しなのさかいの駅前広場

細かいことばかりでよく分かりません。

KATO 455系「まつしま」「ばんだい」(その2・完)

(その1からつづく)




運転台の中に運行番号表示器の表現がなされるようになってからは、付属するシールとともにお好みの番号を選んで貼る楽しみが生まれています。

確かカトーが115系300番台で始めてからのことでして、トミックスでも「その手があったか」と気づいたらしく、今ではトミックスもおおよその国鉄形車両ではシールを付属させながら運行番号表示器を表現しています。

毎回のことですが、今回のシールもどれにしようかとずいぶん悩んでしまいました。
説明書には編成表は詳しく書かれていますが、シールに選んだ番号については言及がありません。





愛称を描いたトレインマークではなくて、無機質な番号というところが深みにハマるポイント。
本棚にある古い資料から時刻関連が分かるものを持ち出して「西落合からのメッセージ」を解読する訳ですが、それがまた難しくて楽しいのです。
古い時刻表、もう少し必要だわね。


今回はシールの並びが示すとおり、「まつしま」には「103M」、「ばんだい」には「4103M」を貼りましたけど、ちょっと違和感が残るんですよね…
「まつしま」と「ばんだい」の組み合わせにこだわるのではなくて、「いわて」などを含めて考えるとイイのかな。
サハシを連結していた頃の「まつしま」は1100番台の番号だったようなんで「1104M」か「1106M」を選べば良いけれど、これに対応する「ばんだい」の番号が。
どうも“南”を向いているっぽいし。

とにかく、当初から“北”を目指す番号にはするつもりでした。





あれこれ考えているうちに休日が終わってしまいそうなので、とにかく「103M」と「4103M」を貼って発車です。







東北本線を激走するイメージで。
485系「ひばり」と行き交うシーンは、国鉄時代の同線の様子として外せません。

TNカプラーも良いのですが、当方はカトーの胴受パーツによる下回りの表現も気に入っています。





鉄橋を渡り、





田園風景を進んで、





駅に滑り込む。

絵本のような画像の連続でゴメンナサイ。
でも、なぜか国鉄形急行電車は、かつての国内旅行の風景を描く主人公として適役でしてね。
カラカラに乾いた現代社会では、こうした乗り物にお金を支払ってでも乗りたくなるものなのです。





荷物列車も455系の僚友でした。





サハシ455という供食サービス車が含まれているのも魅力でしょう(ただし「まつしま」セットのみ)。
昔の旅の方が豪華だった、なんてことも考えさせられるセット構成になっています。






冗長的になってきましたので、そろそろおしまいにしましょう。
ということで、カトーの455系「まつしま」「ばんだい」でした。





これはトミックスの2020年製品

当ブログでは、トミックスのHG製品をたびたび取り上げてきました。

どれも良き製品で、それなりに満足して持ち続けていましたが、トミックスは止まることのないリニューアルの絶賛繰り返し中で。
ユーザーが「良い」と思っていたモノをメーカー「違う」と言って否定するのですから。
そんでもって、今度は店頭に並んだモノを見たユーザーが「違う」と言ったりして。
ライトリムの改良、再改良なんてもう疲れてしまいました(再々改良もある?)

最新版と言える2020年ロットも、その後に続いた類似品を見ていると早晩旧製品となることが間違いないようなので、仕様の安定性という面でトミックスのやり方には付き合いにくくなっています(2020年ロットでは先頭車の検電アンテナ付近の屋根の金型修正痕のような傷も気になっていました)。

したがって「カトーが今の製品水準でもう一度やってくれたらなぁ」という晴れない気分に覆われていたのでした。
その答えは2023年まで待たなければ出てこなかった、という訳で、昔の自分に教えてあげたいくらい(笑)





インレタの転写、パーツの取付けなどの手間が大きくて、買ってきてもなかなかレイアウト上を走り回らない…という事実は、当方の趣味活動、確保できる自由時間にはいつまで経っても馴染んでくれません。
おそらくこの先もそうなのでしょう。

今回のカトー製455系には検電アンテナ、信号炎管まで取り付けられていて、一方で床下には別パーツとされる部位は見当たりません。
精密度としてはトミックス製品に劣るとしても、どこか「こんなもんでいいんじゃない?」と言えてしまう感覚は「瑞風」のときに総括させていただきました。
ドールハウスのような目指し方は正解でもあり、でも不正解でもあり…



これにて、当方の455系探しの旅は終わりとなりそうです。





先週金曜日の鉄道模型コンテスト会場で

今月末は、第2弾として北陸本線の475系「立山・ゆのくに」が発売されます。
こちらには御覧のようなヘッドマークが封入されるので、今回の東北系統とは違った楽しみもありそう。

見ているうちに「ゆのくに」の優しげなフォントに吸い込まる気がしてしまいまして。
ハッと我に帰って、そそくさと賑やかなコンテスト会場を去ったのでした。


ではまた。

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  1. 2023/08/08(火) 09:30:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

