定した通り、リレーやアラウンドをベースにした事実上の再生産でしたね。
最早期待はしていませんでしたが現在の技術基準で新規で生産してくれればとつい注文を付けたくなります。
サハシ787セミコンパートメント部分のテーブルランプの点灯化など実現できたかもしれません。

100系グランドひかりでもそうでしたが、たとえ金型を持っているからといって安易に再生産すれば良いということではありません。
20~30年前基準の製品を「買わされる」のはあまり気分の良いものではありません。
「好きな列車だからまあしょうがないか・・・」「買い逃したら次いつになるか分からないよね・・・」そんな消極的な気分で発売日を迎えたくはないのです。

「嫌なら買わなきゃいいだろ」と言われそうですが、そうもいかないのがこの趣味の困ったところです(笑)
  1. 2021/10/18(月) 19:31:14 |
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  3. つばめ787 #-
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TOMIXかKATOか

しなのさかい様、なんだか12系高崎車も14系も両社か製品化しユーザーにより好みが分けられるようですね。
12系にオヤが付いてくると分かった時は「おい…」と思いましたけどやはりTOMIXがやったからやらないわけにはいかないのでしょうか?
DD51はお召し機以外の高崎車も欲しかったので良かったのですがTOMIXの14系はまた展開が始まりそうですね。
  1. 2021/10/18(月) 21:17:11 |
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  3. スイペ #-
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「現代の水準」として求められるもの、あるいは「痒い所に手が届くリニューアル」

いつも更新を楽しみにしています。
80年代から2000ゼロ年代をベースとするプチリニューアルのKATO製品において、当時の他社と比較して工業的な品質に不満がある人は少ないと思います。しかし、現代の新規製品からすると見劣りする仕様が散見されるのも事実です。
最近良くある「焼き直し」とされがちな企画でも、下記のような点が改善されれば、既存品を持っていても思わず買い直しを検討してしまいます。
・窓ガラスのツライチ度の改善(885系、700系、グランドひかりなど)
・台車マウントでの車端部機器追加ではなく、ボディーマウントカプラー対応(787系、キハ85、251系、285系など多数)
・初期のLEDに合わせた大きすぎるライトユニットと運転台表現の改良(681系、787系、E257系など)
・ダイヤフラムカプラー対応(0系、200系)
・いい加減に直してほしいスロネフE26の極端な展望窓カーブ
・車体と台車の間が広いことによる腰高感の改善(681系、キハ82など)
・行先表示を不透明の白プラへの印刷ではなく乳白色の半透明プラに印刷して点灯対応(24系、14系)

このあたり、最近のTOMIXは敏感に反応し、485/583系列や機関車で先頭部をダミーカプラーにしたり、EF66やDD51で腰高感の改善を謳ったりなど、細部の改良が多く行われています。
小改良でも新規金型が発生するため、損益の計算の結果が現在の状況なのだと思われますが、完全新規に比べればおそらくは軽度の改良で大幅なアップデートになります。サードパーティの3D製品などではなく、本家本元だからこそ可能なリニューアルを望みたいものです。
  1. 2021/10/19(火) 00:36:48 |
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  3. 北陸鉄 #ZxXOt7Ek
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工場の工員さん、新人訓練、実習なのかも?

やっと、模型のことに目を向けるようになったかも。
D51 498 は実は持っていませんので…副灯付きならどうしようかなと。
だいぶ細部と違うようなこと聞きましたので、見比べてみるかな。
あとAssyでヘッドライト。
おっしゃるとおり、肥薩線の重装備+ダブルルーフ、おそらく展開できそうですけれど。
播但線所属表記だったし、スハフだけ買い増ししようと思ってそのままだな…。
長野式集煙装置が割と長く残っていたとかあるのかな?
D51なんか、ずっと店頭に並べとけよって思いますが。

