おはようございます。しなのさかいです。

今年も寒くなりましたね。
滋賀県・マキノのメタセコイア並木がなかなかの見頃になっているそうで、関東平野から羨ましく思っていたら、近所にも立派な並木がありました。
秋の色や風景は、例外なく心が和みます。
さて、今回も井戸端会議のお時間となったようです。
いつもどおりに当方の駄文を並べてみますので、御自身の財布の中をのぞきながら、いろいろと考えてみてください。
お時間がありましたらお付き合いの程よろしくお願いします。

カトーからは、11月26日に2枚のポスターが発表されています。
その1枚目がこちらでした。
「早くも」という月並みの言葉から始めることをお許しいただくとして、予想どおり、早くもEF61のカラーバリエーションが20系ブルートレインとともに登場するそうです。
前回でも触れたとおり、茶色いEF61は青い客車との組み合わせが印象深いので、これはこれで違和感のない企画。
ただ、ユーザーの受け止め方は微妙に賛否が分かれているように見ていますが、どうでしょうか。
前回に発表された「青色+荷物車」よりも、まずは斜め上的にこちらから立ち上げて、しばらくした後で「青色」を企画していたならば、この「茶色」は、ユーザーにはもう少しポジティブに受け止められていたような気もする訳です。
茶色いEF61が特急を牽引していた期間は1962(昭和37)年10月1日からの僅か1年間という短い期間でした。
その後、1963(昭和38)年12月20日からは全ての九州特急が15両化される動きとなり、牽引機はそれまでのEF58から480トン牽引のEF60 500にバトンタッチされました。

そのEF60が今回引き連れてくる20系客車は、1964(昭和39)年3月20日から運行された「あさかぜ」の編成で、2号車に「みずほ」から捻出されたナロネ22を組み込むことで15両となった姿。
このときから翌年の10月までの1年半は「ロネ」と「ロ」が編成中の50%以上となるデラックスな編成となり、後の有名な「殿様」編成と並ぶ同列車の完成形、ということのようです。
電源荷物車がマニ20からカニ21に変わっているところも、新聞輸送の発達を見て取れるポイントでしょうか。
こんなところが今回の企画の狙い、ということみたい。

カトーのEF60 500は、1999年にパンタグラフ付のカニ22が入った「さくら」(品番10-367)とともに発売された旧製品(品番3025)がありました。
そのときから23年ぶりのフルリニューアルで、早い話が、先行して2009年にフルリニューアルされているEF65と同じように車長が適正化されることがメインのようです。
こちらは予測できた展開だったでしょうかね。

そして20系客車。
昨年の春に発売された「20系寝台客車 7両基本セット」(品番10-1591)ついて、もしかしたら今のカトーは古い車両を記号として見ているのではないか…と憂いましたが、今回はそんな懸念を払拭してくれたようです。
当方が「殿様」編成と違った点で華やかだと思う点は、「ロネ」「ロ」「ハネ」の他に、しんがりに「ハ」も2両連結されていたところ。
史実では、まもなくこれらの「ハ」も寝台車化されてしまうのですけど、旅費が少ない出張ビジネスマンへの配慮など、サービスのバリエーションが豊かだった点は、続く14系や24系の“ニューブルートレイン”には見られなくなった点で、今でも20系客車の魅力を引き出している存在だと考えます。
そして何よりも、カトーの20系客車の美しい仕上がりには中毒性があるというか(笑)
仮にトミックスが20系を製品化するとしても、ああはならんでしょうねっていう感想です。
一つ残念なのは「初期編成」というサブタイトルで、やっぱりかつての「初期あさかぜ」と紛らわしい。
「小窓あり」や「トイレ設置車」のような事務的なにおいもして、もう少し何か思いつかなかったのかという気もします。
ちょっと前には「『安芸』〈1967〉」なんていうネーミングセンスが見られたものですから。
さて、1964年頃に博多を目指していた特急「あさかぜ」を介して、その他にどんな列車が見えてくるでしょうか。
こんなところが重要になってきます。
当然ながら今回の「あさかぜ」は博多を目指していた訳ですが、ちょうど同じ頃、東海道新幹線が開業した1964(昭和39)年10月1日には、151系も新幹線連絡特急として博多を目指すこととなりました。
