しなのさかいの駅前広場

細かいことばかりでよく分かりません。

もう一度、近鉄10100系。

こんばんは。しなのさかいです。




いきなりですが、今回はカトーの近鉄10100系〈ビスタカー〉ですね。

11年前に室内灯を取り付けたときに「難しい」と申しまして、実際にそう思い続けていましたが、この度「LEDクリア」に交換するために再び分解してみたところ、案外簡単に取り付けられたので、そのついでにレイアウト上を走行させましたよっていう些細な話です。
よろしくお願いします。

室内灯は、単に車体をひっくり返しながら(ユニットが落ちないように)取り付ければ良かったようで、大きな反省点がありました。





後輩の30000系(立石謹製)とのすれ違い。

実際にはこの仕様の10100系とのすれ違いはないはずですので、スカートが付いて2階建車の裾が紺色となった全盛期(晩年?)仕様での再発売が期待されます。
ていうか、2007年の発売時からそうした要望は大きいんですよ。
もちろん、私鉄電車の原形仕様は必要だと考えている人間なので、これはこれでアリです。


ただ、再生産、再発売で問題となりそうなのは、平屋車に入れる室内灯プリズムで、いわゆる「クリア」のものではライトユニット本体に干渉するような気がします(飽くまでも「気がします」ということで)。

あいにく旧LED室内灯のプリズムは流通していませんから、2階建て車と同じように専用のプリズムが必要かもしれませんね。
そんな気づきがありまして、今回はその旧LED室内灯のプリズムを存置させました。
明るさに問題はありませぬ。

余談ですが、カトーにおかれましては、室内灯のプリズムだけを流通させてくれると、短くなったプリズムとのペアでは使えない手持ちのユニットを再利用できて助かるんですが…





昭和30年代の〈カッコよさ〉が観察できる。
私鉄特急の趣味的面白さはそこに(も)あると思っています。
曲面を多用したボディ、湘南電車のような正面の塗り分け、151系のような突き出たライトケース、などなど。
当時の流行はおおよそ取り入れられている、のかな。







「VISTA CAR」のロゴ、特に「S」をポイントとしたデザインを見ると、模型としての所有欲も満たされてしまいます。
ルーバー付きの蓋なんか、メカニック性が濃くて。





「レジェンドコレクションNo.3」。
最近Nゲージを始めた方にはよく分からないカテゴリーとなっていることと思いますが、ちょっと前のカトーでは、歴史に残る車両を特別なパッケージで製品化していて、それはそれは楽しいものでした。

このシリーズが2017年にNo.9(東急7000系)を発売した後に途切れ、かれこれ6年は経とうとしています。
もうこのシリーズの再開はなさそうなので、バックナンバーを楽しむ段階に入ったと言えそう。

でもまぁ、それもそれでイイじゃないですか、ね(^^)





あ、C編成のパンタを上げ忘れました(^^)

2007年に発売されてから16年。
この間、あまり走らせることもなく眠らせていたかもしれません。
これじゃダメですよね。
集電性能も優れているようで、とても良く走行してくれます。
室内灯も明るくなったので、しばらくはレイアウト上の主力列車として走り回ってもらいましょう。











(おまけコーナー)

最近、各方面をパトロールしている中で、鉄道模型趣味との付き合い方、Nゲージ趣味との付き合い方をリセットしようとしている諸先輩方をチラホラ見るようになりました。

特に、今までどおりのお金の使い方を立ち止まって考え始めている方が多いようで、かつてこのブログで取り上げてきたテーマともシンクロしています。

もちろん直接的なトリガーは、模型店に並ぶ商品の価格の高騰ぶりと企画のチープさを巡るそのバランスの悪さだと思いますが、よくよく気持ちを察すると「買えない」という次元を通り越しているようなんですよ。

なんと言うのかな、「数を増やすだけでは豊かな気持ちになれないかも」と気づき始めたと言いますか。



鉄道模型趣味って、学生時代を終えて社会人になれば、大抵は自宅で1人で楽しむ(しかない)趣味となってしまいますでしょう。
それ故に、趣味生活に新しい刺激を求めて模型店へ足を運び、お金を何かに換えてそれを自宅へ持ち帰って、自分の中に何らかの新しいインパクトを加える。
こういうサイクルが何年も続くと、そのうち「遊べていない」と気づくようなんです。

持ち帰ったモノを上手く消化できていない、持て余しているようなんですね。
でも、その閉塞感の突破口は「再びお金を使うこと」に見い出そうとして…


難しいことを申しました。
「今後、鉄道模型はゼロ円で遊ぶべし」なんて言っているのではありません(そこは誤解なきように)。
ユーザー各人がそれぞれに、自分が今までにしてきた「お金の使い方」に違和感を持ち始めている、そんな胎動を感じ取っている次第です。

もちろん違和感を持ち始めるキッカケは、昨今の新製品などを見て、ということなのでしょうけどね。


これ以上進むと長くなりますのでこの辺で。
あー、また今日も新しいポスターが。

ではまた。




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  1. 2023/09/14(木) 19:00:00|
  2. 鉄道模型(車両)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9
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コメント

こんにちは。

実車の現役時代には自身は生まれていないので当の模型は手は出しませんでしたが、「近鉄にも連接車が居たんだな」と発売当時に初めて知ったものです。

何気に連接構造は小田急10000型から抜本的に異なる設計のもので、2023年現在も「こういったのを小田急7000型LSEとかで今からでもアレンジして出してくれないかな」と考えるのですが、各種イベントで何度かリクエストとして挙げても当のKATOは乗り気でないらしく、相変わらずその辺りは鈍くさくて何ら改善されないなとも。