DD51はどうしようか悩みますね。
TOMIXのリニューアルがあるので、出来次第…。
ヘッドライトの辺りはどうなるかな。

787系については、自分が撮りに行っていたのは、1991~1994年 なので。
微妙な時期かなと思いつつ、ヘッドライトにレンズが入ったりしているので。
この塗装の感触は KATO かな。TSUBAME のロゴ
ぽちで籠に突っ込まれてたので1両連れてきた、ビュッフェ車両どうしましょ。
2両体制、10両編成でにするか? って連結器合うのかな???
高価に思えましたが、9両編成で税込み。まぁこんなもの?
そういや グランドひかり は買ってないな…。

103系高運転台、A5 だったかの横綴じ冊子時代の KATONEWS が懐かしい。
リニューアルされないんですね。
工員さんの金型磨きや組み立ての実習用だったりして。

キハ80 はまかぜ、運転台の窓を直せば買うのですけれどね。
車体と同じカーブになってるって変だろって。微妙なことを言ってます。
誰か気にしてる方、いますか?


鉄コレの雅楽、どうしようか悩みつつ。
約10カ月程度…いまだに模型店に行っていないのですが…。
平日の10時通販だったので、勤務先に自分のノート持ち込んでテザリングで参戦しましたけど。
結果、数分なんていうような争奪戦にはならず…という感じでしたが。

値段13000円。
京とれいんが、8500円でしたが。車体ほぼ作り直してるのと内装もだけど凄い値段差。
万博公園の徒競走勃発が…懐かしい。
能勢電鉄の7200系も4両セットで販売となり、良い感じに思える今日この頃。
相変わらず、窓の肉抜きが目立つので、クオリティ低いけど…。

MICROACEの 阪急2300系 2種類もどうしようか悩むところ。
前回は 4+3 で分かれて無茶高価でしたが、もう次はないかなと 2本買いましたし。
このクオリティで、神戸線の 3000系や 5000系やってくれんものかね。
2000系の電装解除車組み込みとか 2800系組み込みとか山ほどネタあるんだけど。

3Dプリンタの時代がもう来てるし、浸透してると思っていますが。
この市場、どうなっていくのですかね。


北陸鉄さんが書かれている。
>・行先表示を不透明の白プラへの印刷ではなく乳白色の半透明プラに印刷して点灯対応(24系、14系)

何度も言うのですが、弾力のある半透明プラは工場が嫌うようです。

あのパーツだけ、クリアで成型して売ってよってKATOの営業に言うのですけれど。
メモはしてくれるものの、売れないという判断なのでしょう。
321系の行き先表示入れ替え、交換用はぜんぜん売れないとかですよ。
221系の更新では前面表示の仕様は踏襲してくれたけど。
側面の方向幕とか抜かなくなったりで光らないし。迷走してますよね。
  1. 2021/10/19(火) 03:49:49 |
  2. URL |
  3. Mu. #CnwbxUkc
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2021/10/19(火) 08:09:09 |
  2. |
  3. #
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展開を読むこと