直流電車が自力で下関から先へ進むことはできないので、ED73(15-22号機)とサヤ420という「おたすけメカ」に牽引されたというのは有名な話。
ずいぶん前にワラビ方面で木箱封入による野心的なセットが発売されていましたけど、あの奇妙な編成は改めてNゲージの世界に刻んでおいてもらいたい。
また、茶色いEF61は、遡って1962(昭和37)年5月の広島電化によって、151系「つばめ」「はと」のセノハチの補機としても活躍していました。
先頭のカプラーを181系100番台「あさま」のクハ180ど同じようにどうにかしていただければ、こんなシーンも再現できそうです。
これらの制約は、151系の「181系化」や481系の登場により僅かな期間で解消していきますが、しかしながら我が国の鉄道シーンの中に強烈なビジュアルを残した訳でありまして、カトーの企画で紡いでもらえればいいなぁと思う次第です。
ここら辺までの展開があるならば、喜んで今回の「あさかぜ」企画を「買います」が…
どうなんでしょうね。

こちらは再生産。
「あさかぜ」と対比した現代の寝台特急という位置付けのようです。
特に取り上げる話題もないので省略させていただきましょう。
当方は前回の生産時にこのダブルパンタの285系を手に入れました。

一方でトミックス。
12月9日に開示されました。

こちらは以前のライブ配信であった担当さんの宣言どおり、1980年代の列車を企画として攻め続けているようで、今回は1982年6月23日の東北新幹線開業をもって再編された「北海道への旅路」を、当方く新幹線開業40周年にちなんで展開していくとのこと。
で、その旅の第一ランナーは「新幹線リレー号」。
トミックスの185系は、まだまだ展開の余地がありそうで、全てに付き合うには相当な財力(とインレタ転写のお時間)が必要でしょう。
そろそろ「自分にとっての185系」をどの時代のどの塗装の編成にしたらいいか、決めていく頃合いではないかなと考えているところです。

こうした視点はかつてのカトーのやり方そのまんまなので、まずは好意的に見ていますけど、今回示されたラインナップにはどこか惹きつけられる魅力はありませんでした。
やはり東北・上越新幹線の誕生は、上野駅の様子であるとか、旅の楽しみ(苦しみ?)を少し減退させてしまったような、鉄道ファンから見ればやや負の出来事だったような気がします。
もちろん485系1500番台も「待望の」ではありますが、サシが抜かれた連絡特急「はつかり」というのはどうも…
「旅」というテーマの切り取り方と、過去をリアルタイムで知るユーザー層のバランスの取り方の「ギリギリのところ」という答えが、この辺りだった、ということなのでしょうか。
185系200番台「新幹線リレー号」が7月、200系が8月、485系1500番台「はつかり」が9月、そしてキハ183系0番台が10月ということで、ずいぶんと気が遠くなるような先までまとめて予定が公開されました。
ところで。
どうでもいいことなんですが、今回のポスターを見ていて思い出したことがあります。
それは、西村京太郎氏の『札幌着23時25分』という1983年刊行の小説です。
十津川警部が、航空ストの日に札幌地裁まで証人を連れて行くというロードストーリーで、途中暴力団からの激しい妨害(というかもはや攻撃?)に会いながら札幌を目指すお話なのですが、確か今回のポスターに登場する列車たちは、この小説に見事にシンクロするのではなかったかと。
御興味がありましたら是非。
読んだ後でポスターの内容を全て欲しくなったとしてもお許しください。
西村氏作の同じようなロードストーリーで『特急白鳥14時間』というものもありますが、これもまたエンターテイメントとしては楽しめる内容となっています。
今回は情報量が少ないので、ここまで。
□ □ □
エンディングです。
カトーは青いEF61に引き続いて茶色いEF61を登板させ、これに関連付けて、まだまだ鉄道が面白かった時代のシンボル的な列車をパシっと打ってきました。
つい最近、151系「こだま・つばめ」を再生産したばかりですが、「あさかぜ」と共演できそうな列車として再度企画し直していただければなと。
今回の「あさかぜ」が最近のカトーでは見られなくなってきた〈面的展開〉の一歩であることを祈ります。
まさか単なる色替え企画でおしまい、ってなことはないですよねぇ。
