しなのさかいの駅前広場

スカ色がたくさんやってくる月末

流れてきた御説法で趣味生活をリスタート

おはようございます。しなのさかいです。




2022年のお正月が終わりまして、今年も年末まで働き続けてみようかナと思っている、そんなところです。
何が起こるか分からない世の中ですから。
「今までどおりに生活できる」ということを当たり前のように捉えてはいけないような気がしています。

ということでお正月は、所用のために自宅から離れた地でもブースター初詣。
一年間、変わらずに過ごせますように。





ところでココは都下町田市にある「菅原神社」。
その名のとおり、アタマ方面に御利益があるというお社なのです。
で、いわゆる「谷戸」の地形(ちゃんと谷戸の下には湧水がありました)を利用した石段を登り切ったところにある境内、そこを出たところにひっそりと石碑が建てられています。

参拝客はそのままスルーしてしまうので、引っかかって立ち止まるのは当方くらい。
「史跡 井出の澤」とあります…





実は密かに、1335(建武2)年に起こった「中先代の乱」の古戦場だったりします。

鎌倉幕府が滅亡した後、鎌倉府を守っていた足利直義(尊氏の弟)の軍が、信濃から進軍してきた北条残党軍と鎌倉街道沿いにあるこの地で激突。
北条軍はこれを打ち破って鎌倉になだれ込んだのですけど、僅か20日余りで駆けつけた尊氏と直義の軍に追い出されたそうです。

後醍醐帝に無許可で京を飛び出した足利尊氏が建武政府と決別するキッカケでもあったので、室町幕府への道の起源とも言える事件、その古戦場なんですね。

多摩丘陵の端にあるこの「谷戸」は見晴らしも効きますから、陣を設けるには好都合だったのでしょう。
今ではその地形も住宅に埋め尽くされて判別がつきにくくなっています。
国土地理院の25,000分の1地形図には専用のマークもあるくらい、石碑はその土地のルーツを知るヒント。
皆さんのお近くには、地形図に描かれるような石碑がありますでしょうか。
ありましたら、一度碑文を読んでおくことをおすすめします。



⬜︎ ⬜︎ ⬜︎



2021年における鉄道模型趣味の反省会は終えましたので、例年どおりに2022年の趣味生活をスタートさせています。

近所の量販店では、1月10日(成人の日)までの年末年始セールが開催されていましたけど、結局いくら眺めても「欲しいもの」に化けることなどなく、したがって延べ10日間の誘惑を完全スルー。
叩き売りされても売れないアイテムって、いつも見ていて複雑です。
上流か中流で何かを間違えた…ということなんでしょう。


そんな思いをしながらアテもなく店内をフラついていたところ、お年玉をゲットした(らしい)小学生が御両親に付き添われてやってこられました。
どうやら目当てにしていた車両はお店になかったようで、明らかに目が死んでいます(聞こえてしまいまして、中古市場でとんでもない値が付いている特急電車の模型を買いにやってきたようでした)。
そのうちにお母さまがキレ気味になりまして、

「結局アンタは何が欲しいのよ」
「何でもいいから持って帰りたいだけなんじゃないの」

と御説法。
なんだか新年早々に自分が諭されたようで、背筋を伸ばして「はい、その通りです」と心の中でつぶやいてしまいましたよね。


お母さま、ありがとうございました。
今年は生まれ変わることができそうです。
缶スプレー2本を買って、急いで退却いたしました。





昨年から大した買い物がなく、その年末はインレタ貼りばかりで少々疲れましたので、新年の始めとして単独運転会を開催しました。
テーマは「近鉄特急」(自然とそうなっただけです)。





トミックスの21000系「アーバンライナーplus」は、車番やその他のマークが印刷済というところがマル。
数年前にTNカプラーを装備した特別企画品を入手していました。

30年ぶりの完全新規金型製品というところも相まって、地味に好製品だったと振り返っています。
塗装も質感が良くて、見ていて安心感があるというか。





30000系「ビスタEX」も登場。
旧塗装が未だに人気だと聞いていて、次第に自分もそう思えるようになってきました。





これは喫煙室が設置されたリニューアル品でございます。
インレタはまだ転写していませんので、これも早々になんとかしなければ。
前面の行先表示器がやや大きめとの指摘もありますけど、まぁこの程度で済めば良いのではないでしょうか。





トミックスの(リニューアル後の)30000系の謎仕様が、この連結間隔なんです。
アーノルドカプラーのままでTNカプラー並みの間隔が再現されていまして、未だにカプラーポケットをカットする必要性を持てていません。

小田急70000形GSE(第1編成)の連結間隔はとんでもないことになっていましたけど、こういうのってメーカーの中で基準値のようなものを持っているものではないかと。
ま、偶然だったとしても、追加投資をしなくても良いということは嬉しいですねー。





その点、50000系「しまかぜ」はこのとおりでして、こちらはTNカプラーにした方がいいのかもしれません。





50000系はつい最近、M-13モーター化、靴ずり印刷済、パンタグラフ改良などのメニューでリニューアルの上、再生産されました。
今でもお店に並んでいるようです。

実は、今回登場した3つの編成には(勉強を兼ねて) M-13モーターに換装させておりまして、その試走も兼ねていたんです。
でも、正直に言って大きな違いは感じられなかった…