 こんにちは、今回もよろしくお願いいたします。
 初めに以前2度同じ投稿をしてしまい申し訳ありませんでした、削除もしていただいていたんですね、すみません。
 さて、今月の発表があり、そのあと急な温度変化で屋根裏に上がりやすくなり、そろそろ地面の製作に取りかかれるかなと思っていたところでした。
 そう思わせるのも、これと思うものがなくて、地面に目を向けることができているのかなと思っています、以前はラッシュで地面への投資も出来なくて、作業も進められないことが多かったので。
 皆さんの考えや、趣味、嗜好などあると思いますが、私はここ暫く、購入品がなくて、どちらかというと所有している車輌のアップデート、グレードアップを図っていたところです、サードパーティとのお付き合いですね。そこにも目を向けることができるほど、余裕ができました。重ねて、子どもの野球などでの負担が少し減って時間ができたというのも、大きいですけどね。まぁ新製品ラッシュと時間も資金もないというと、購入のみで積み上げる時間が長くなっていたのが現実でした。で、今なので、それはそれで充実かな。旧製品も手放さずに走行させていたりしますので、手を入れて遊んでいます。その分、かなり増えますけれど。笑
 新製品について、どこに目を向けているのかな、今月もわからないままでした。12系のリニューアルが優先かD51なのか、DD51はキャブのリニューアルを見せるためなのか、D51は、そこまで細部にこだわることが必要とされると判断したのでしょうね。
 もし追随するのなら、宗谷とはまなす、EDの終焉が近いと、かいもんでしょうか。その間に14系も50系も流れていってしまいましたし。
 20年もの間で、青から数々のリニューアルやグレードが高い車輌が出た103系、今なのでしょうか。今でも通用すると言えばしますが、D51との考え方が一枚のポスターから軸がブレてわからないです。
 私はダブルルーフ客車は、正直、精密から出ていたのを見て、そこまでの需要があるかと言えば厳しいと思いますが、C50と客車を大切に考えるのであれば、しっかりとしたものを出すべきでしょうね。
 海外ものはハテナしか出ませんし。
 今これをやることが、セールスに繋がってるのかは、模型店主の話などは聞いていないので、分かりませんが、商売と考えて、このポスターでの車輌が売れて、世代にあっているのなら、それはそれで企業として正解なのでしょう。キハ56の売れ行きを見ている今、ポスターの車輌ではない気がします。
 今回も長文お付き合い、駄文投稿すみません。
  1. 2021/10/19(火) 11:43:46 |
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  3. 紀勢線マニア #-
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しなのさかい様、こんにちは。

Katoのナローゲージ企画は鉄コレの猫屋線辺りの企画に便乗したのかな?
しかし機関車だけ発売で客車はPECO製使えってひどいですね…
しかも客車使うと機関車のR117の通過性能が死ぬという…

この企画はちょっと駄目そうですね…
  1. 2021/10/19(火) 19:00:36 |
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  3. Planet #-
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テーブルランプ!

つばめ787さん

いつもありがとうございます。
再生産メニューは古くからこの趣味をやっている者にとっては捉え方が難しい提案ですよね。新製品として発売された当時にこの趣味をやっていなかった方からすればら“カタログの中の幻の模型”と見ていたものが再び生産されることに諸手を挙げてとなるでしょうが、そのような方々だけに向けた提案、ということでもないのでしょう。
使い古していた模型の買い直しという意義もあるかもですが、できることならば今回の787系のような単純な再生産とならない工夫、旧製品ユーザーをコロすことのないひねりのある工夫が求められます。

サハシ787のテーブルランプですか。なるほど今回の生産で実現していれば素晴らしいリニューアルでした。どんな列車にもツボのような「これさえ押さえてくれていれば」「あと一押し」というポイントのようなものはあるもの。こうした措置の有無は日頃からのユーザーとのリアルな対話の有無と無関係ではないでしょう。
  1. 2021/10/20(水) 09:17:27 |
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  3. しなのさかい #-
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そのとおりです

スイペさん

そうなんです。最近はカトーとトミックスで(リニューアルの上での)模型化対象の競合が頻出しているため、例えば御指摘の12系や14系ならばベンチレーターの別パーツができているかなどの仕様で既に支持が分かれているようなんです。つまり仕立てる列車の如何ではなくて「トミックスだから」「カトーだから」ということです。その上でバリエーションの増やし方に勢いが見られるのはトミックス、となるでしょうね。
  1. 2021/10/20(水) 09:18:36 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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新規金型の使い方

北陸鉄さん


「サードパーティの3D製品などではなく、本家本元だからこそ可能なリニューアルを望みたい」とのお言葉は、正にそうです。初回生産のときにはある程度の改善を求める評価の声は出てくるもので、また初回生産から20年も経てば設計レベルも大きく変わるものですから、同じような声はやはりありましょう。そのような声を改善の方向へ活かすことは、自社製品のブラッシュアップにつながるし、ファンを固定化させることのできる良い施策です。