その〈面的展開〉をかつてのカトーのように積極的に仕掛けているのが今のトミックスで、とうとう、札幌までの旅のファーストランナーとして「新幹線リレー号にご乗車ください」とユーザーに語りかける大胆さも見られるようになっています。
来年の10月、全ての列車を乗り継いで無事に札幌まで辿り着けるユーザーはどのくらい居るでしょうか。
いずれにしても、身銭を切る買い物が「次の何か」につながることが大事だとは繰り返し申してきたつもりですので、やはりトミックスの企画の立て方には注目してしまいますし、カトーには再びそういう芸当ができるようになってもらいたいですね。
「どうせ売れない」と結論づけることは簡単で、そう思えてしまうモノを売れるようにする仕掛けづくりにこそ、ユーザーは「いいぞー、もっとやれー」と声援を送るのでしょうから。

いよいよ年末です。
思わずほっこりしてしまう、品質の良いアイテムを手に入れることができるとイイですね。
ではまた。
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- 2021/12/13(月) 09:00:00|
- 鉄道模型(車両)
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しなのさかいさま
285系サンライズは6年前妻と東京~
高松をサンライズツインに乗った
思い出があるので、JR以降の新製車両は東限定としてますが、例外で予約に
至りました。例外は極力これだけで・・・
範囲を広げすぎないために。
サンライズ乗車中はワクワクしすぎて
全然眠れませんでした。
TOMIXの○周年企画はとっくに定番に
なっていますが、新幹線関連で予定されて
いる車両を全部揃えたら割引ありでも
6桁行きますね。こんな企画を出すあたり
全部購入可能な層が一定割合で存在する
ことがわかります。
ちなみに扱いが小さい例だと、1972年に
総武横須賀線東京地下駅が開通したので、
2022年で50年目となります。TOMIXは
113系をリニューアルする可能性は1%
くらいかなーと思ってます。
20系はボディマウントにはならない
ようですね。カプラー関係は高価ですが
TOMIXに分があると思います。
アーノルド以外もTNカプラー用の凸を
メーカー共通にしてくれたらうれしい
ですが、メーカー各社拘りがあると
思うので絶対やらないでしょう。
- 2021/12/13(月) 18:13:50 |
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- クハ111-1111 #-
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今回も失礼致します。
多くのユーザーの予想通りと言うか期待通りなのかロクイチの茶が入りましたね。
思ったよりは早い段階で出してきたなとは思いましたが・・・
私としてはEF60-500のほうが待望と言いますか嬉しかったですね。
東海道ブルトレ牽引機がリニューアルされていくなかで「忘れ去られていた」印象がありましたので。
当然お供の客車は20系寝台なんですが、殿様編成が2編成(自分で単品を合わせたのと正規品)とカニパン入り編成とバラで各時代の編成をもう1つ組める両数がいますのでお腹一杯です(笑)
今のところ座席車2両と1等車をassyで手配していますが・・・しなのさかい様のご指摘にもあるようにKATOの20系寝台には、ある種の「中毒性」がありますので結局欲しくなるかもしれません。
それと151系大好き人間としては、「セノハチ」のシーン再現はお願いしたいですね。余力があれば153系と控車のオヤ35を東海道色に塗装した珍車中の珍車も・・・夢が膨らみすぎました(笑)
トミックスは東北新幹線大宮開業時ですか。
185系~200系~485系~(青函連絡船)~キハ183系という乗り継ぎも今となっては豪華ですが、この出来事を境に「スピードと引き換えに失うモノ」が増えていった気がしています。
しかし、スピードだけではなく「時間を経つのをあえて楽しむ列車」も各地で走っていますから、以前とは少し違った形ですが少しずつ旅情が戻っているかもしれません。
私の今年の導入ラストは智頭急行HOT7000かなぁと思っていたら、肥薩おれんじ鉄道のHSOR100形をいつの間にか導入していました。
乗り鉄の想い出効果は恐ろしく、通常車両とくまモンラッピング車両、おれんじ食堂と全車入れてしまいました(笑)
・・・少し反省していますが後悔はしません!