こんばんは。

「裾帯なし」だけを上手に集める自信が無かったためにこれまでTOMIX製品(しかも2本も)しかいなかった私の所にも、ようやく「正調」のKATOの455系がやって来てくれました。過去のTOMIX製品では電気的接触の悪さに呆然としたり、ヘッドライトリムの太さに呆然とさせられたりと購入の度に気を失っていたいわば「鬼門の車両」でしたが、これでようやくストレスなく走らせることができます。
宮城と青森に親戚筋を持ち、しかも帰省は必ず急遽決まるという間の悪い家に生まれましたので、「ひばり」「はつかり」「ゆうづる」「はくつる」等の人気列車には必ずしも乗れないことが度々あり、その時のセカンドチョイスがこの455系急行達でした。
イネ、桃、北東北に差し掛かるとリンゴ。窓の開く車窓で感じた香りは、特急並みに飛ばす勇ましいモーター音と台車のハネる音とともに今でも記憶に残っています。

ちなみに購入試走時の店頭では、まず最初に前面側面の「塗り」を確認したのはやはり、ごく最近の騒ぎを反映してのこと(苦笑
もちろん問題はなく、逆にあれは何だったんだと思ったほどです。

細密化やディテールの作り分けにこだわるユーザーに対してはあらゆるパーツがユーザー取り付け・別パーツ化というのは一つの解としてアリだと思いますし、そこから新たなこだわりや発見につながることも多々あると思いますので真っ向から否定はしません。
ですが別パーツであるがゆえにやや大きさに違和感を持ったり、レールに載せる前に疲れ切ってしまうこともまた事実。新幹線16両にインレタ転写は本当に地獄ですw
本当にそこまでやりたいと思うくらいに好きな車両や列車は、HOという選択をするようになりました(これも地獄ではありますがww)。

よって、現状ではKATO的スタンスを支持する次第です。






  1. 2023/08/08(火) 21:24:25 |
  2. URL |
  3. 海無し #-
  4. [ 編集 ]

待てばよかった

TOMIXを購入したはいいものの、何の整備も進まぬまま3年が経ってからKATOからのリニューアル発表。個人的にはショックで、まだまだ修行が足りません。そういえばカタログに匂わせはありましたね。置き換えようにも増結セットの箱は処分済、まともな査定は期待できません。残念ですが今回は見送り、むしろいい加減2020年の製品の整備を進め、大事にしていこうと思うきっかけになりました。

せっかく大量の新規金型を投入してのリニューアルですから、グリーンライナーや磐越西線色など、様々なバリエーション展開に期待したいところです。
  1. 2023/08/08(火) 22:07:15 |
  2. URL |
  3. 山田町 #ixhng8Ec
  4. [ 編集 ]

往年の東北本線を再現するときは今

海無しさん

今回もありがとうございます。
当方も津軽平野にルーツの半分を持つ身でして、幼い頃は583系や24系の「ゆうづる」に乗りました。聚楽で食事をした後で上野から北を目指す列車に乗るのはどこか冒険チックであり、Nゲージで再現できるとなると盲目的に揃えたくなるクセが治りません。そしてまた、青森から奥羽本線の普通列車に乗り換えて、窓を開けたまま津軽平野へ到達すると、あの独特の香りがたまりませんでした。

一方で、模型の455系についても同じように苦労してきたようですね。今回、即座に帯の塗り分けをご確認されたという点は当方もそうで、でも直後に「んなワケないよな」と。
いつもどおりの、カトーらしい製品でありました。


模型を手にした後で「さて」と次にこだわる点は人によって様々。なので細部にこだわるトミックスのHG製品をベースにして、サードパーティのパーツ類を加えてさらに細部へと車両を見続ける方向性もアリなのでしょう。
それと同じように、車両から背景を考えてみたり旅の続きをしてみたくなる欲求もあるようで、当方はどちらかと言うとそっち。床下にATS車上子は付いていませんが、メーカーとして「そういうのはやりません」と断言してくれれば安心して「前」へ進めるというものです。
長年、お互いに中途半端だったかもしれない往年の東北系統の列車たちの行き交うシーンを再現するのは、2023年となってしまいましたが、これからなのかもしれませんね(^^)
  1. 2023/08/09(水) 08:56:39 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

西落合のフルリニューアルは

山田町さん


こちらも2020年ロットのトミックス製455系こそインレタを貼るなどしましたけど、その他、手付かずのままのトミックスの車両たちが数多く控えています。これらは模型店の店頭在庫と同じで、模型店にあるか自宅にあるかだけの差。ケースを見ながら、いつかは改めて手にしてパーツを取り付けたり、インレタを転写したりしようと考えているだけの日々です。いわば「保険」なのかもしれません。

カトーの懐かしめの国鉄形車両の企画を見ていると、一概には言えませんが(無難に、安全に)かつてのラインナップをやり直すことを優先させている傾向が見て取れます。165系はもちろん、12系客車、14系客車、24系客車、キハ82系、キハ58系、113系、115系、415系、181系、485系、583系などなどです。そろそろフルリニューアルをしていない方が少なくなってきていて、じゃあそれは何かとなるのですが、そんなところを予想してトミックス製品の在庫とにらめっこしてみるのもアリかもしれませんね。
  1. 2023/08/09(水) 08:59:06 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

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