パンタグラフも分売されるそうなので、これは予約しました。
靴ずりの印刷はボディが白いこともありますのであんまり見えないし、もうどうでもいいや(笑)

トミックスはこれからずーっと靴ずりとドアレールの印刷を施したリニューアルをしていくのかしら。





ということで、2022年の趣味生活をスタートさせました。
トミックスの車両へのインレタ転写作業はまだまだありますけど、極端に偏った時間の使い方もどうかというところで、要はバランス良く取り組んでいかないとです。


キリがありませんので、今回はこの辺とさせていただきます。

ではまた。

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  1. 2022/01/12(水) 09:20:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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コメント

子どもが模型にはまったら大変かも

しなのさかいさま
今年もよろしくお願いいたします。

模型店での子どもと親のやりとりは、
こちらも考えさせられます。

私は男女1人ずつ未就学の子がいるので、
特に男の子のほうが鉄道模型に興味を
もったらお金の面で大変になることは
不可避です。

特に模型に興味を持つ前に発売された
プレミア価格がついている中古車両を
好きになられたら大変なので、自分
からは模型を見せないようにしたいと
思いました。

在宅勤務ができるので、走らすのは
子どもが学校に行っている時限定に
するなど・・・

あと、TOMIXのモーターがM9以降悪評な
理由は、単純に中国製である気がします。
M13を分売パーツとして買った時、箱に
CHINAと記載があり、え?と思いました。
ほとんどの車両は日本製なのに、
心臓部が中国製って何だかなと。
(確か品番97947E4系かな?新幹線で
中国製がありましたね)
KATOはモーター含め車両はほとんど
日本製かと記憶しています。

近鉄って関西私鉄の中でも営業キロが
多いせいか、買いませんが車両も個性的
ですよね。
  1. 2022/01/12(水) 13:29:36 |
  2. URL |
  3. クハ111-1111 #-
  4. [ 編集 ]

ほんの数年間で価格設定が突き抜けてしまいました

クハ111-1111さん


こちらこそ今年もよろしくお願いします。
低年齢層のこの趣味へのアプローチの場面を目撃したわけでありますが、御指摘のように保護者としては、今この遊びをやらせて良いものかどうか悩むことは必定と思われます。エントリー商品を手に入れさせて、ずーっとそのままそれで遊ばせておく…とはいかないものですから、知識を広げた子どもが求めるその次の段階には「とにかく高くて入手も困難」という難解なハードルがすぐに待っているんです。この業界、入門は簡単になって間口が広がってきていても、その先には進めないようになってはいやしないかと、新年早々改めて心配になってしまいました。

子どもがいないときを狙って子どもっぽいことをする営み(笑) 当方もよくやりましたよ。変に興味を持たれると困るので、夜中の12時にプシューと塗装したり。もっとも我が家は興味を持つこともない女二人ですから破壊活動などの心配はありませんでしたが。今となっては良い思い出です。
最近では下の娘に「あのコンテナ車、ウチにあるよね」と指摘されたりしています。娘たちも街中で観察しているみたいでして。

トミックスの新モーターについては、もうしばらく生暖かく見守る必要はあるかもですけど、「新しい」ということを体感できなければ感動も起こり得ないので、その見守りも難しいですね。国内で生産したらもっと価格が高くなりますよ、と言われているような気もしていて。少なくとも、積極的に交換することはやはりやめておこう(壊れたときに交換すればいいや)と思うことにしました。
  1. 2022/01/12(水) 19:32:58 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

ヒントは8輌や

今年もよろしくお願いします。
その男の子は、どうやら近鉄の特急電車を買いに来ていたようですね。
もし大阪のホビーコーナーでしたならば、「何泣いとんのや。しばらく待っとったら、いい事あるで。元気だしや、坊ちゃん。ヒントは8輌や」と意味ありげに声をかけてくるオッチャンがいたかもしれない。
京都の模型売り場であれば、「えらい元気のいいお坊ちゃん、お母さんと瓜二つやわ」と声をかけられて、母親は恐縮しつつ退散していたかもしれない。

まあ、そろそろ発表があるかも...しれません。

アーバンライナーPlusの在庫は、まだまだ残っているようですね。実車は名阪甲特急から乙特急とへ世代交代してしまいましたから、どうしたものか。個人的にはNextのほうが好きです。
どうでもいいことですが、ビスタカーが輝いていた時代を知る者の一人としては…、ぜひ復刻塗装をお願いしたいところです。

模型の世界では、西落合さんにレジェンドなアレを晩年仕様で...というのを初夢といたしましょうか。
  1. 2022/01/12(水) 23:06:26 |
  2. URL |
  3. 連接車 #bDO6Upxo
  4. [ 編集 ]

落ち着く色

連接車さん

こちらこそよろしくお願いします。
伝統のある近鉄特急のカラーは、国鉄特急色と同じように見ていて安定感を持てるものにまで到達した事例、ということでしょうか。「懐かしい」という気持ちよりも「落ち着く」という表現の方が、自分の中では合っているようです。30000系の復刻塗装も期待してみましょう。でも、そのときは完全引退のとき、なのかもしれませんね。

西落合の宿題って御指摘の晩年仕様の他にもたくさんあるんですけど、そこには行かないで遠回りをしてばかりのようです。それで経営的に正解ならば仕方ないのですが…
  1. 2022/01/13(木) 19:04:45 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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