その一方で、気になるのは(やはり)価格のこととなりま)。これまでにココで取り上げてきたように、最近はどのメーカーも、新しい金型を必要とする企画を価格の上昇に直結させているようで、数年前には“屋根板を変えるだけでもそうなる”というアナウンスもあったように記憶しています。ユーザーとしては歓迎できる企画、つまり新規金型を使った何らかの「別の車両」を口をパクパクさせながら楽しみにしている訳ですが、その楽しみには財政負担の上乗せを求められる格好がトレンドです。
ココ、製造コストの高騰と見るのも簡単ですが、それを言ってしまったらおしまい。当方は、メーカー側に以前ほど金型代を回収する期間を長く持てなくなっている、そんなに待てない側面が根本としてあると見ています(飽くまでも推測です)。
例えば一つの年度など、一定の期間で製造できる金型の数には制約があるとします。その範囲においてどんな金型を製造すれば、あえて誤解を恐れずに言えば「たった一つの新規金型でどれだけ効率よく多くのユーザーを楽しませることができるのか」というところにプラ製鉄道模型の企画の真骨頂があるような気がします。だから新規金型の投入箇所はもちろん、新規金型を投入しなくても「焼き直し」などと呼ばれることのない新鮮な企画に仕立てることができているとか(色替えだけでもユーザーに支持されるということは最初の車種選定が秀逸だったということです)、お金を支払うユーザーにはそんなポイントに注目し続ける習慣も重要になってきましたよね。

後々に使い回せる新規金型かどうか。従来の金型と代えることでまだまだ旧製品と呼ばれても活きることとなるか。
それとも、その車両専用の(今回限りの)金型と見るか。一部の部品のみを新規にしたところでユーザーから「フルリニューアルしなければダメでしょう」という評価が出て無駄になったりしてはいないか。
我々のお財布とも直結しているように思えることからの当方からの返信でした。
またお越しくださいませ(^^)
  1. 2021/10/20(水) 09:19:55 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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金型をピカピカにしようとしてやめた人がいる

Mu.さん

鉄道コレクションも凄い価格設定になりました。「素晴らしいボディ(だけ)を先行投資で押さえておく」という考え方もありそうですが、残念ながらやっぱり鉄コレは鉄コレ。店頭でパッケージを見ながら買うときですら美品の可能性は「約50%」です。鉄コレは「価格設定」と「買い方」のバランスが既に取れなくなっていると見ています。

3Dプリンタの時代の到来との御指摘とこの市場の行方に対する御心配。当方はその方面の事情をよく存じ上げないのですが、プリンタの解像度もどんどん高くなっているようですから、仮にメーカーが過去に比べて少数で生産することをトレンドとしているのなら、両者に垣根はなくなっていくことと思います。

それにしても金型はきちんと磨いてもらいたいですね。
間違っても、試しに磨いておいて「やっぱりやめておこう」なんていうことはヤメテー。
必ず製品にその跡が残ります。実は455系のアタマにも…
  1. 2021/10/20(水) 09:21:12 |
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  3. しなのさかい #-
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103系の捉え方、受け止め方

◯◯◯◯ー◯さん

103系もそろそろ産業考古学の研究対象という存在になりつつありますから、仰るような捉え方と専門的分野としての捉え方とで二分化・二極化される傾向にあるようです。グリーンマックスのハイクオリティエコノミー(旧EVO)の103系キットの登場が後者としての見方に近いかも。なので「まずは気軽に」というスタンスもアリかもしれませんね。
モハ786の件は承知しました(^^)
  1. 2021/10/20(水) 09:22:28 |
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  3. しなのさかい #-
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普及させるためのテクニック、仕掛け、あるいは罠

紀勢線マニアさん


どーもです。
コメントボタンのことは気にしないでください。例えば通信環境が悪い場所なんかでは「押せたかどうか」がよく分からなくなるものですし、こちらでも重複されたときはそうだと分かります(^^)

さて。
紀勢線マニアさんの最近の御様子は以前から伺っていましたが、一段と穏やかというか、のんびりしたペースでいらっしゃると拝察しました。確かにいろんなパーツを買うには良い時期で、コレクションを見つめ直すとか、動かない車両を動くようにするためのお金と時間の使い方は以前よりもできるかもですね。そういえば当方もインレタとか例のモーターとか、最近はお店でもパーツを漁ることが多く、でも室内灯を買うことはほとんどなくなりました。