- 2021/12/13(月) 20:29:57 |
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- つばめ787 #-
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
- 2021/12/13(月) 20:40:59 |
- |
- #
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EF61茶、EF60 500・・・
知人に影響された者としては、これは買いますね
特にEF60 500は地元に保存機がいるというのもあります
20系客車初期編成・・・
「ちくま」「だいせん」「ゆうづる」「あけぼの」「銀河」
時代が下がって「おが」程度しか思い浮かばない世代なので
これはちょっと様子見でしょうか
白帯3本時代への憧れはちょっと希薄なのです
再生産のサンライズエクスプレス・・・
香川の友人を訪ねるときに乗りたいと思いつつも
御多分に漏れず昨今の事情により
実車を見に行くことすらなかなか叶わず
地元の模型店をはしごして改修前・後両方を
1編成ずつ揃えてありまして、今回は番代違いを買います
185系新幹線リレー号・・・
あれほど手抜きサービスだの何だの
叩かれた時代を知らない若い世代が
「最後の国鉄型特急電車」ともてはやすのを
何だかなぁ・・・と冷めた目で見ていましたが
車輌への愛着は不思議にあるんですよ、これが
トミックス製品なので実際、本気で買うかどうかは
今後の試作品の仕上がり次第だったり
117系をリニューアルしたカトーが夏までに
何らかのアクションを起こすかどうかではあるんですが
「カトー製品ももうだいぶ古いからね」ということで
今回は気持ちが前を向いている状況です
あ、もちろんそのあとの製品については
札幌どころか大宮以北は高崎線方面なのでスルーとなります
やっぱ、カトー製品に比べると
価格に加えて、インレタと付属パーツがネックですねぇ・・・
- 2021/12/14(火) 00:11:43 |
- URL |
- maedon74 #xBhqyeQU
- [ 編集 ]
今回もお邪魔します。
KATOのEF61は、青と程なくして特徴を違えた茶色が出てきたことで背中を押されました。一両購入予約を入れました。
茶色の完成品を1両と、Assyボディの青をひとつ。
調べてみると、登場時のクイル駆動+スポーク車輪に青いボディの組み合わせというのが、貨物荷物旅客の全タイプ列車をあまり特定することなく冗長に組ませて走らせるには最も適した形であるようなことがわかったためです。
ボックス動輪とスポーク動輪のチャンポンという特徴的な台車を眺められるのを楽しみにしています。
TOMIXは485系1500がこれ以上ないクリティカルヒット。
新幹線開業直前の上野駅に欠かせない485系の、これですべての形態がコンプリートされるので快哉を叫んでいる所です。
実車がモノクラスの総勢22両という小所帯なのでその売り方に不安に似た興味があったのですが、まさかこうして「いしかり」以外の列車特定のパッケージとして出してくるのは予想外でした。
実物はグリーン車以外の8両全てを1500番台に統一して編成を組むことはまずほとんどなかったと思われるので、その点でどのような構成でパッケージしてくるのかというのが興味のひとつ。
そして先の1000番台と同様のM-13モーター搭載で出てくるでしょうから、我が家既存のM-9勢と2Mを組む時の相性も気になるなど、早く詳細な情報が欲しい所です。
できたら、この番台に関しては以前と同じ基本4両+各種増結+単品という売り方で出して欲しかったというのが本音です。
リレー号...価格を見て気を失ったので、見ないことにします。
- 2021/12/14(火) 10:04:52 |
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- 海無し #-
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クハ111-1111さん
ありがとうございました。
トミックスの○周年企画は、こういうやり方はアリだと思うのですが、今回のような「全部見せ」をやってしまうと、仰るような価格および財政上の限界感や疑問が湧いてしまうようで、やはり企画というのは難しいものなのだと考えました。本来ならこういう企画は、十津川警部と同じように、多くのユーザーで札幌駅を目指して到着して「ばんざーい」と言いたいし、そうなることで成功となるはずです。そうならずに、各ユーザーがパートパートで「買う」「買わない」と判断してしまうようでは、やはり意図と結果が違う、ということになるのではないかと。もっとも、本来ならバラバラだった企画を「東北新幹線開業40周年」という御旗で統合しただけ、という内情もあるのかもしれませんね。