ダブルルーフの客車は相当なチャレンジですが、ココ10年くらいのポスターの中身を振り返ると「需要は既に存在するもの」という見方だけで送り出されてきた訳ではないような気がするのです。「作り出すもの」とか「創造するもの」という捉え方もあるような。よく分かりませんが、自分の模型部屋を眺めると、そうしたゲテモノ車両がチラホラと見えています。

最近のカトーの外国型車両もそのようなマインドで企画されてはいるのでしょう。でも、心配なのはレールであるとかスケールであるとか、それからシリーズ展開が見えるとか、これまでのユーザーに起こり得る〈拒絶反応〉をちゃんと緩衝させることができているかどうかです。特に1/150とか1/80という日本国内の普及スケール「ではない」ということは、ユーザーに全く別の世界へ行く決断を迫っている訳ですから、なかなか決心がつきにくいと見ます。なんてったってお金は大事ですから(笑)
やっぱり新たに鉄道模型を始める方々に向けた提案なんですかね。氷河特急シリーズはそれらの点でユニトラックコンパクトの用意、1/150スケールの「利用」、機関車と客車による自由度の高い編成(≒かつての日本の鉄道の風景)などの提案が見られました。

またよろしくお願いします。
  1. 2021/10/20(水) 09:23:45 |
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  3. しなのさかい #-
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卓上はいくつあっても足りない、かも

Planetさん

過日のフェスティバルでもそのようなほのめかしがコメントとしてありましたね。そうなればイイなと思います。
ただ「卓上での運転をお楽しみいただけます」というニュアンスの企画はHOも含めてこれまでにたくさん出されていますので、カトーとして、それこそ猫屋線のような、安定した縦軸企画で攻める方が新しいファンを取り込める気がします。そう考えてみると、既にあってファン層も厚くなってきた氷河特急シリーズの地道な展開だけでも良さそうですが…
  1. 2021/10/20(水) 09:25:43 |
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  3. しなのさかい #-
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鉄道模型のトイ化

KATOのポスターを見ていて、「鉄道模型とトイの違いは何だろうか」という問いが浮かびました。
もちろんオジサンの駄洒落ではございませんで、複数スケールの乱立にモヤモヤしておりました。鉄道模型はトイではないというこだわりが自分にはありますから(自由に楽しくやるのを否定はしません)、スケールモデルの精密機械という旗は降ろさないでほしいと思います。

動物の人形(1/87)についての英語版サイトが立ち上がっているのを最近見つけてしまいまして、いくつか続編が予告されておりましたので、「継続」してしまっているようです。まあ、シリーズものが途中で没になることはよくありますので...。そのWebサイトで気になるメッセージを見つけまして、「真面目になるなよ」という訳になるのですが、これがいまのKATOの方向性なのかもしれません。このサイトは日本語版が存在せず、こっちを向いていないだろうことは確かなのですが、相変わらず鉄道模型メーカーのポスターに掲載され続けている理由が分からず、気持ちが迷子になっていました。1/87の日本の車輌つくってましたっけ?

さて、自分の趣味活動はスタイルに変化がありました。ひとつの対象にじっくり向き合うようになって、投資対象はサードパーティのパーツとか素材、電器関係、工具機械になってきています。ある意味、健全かもしれません。

短期間での金型償却が求められる背景がピンときませんが、「最大多数の最大幸福」はTomixの企画に見ることができます。103系のサハ×2。次の一手の先も見据えた企画ということですね。中央線東京口の風景も、エメラルドグリーンの15輌も見えました。あれは随分とやかましい通過音でしたね。

追記
KATOの103系、「鉄道ファンのみならず、今なお多くの人にとってはなじみのある通勤形電車」という説明文が、「方向性の違い」を示すのかもしれません。
  1. 2021/10/20(水) 22:34:37 |
  2. URL |
  3. 連接車 #bDO6Upxo
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価値観・方向性の相違

今回もお邪魔させていただきます。

今月はKATOからの103系生産の発表がありましたが、これにはなかなか「感慨深い」ものを覚えました。

明らかに旧来品をベースにしながら、“NEW”と銘打ったことに目を疑いましたが、価格を見て合点がいきました。基本+増結×2(10両)の合計が15620円。ちなみに2014年発売の低運転台新製冷房車を10両にすると19470円、2007年発売の10両セットは18700円ですので、定価ベースで2割近くの格安設定。このところ価格上昇に対する批判をしがちだったので、こうした企業努力にはひとまず敬意を表したいと思います。
しかし、中間車の金型共用や混結に耐えうる初期車がないなどの問題を今後も放置するKATOの判断(“新製品”がどうなるかはまだ分かりませんが)にはいささかの驚きはあります。値下げと抱き合わせである以上、これは価値観の問題であり、否定したり誹謗するのは筋違いだとは思いますが、「KATOの仕事ってそうだったっけ」という思いが拭えないのも事実で、故に「感慨深い」という思いに至りました。
また、webサイトには「ライトが光る!お手頃でお手軽な103系でNゲージをはじめよう!」とその製品コンセプトが示されています。これはTOMIXが展開する精密ハイグレード路線に対して、減価償却の進んだ金型を利用した初心者向けコストパフォーマンス路線を行くという宣言のように読めます。もっとも、両社はこれまでしばしばガチンコの消耗戦を展開し、ユーザーに経済的・精神的消耗を強いた歴史がありますので、こういう棲み分けは歓迎すべきなのでしょう。しかし、ここでも「あ、KATOの方が降りちゃうんだ」という点で、良い悪いを超えた「感慨深い」ものを感じてしまいます。
このKATOの方向性にも意義があり、それを支持する人もあるとは思いますが(本音を言えばそう多くない気がします)、こうして棲み分けがはっきりした以上、少なくとも103系について私が支持するのはTOMIX製であるということが明確になりました。思えば、KATOには製品化を期待させられたまま生殺しにされることが多く、こうしてすっきりさせてくれる展開は珍しいので、その点でも「感慨深い」ものを覚えます。皮肉な言い方になりますが、これで安心してTOMIX製103系の増備を進められます。

そんな気持ち見透かすかのように、TOMIXから103系1200番台の製品化が発表されました。これについては、どちらかというとAU712クーラーの方に興味があり、今後への期待が膨らみます。TOMIXにはライバルの転進に安堵せず(もはやライバル視すらしてないかも知れませんが)、さらなる快進撃を続けていただきたいものです。

かくなる仕儀となった103系ですが、最新技術によるKATO製が見たかった恨みもなくはないです。しかし、今のKATOに中途半端なリニューアルをされるより良かったという思いの方が強くあります。そして、まさに中途半端になっている諸々はこれからどうなるのやら。いっそのこと、旧来品の153系なんかをドーンと再生産してくれたらハラが決まるのですが。

今回も遠ざかるKATOの背中を見送るようなポスターでした。

長文・駄文、失礼致しました。
  1. 2021/10/21(木) 10:06:27 |
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  3. 妙高讃歌 #-
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複数のスケールの打ち立てから感じるもの

連接車さん


遅レスですみません。いろいろと考えておりました。

1/148、1/87、1/76。
最近ポスターで見かけるようになったスケールの値はこんなもんでしたでしょうか。「模型」において同一スケールでの展開はとても大事でして、言うまでもなくそれは発展性や拡張性があるからです。送り手がこのことを堅持してくれるからこそ、ユーザーは安心して追加購入できます。
例えばトミカ(いわゆるTLVなどではないオリジナルの)は、子どもの手のひらにのるサイズを優先させているため、車種等の違いでスケールが可変しています。コレクションのしやすさとか、店頭で同じ大きさの箱を並べられるとか、そのような利点はありますが、仰るように「模型」と「トイ」の違いはこういうところを優先させるか否か、ということなのかもしれませんね。