総武横須賀線東京地下駅開業が2022年で50周年だと教えていただきましたが、当方も「○周年」で惜しかったと感じる話題があります。それは西武秩父線開業50周年でした。カトーがE851形のリニューアルの機会をスルーしたのは痛かったですね。脇役はほぼ出そろっていましたので。「○周年」キャンペーンには評価が分かれることもあるでしょうが、製品化する良い機会でもあるようです。
- 2021/12/14(火) 11:01:48 |
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- しなのさかい #-
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つばめ787さん
「大宮開業」当時を「少しずつ旅情が戻っている」と捉えらえていることも、なるほどそのとおりかもしれないと考えなおしました。当方はどうしても上野駅の「あの頃」の佇まいを基準にして考えてしまうので、57.11改正後の激変ぶりは今の上野駅の様子につながっていく大きな一歩であったような気がしているのですが、それでも今と比べればまだまだ鉄道での移動意欲は旺盛だった訳ですから、「懐かしい」と捉える対象とも言えるでしょうね。
さてカトーの20系。お悩みはごもっともです。そちらはASSYでの確保に舵を切りつつあるようですね。トミックスも先行してEF60を発売していますし、少し前には電飾付きのカニ25という壮大な観測気球も上がりましたから「20系製品化」の予想(というか恐怖?)は消えません。それでもカトーの20系は、毎回ケースを開けたときの車両の並びを見るたびに「きれいだなぁ」という気持ちがこみあげてくるんです。なんといいますか、細かい部品の作りこみだけが「製品化」の勝負のポイントでないということを改めて気づかせてくれるというか。
「反省しているけど、後悔していない」
いいコピーですね!
こちらもつかわせていただきませう(笑)
- 2021/12/14(火) 11:04:19 |
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- しなのさかい #-
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○○○○ー○さん
一つ目のアイテムだけでは価格設定に見合う生産数を満たせず、かつ回収を急ぐ必要があるといった複雑な内部事情もあるのかもしれませんね。仮にそうだとすれば、以前なら前者の事情は同じであっても、後者の事情は何らかの方針転換があったのかもと想像する訳ですが、いずれにせよその辺はユーザーにとっては全く分からないことです。
現状、Nゲージの285系はカトー製しか手に入りません。
その一方で251系や281系のようにトミックスがまさかの競合製品化をするかもしれず(何せ285系は最後の定期寝台特急ですから)、そのようなときにユーザーは選択のやり直しをするか、すべきかどうかだと考えます。当方の例で言いますと、やはり251系。セットアップ作業だけでなく、繰り返して発生するフロントガラスの脱落にはホトホト参っていて、展望席両サイドの窓ガラス付近のグレー部分の印刷がガタガタになっていないカトー製のままでもよかったのではないかと考え直しています。ボディ中央の分割線は残念だけど、251系としてはよくまとまっているし、すぐにレイアウト上を走らせることも可能ですから。
お金の使い方って、ホント難しいですね。
- 2021/12/14(火) 11:08:31 |
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- しなのさかい #-
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maedon74さん
トミックスの185系との付き合い方はホントに悩みますよね。
ハイグレードな価格であっても、当方からすれば半完成品なので、持ち帰った後でも時間を必要とするとなると、迂闊に「くださいな」とはなりません。ましてや14両、15両となると。
今後の製品展開に期待するという前提で「はまかいじ」の7連や、「修善寺踊り子」の5連くらいが、価格とセットアップ時間からちょうどいいのかなというのが現時点でのまとめです。仰るように、さすがにカトー製品は(顔面の問題から)選択肢にはなりませんが。