スケールを堅持することが、頭の固い、頑固なことと総括されているのかどうか。真相は分からないままですが、Nゲージ車両のかたわらにスケールの異なる動物フィギュアが居てもいいということなのかしら。コンテスト方面でもそのようなやり方が歓迎される傾向にあるようですが、ガンプラの分野で叫ばれていることと同じように「Nゲージっていうものはもっと自由でいいんだ」ということであれば、それは既にアートとしての存在、位置付けなのでしょう。

趣味の世界へ入るためのいろいろな「入口」を用意することは大切なことです。でも、身銭を切るユーザーにとっては入口の先が行き止まりとなっていないこと、そしてその確約が入口から既にもう見えていること(そう受け止められること)の方がもっと大切です。スケールのバラつきはそうした懸念にシンクロします。

企画会議の段階で生まれる様々な発想が「入門用」という名称を付すことでエクスキューズされていく… とういことにはなっていないですよねと、我々のような古いユーザーは祈るしかありませんね。
  1. 2021/10/22(金) 19:49:29 |
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  3. しなのさかい #-
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緩く捉えてもいい車両とそうでない車両

妙高讃歌さん


カトーの103系に対する見方を御披露いただきました。
いろいろな御意見に触れてみて、改めて今回の103系についてはユーザーの間で捉え方が分かれていると気付きました。

もはや「国電研究」という言葉が存在するほどに“103系”は探究心の対象となっている訳ですが、やはりそうなってくると「研究についていける人」と「ついていくことを諦めた人」に分かれてしまいます。
研究対象と見る方々にとっては、細かい差異を再現しようとするトミックスHG製品に親しみを持つでしょうし、大らかに見る方々にとっては「関スイ」所属の103系でちょうどよく、「103系に見えるからこれでいい」となるのかもしれません。

昔の車両、それも103系というディープな世界を連れて歩くような形式は、いつかの時点で「はいここまでですよー」とその先へ連れて行かれる人とそうでない人の間にロープが引かれ、後者のような緩い受け止め方も許される対象となっていくようですね。極端な例ですが、カトーのオハ31系などもそうで、今の時代にフルリニューアルを望むユーザーはほぼ居ないでしょう。あれはもうあのままでいい、といいますか。

ここでさらに考えておかなればならないのは「古い車両」といっても単純に一定の年月を経過したことでそうなる訳ではないということです。
例えば新幹線0系。この前のカトーのようなやり方は果たしてユーザーに支持されたのかどうか。201系はトミックスがHGで発売する予定ですが、ポスターでの発表後、これまでのカトー製品は中古店のジャンク箱に大量に出ていて、どうやら多くの人が103系のような受け止めをせずに手放した(トミックス製品に乗り換えることとした)ようです。同じカトーの古めの製品で似たような立ち位置にある車両でもユーザーの受け止め方は今回の103系とは大分違うように見えます。

間違いなく言えることは、ライトも点灯して、車体への標記類も印刷されて、その上「安い」ということ。鉄コレなどとの相対評価という向きもあるでしょうが、先の0系と同じように旧製品を「この程度でもこの価格ならアリでしょう」「素材として緩く捉えて」というスタンスは我々にとってどこか寂しく、逆に価格が上がり続ける新製品に対する見方を鈍くするようでもあり、複雑です。
  1. 2021/10/22(金) 19:58:26 |
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  3. しなのさかい #-
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入門用の位置付け

しなのさかいさま

いつも役立つ記事をありがとうございます。

本編とコメント欄を見て、今のKATOにおける最重要課題と言うか注力点は「新規ユーザーの取り込み」と感じています。
103系は80〜90年代は一般形、ATC車ともに入門者向けに安価な価格設定とされていたので、試行錯誤したものの昨今の「入門用」の括りで103系の位置付けが再定義されたのかな?と思いました。
そのためにブックケースを無くしてセット価格を下げ、KATOカプラー密連型に対応した台車をわざわざアーノルドカプラーに戻し、所属を関スイにする(対象路線や時代を限定しない)と言うのは私は結構強いKATOの意思表示に感じました。
Kokudenが再生産されたのも同じ理由かと。