20系客車は捉え方の「角度」のようなものの違いで、様々な人が心象風景と重なるタイプを様々に捉えているようで、お話を聞いていて「なるほどそうか」といつも勉強になります。
例えば「B寝台」の52㎝幅という今ではあり得ない窮屈な設計についてですが、確かに「20系」をナハネやナハネフをメインで見れば「相当ヒドイ客車だったんだな」となるわけです。一方で「20系という客車はナロネ、一等寝台がメインだった」と捉えなおすと、後のニューブルートレインよりも豪華で快適だったのかもしれないと(ふと)見方、捉え方が自分の中で激変してしまう。上手く言えませんが、当方もナロネがバンバン走っていた時代をリアルで知らない身でありながら調べて、知っていき、いつの間にかそう思えるようになってしまいました。
食堂車も、オシ14・24よりはナシ20の方が、窓が大きくて快適な眺めだったのかもなあと、乗車した気分でそう考えている令和3年です。
これまた考えさせられるコメントをありがとうございました。
またよろしくお願いします。
- 2021/12/14(火) 11:29:53 |
- URL |
- しなのさかい #-
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海無しさん
485系1500番台は待望の製品化だったようですね。
御指摘のように「はつかり」に使用していた時代は、他番台の車両とチャンポンされていましたから(そもそも青森の485系はチャンポンでしたし)、例えば前回の1000番台との一部差し換えが効くとか、そういうセット構成なら面白そうです(単に1000番台を買い直した自分が助かりたいだけかも…)。
EF61にそのような買い方もあり得るとは気づきませんでした。
品質の良いカトーの機関車といえども、カサも増えていますから、下回りが共用できるという前提でボディの着せ替えだけを許容する製品展開もあっていいのかなと考えた次第です。そういう当方もEF8181は、JR仕様の製品の外にASSYでボディを仕入れ、国鉄仕様のお召仕様化パーツセットを施して着せ替えパーツとして待機させています。
リレー号で気を失いましたか…。
お察しいたします~(^^)
- 2021/12/14(火) 11:43:18 |
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- しなのさかい #-
- [ 編集 ]
しなのさかい様
私の文章が拙くて伝わっていない部分がありましたので失礼ながらちょっと補足する事をお許しください。
「少し旅情が戻っている」というのは、ここ最近九州のD&S列車やSL列車など各地の観光がテーマの列車に乗車する機会を得たのでそれを踏まえての感想でした(汗)
1982年の東北・上越新幹線の大宮開業を機にある種の旅情が失われていったと感じているのは、しなのさかい様の仰る通りです。
スピードと引き換えに列車から供食設備が削られ、寝台列車もなくなり、今や新規に新幹線が開業すると在来線ですらJRから切り離される始末です。
そういったところからせめて鉄道模型ではとの思いから、国鉄華やかなりし頃や九州新幹線開業前の2000年頃のJR九州を再現できる「いい日旅立ち」な車両に魅力を感じてしまうのでしょう。
そんなところからもトミックスの今回提案する「1982年6月頃~」は「いや、そこじゃないよね鉱脈は」と思ってしまう訳です。
駄文失礼しました。
- 2021/12/14(火) 19:33:24 |
- URL |
- つばめ787 #-
- [ 編集 ]
つばめ787さん
いやいやこちらこそ失礼しました。
そういう意味でのコメントをいただいていたのですね。
東北新幹線の開業は、とある鉄道少年としては最初に経験した(趣味の上での)大事件でした。開業によって東北の各都市までの所要時間が劇的に変わるということは是非もなく期待、いやドキドキワクワクだった訳ですが、いざ開業してみると、鉄道シーン、駅の風景が一変していた…ということです。子どもとはいえ、それ以降は新しくやってくるものよりも消えていく対象を注意深く見るようになりました。
今の九州の鉄道事情も、このパターンと同じなのかもしれません。787系で博多と西鹿児島を移動していたときと比べると、どうしても800系で同じことをしても感覚が大きく違います。この点をD&S列車などでカバーされているようですから、まだ趣味的に楽しめる訳ですが、日本中を見回すと必ずしもそうなっていないところが多くあります。
「遅くて不便な移動」は、今ではお金を払ってでも得たい体験となっています。鉄道模型の世界でも、そんなところに鉱脈があるのかもしれませんね。