787系のようにやや古い仕様でも競合が無くそこそこ販売が見込めるものはプチ改良、113系や117系のようにTOMIXと競合するものはガチリニューアル対象と受け止めていますので、201系は追々リニューアルされるのかなと期待しています。

1/76のOOナローは我々には意味不明に見えますが、KATOがPECO代理店契約を結んだ際のバーターなのでしょうね。
ここはエビデンスが見つからないので想像になりますが、Class800はPECOが英国で販売代理店として取り扱う契約で、PECOのNゲージ縮尺1/148に合わせたものかと思われます。
KATOは欧州ではLEMKE傘下のOEMメーカーのひとつでしかないので、欧州で自主企画できないことにKATOがフラストレーションを感じていた結果が今回のPECOとのコラボだったとしたら、KATOのメーカーとしての志が先代から変わっていない証左なのかなと思いました。
自分が英国型に手を出すかは微妙ですが、この先のKATOの英国型の動きは温かく見ていきたいなと思っております。

長文失礼いたしました。
  1. 2021/10/23(土) 01:35:09 |
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  3. がたんごとん #mQop/nM.
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フルリニューアルの世界へ行く車両、行かない車両

がたんごとんさん

考えさせられるテーマをありがとうございました。
この世界は「入門者用」の歴史だけで年表が作れるくらいにその数が多く、やはり「入門」のハードルが高いということなのだと見ています。トミックスの基本セット、ファーストセット、ベーシックセット、カトーのスターターセットなどだけでは効果は限定的なのでしょうか、最近は「なんだ?」と思える様々なライトユーザー向け企画が多いようですよね。
ただ、その入門者向け製品も様々でして、素直にそうだと受け止められないものもあるようです。
今回の103系は御指摘のとおり、とにかく価格を低く抑えて鉄コレと比べてみることを推奨しているように見えますし、カプラーポケットの復活は純正カプラーにとらわれない工夫を勧めているようにも見えます。が…
他社が積極的にバリエ展開している車両にあえて挑まない姿勢はアリとしても、挑む・挑まないの境界線がよく分からないのです。103系は「やめておこう」と考えても、キハ58系は「そうはいかない」と考えたのか、とか。キハ58系や12系客車も、リニューアルをせずに旧製品で103系と同じようなことができたのかもしれません。そういえばD51やC11も旧製品がそうした入門的な役割を担っていた時期がありましたね。
今、フルリニューアルは価格面の懸念からうかつに要望できなくなっている訳ですが、そうは言ってもフルリニューアルは続出していますし、新しい設計の模型を見てはみたいくなるもの。その流れの中で「103系はこのままでいいでしょ」と言われたようで、そこに賛否両論が起こっているようです。
難しいですね(^^)
  1. 2021/10/25(月) 18:14:50 |
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  3. しなのさかい #-
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この頃思うこと

お初に失礼いたします
当方、トミックスのシステムに魅せられ30年前からこの道に足を踏み入れた40代初頭ですが
近年(というほど近くもないですが)のトミックスの後付パーツ&インレタ攻勢に疲れ切ってしまい
物議を醸した115系スカ色C1編成以降、キハ40と極一部の機関車を除いて
すっぱりとカトーに乗り換えたクチです
何といっても、インレタをやらなくて済むというのが精神衛生上たいへんに落ち着きます
欲しい車種がなかなか出ないというジレンマこそありますが
余計な気苦労をかけさせられることがないというのが一番気楽です
車番については、独自の設定番号を印字したテプラの細切りを床下に貼りつけてしまえば
「あれ、こいつはどこの何番だっけ?」とならなくて済むので
脳内での大体の設定年度さえ忘れなければ、車番で「こいつは尾久、こいつは品川」などと
混乱することもなく済みます(当該年度付近の車両配置表が必携になりますが・・・)
いちいち「パパ何してるのー?」と聞いてくる未就学児を抱えているというせいもありますが
いわゆる「納車整備」に時間をあまり食われずに済む分
トミックスよりはカトーに軍配を上げてしまう当方でありました
  1. 2021/11/03(水) 01:38:32 |
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  3. maedon74 #xBhqyeQU
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