- 2021/12/15(水) 08:43:16 |
- URL |
- しなのさかい #-
- [ 編集 ]
しなのさかいさん、いつもながら遅れての参加、申し訳ありません。年末に備えての行事や仕事など忙しくて、またいろいろと考えていたら、今になってしまいました。
さて、EF61、しなのさかいさんの言われているように、初期色の方が先に発表されていると、青が際立ったような気がしますし、荷物列車の存在意義も濃くなったのかと思います。今までだとラウンドハウス的に茶色が出た経緯があったりしましたが、そのまま出たり、バリエーション展開が早いと上流の考え方が少し変化して、点と点ではなくて面的な展開となる期待もでます。ハイフンの空き番号はPS22のシールドビームかなとか、音戸を連れてくるのか、運転的に難しいセノハチに行くのか。期待します。
20系あさかぜ初期とすることで、60年代後半から70年代に目を向けて、高度経済成長の勢いのあった輸送に目を向けることができるのかなと考えたりします。60の登場も然り、その点でも面にしてほしいと思います。
トミックスの展開するリレーは、上野聚落として当時は優等列縮小としか見れていなかったので、景色が入って来ず、リレー号との共演と違うような気がしています。80年代を提唱する発想と展開は新しくて面白いと思いました。
あと蒸気暖房の追記です、東海道・山陽電化は直流で、近郊型電車が多く、長距離客車列車が早期に置き換えられ地方都市毎に運転され、比較的温暖な地域だということと比較して、東北地方は交流電化で電車化が遅れて、運行本数が少なく 連結両数が多くSGだと編成末端まで暖房が行き渡らず苦情が絶えなかったようです、EGだと暖房の均一化が図れ、SG操作の機関助手も不要となったようです。初期のJトレイン荷物列車に記載されていた汐留での機関助手の役割と、ピクトリアル誌・客車列車に記載されていた東北での蒸気暖房について記載されていた手記を読むとそうかなと考えました。内容からの推察に過ぎませんが笑
まぁ実際に勤務していないので考えたり推察するのも楽しいかな?
長文・駄文失礼いたしました。またよろしくお願いいたします。
- 2021/12/25(土) 15:50:38 |
- URL |
- 紀勢線マニア #-
- [ 編集 ]
紀勢線マニアさん
12月は行事やミッションがいろいろと立て込むものですよね。こちらも今月は趣味生活がうまくいかず(御覧のとおり当ブログがこんなですから)、同じ思いでおります。
これまでに紀勢線マニアさんにはたくさんお付き合いをいただいて、いろいろなポスターの鑑賞作業を御一緒いただいてきました。
コメントをいただいて総じて言えることは、多くのユーザーが「企画の意図」を聞きたがっている…ということです。個々の車両のドコソコを「こうしました」「再現しました」ということよりも、送り手として、いまなぜ、この車両や列車を選んだのか、選ぶ必要があったのか、という主観的な理由の説明です。幸いにもメーカー側の発信手段はインターネットにより多様化しており、『カトーニュース』や『キロポスト』だけの頃に比べれば容易になっています。
カトーが「昭和39年のあさかぜ」を製品化しようとした理由ってなんなんだろうと。まぁ、考えたところで正解は分からないのですが、例えばとある映画のワンシーンに登場して記憶に残っているとか、企画者自身が乗ったことがあるとか(時代的に見てさすがにそれはないか)。これまでに製品化してきた数多くの列車を振り返るとこの時代の20系がポカンと空いてしまっているとか、そんなことでもいいんです。トミックスのDD51&コンテナ貨物列車も同じ。最終列車を直接見送って心に響くものがあったということなのでしょうかね。このような主観的意見をファーストステップとすることで、ユーザー側の「だったらこっちはこう捉える」という思考も回りやすくなります。ユーザー側の自由な発想に任せようとする企画の向きがチラホラ見えますが、この傾向はどこか不安です。
カトーもトミックスも、ポスターの発表に合わせて直接アナウンスする機会を設けているようですし、ユーザーと直接コミュニケーションを取ろうともしているようです。「だったら」です。あと一押し、そんな点が改善されれば、よりひきつけられる「発表」になるんではと考えました。少なくともテキストをなぞるだけの動画配信というのはあまり意味がないですよね。
今年もありがとうございました。
- 2021/12/26(日) 10:12:16 |
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