因みにこの初代ビスタ、久々の金型回転目的で晩年仕様での派生再販計画があるようですが私としては「だから頼んでるのはそっちじゃないって」の感想です。具体的には競合でもひのとりなり、しまかぜぐらいの現代車は抑えてもらいたいのですよ。国鉄·JR車で特に前者の姿の車種をやたら贔屓にする傾向は今も根強く、何かと「今」から避けたがる印象ですが、それが通用しなくなる日もそう遠くはないだろと警鐘を鳴らしてはいるんですがね。

レーティッシュなどの海外車関係が国内メーカーでKATOが唯一取り組める題材でその稼ぎもあるだろと評されるのでしょうが、それが全体のどの程度までカバー出来ているのか···
  1. 2023/09/16(土) 18:41:55 |
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  3. ポールスター通勤者 #-
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初めてまして

はじめまして、空色の帽子と申します。
いろいろな鉄道模型関連のブログを見てきていた中で、最近貴殿のブログに辿りつきました。お金の使い方や時間という観点からの鉄道模型との接し方や遊び方、鉄道模型趣味の在り方への疑問や提案、各メーカーさんへの意見などを含め、すごく興味深い内容であり、「うん、確かに…」と共感するところも多々あったため、ブログの最初から拝読させていただきました。特に、各イベントの記載なんかは折に触れて都度複数回拝読させていただいております。
そして、当方、今まで、ブログやホームページでは一度もコメントというのをしたことがないのですが、なぜか、書いてみたいなと思い、今回コメントさせていただきました。ご迷惑にならない範囲で今後もコメントをさせていただくかもしれませんが、その際はどうぞよろしくお願いいたします。
さて、当方、鉄道模型が楽しくないというわけではないですし、もちろん、止めようなんて思ったことはないのですが、一方で並行して、何年か前からでしょうか、何だか息苦しさとか疲れ?みたいなものも心に感じながらやっている自分がいます。これが何なのか、これからどうしたらこれが取れるんだろうか、列車収集(自分の場合車両型式ではない)と購入への欲求がまだ存在してしまっている自分の中では明確な考えや行動に至らず、迷いの中なのですが、きっとここで書かれていることなのだろうなぁと思った次第です。
申し訳ありません、長くなってしまうので、今回はご挨拶とここで止めておきたいと思います。
それでは、今後も楽しみにしております。
  1. 2023/09/17(日) 15:11:32 |
  2. URL |
  3. 空色の帽子 #-
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LSE

ポールスター通勤者さん

小田急LSEは、それこそTOMIXのリニューアルの繰り返しで「買えば早晩旧製品化する」というジンクスが常識となっています。あれはもう1982年頃の基本設計ですから、KATOなどの別メーカーによる捉えなおしこそがユーザーの求める方向性ですよね。KATOはNSEの設計を活かしてやってくれないものなのか…。
10100系の再始動の動き、本当にあるのでしたら興味があります。が「今さら」感も拭えず、KATOが何故そうすることとしたかが問われる場面です。
  1. 2023/09/17(日) 22:49:30 |
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  3. しなのさかい #-
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ようこそお越しくださいました

空色の帽子さん


はじめまして。ようこそお越しくださいました。
ずいぶん遡ってお読みくださったようで、本当にありがとうございます。当方の論点がブレまくってはいないかと冷や汗ものなのですが、その反面、自分にとってこの趣味との付き合い方は、ブログを続けてきた14年間で大分変わってきているのだろうと自覚しているところでもあります。

そもそものハナシ、この趣味において「お金を使う」ことに苦痛があってはいけませんよね。現金をその金額と等価(あるいはそれ以上の価値)のプラスチックの物体と交換することは当然のミッションであって、そうできた結果であれば、自宅に持ち帰った車両ケースと中身は失った現金と同じ価値を持つものとして見え続けます(少なくとも買った本人にとっては)。つまり、ノーダメージ、全然平気っていうやつです。

最近はこの等価交換が難しくなっているようなんです。品質が失われていればもちろん「等価」ではありませんし、品質が維持されていても数か月分のお小遣いと交換するのであれば「等価」ではないでしょう。それだけではないかもしれません。そもそも「このタイプじゃないんだよなぁ」と言いながら買うとか、「今月は買うモノがないからこれでも買うかぁ」と言って買うことも同様に「等価」ではないのでは。プチリニューアルによる買い直しも同じでしょう。つまり、商品の流し手(上流)だけでなく、流れてきた商品を受け止める側(下流)自身も等価交換の構図を崩しているプレイヤーなのではないか、ということです。今日の価格高騰はそう思えてしまう一因でありました。

「何年か前からでしょうか、何だか息苦しさとか疲れ?みたいなものも心に感じながら」とのお言葉は全く同感です。家族に白い目で見られてもハッピーにお金を使いたいし、持ち帰った車両は最低でも10年間は「イイモノ」であり続けてもらいたいんです。それが叶わなかったり、叶わないと恐れてしまうのであれば、いっそのことスルーする。スルーした分、これまでのコレクションを見つめ直して「ワールド」を構築するための地面づくりを構想してみる。そんなユーザー各員の取組が、今の閉塞感をポジティブに捉える最善策かもしれませんね。買わなくても楽しむNゲージ、っていうところでしょうか。
またお越しくださいませ。お待ちしております。
  1. 2023/09/17(日) 23:38:20 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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何となく何となく

今回も失礼します&お久しぶりです。

KATOの10100系ビスタカーですか~
散々迷った挙げ句見送ってしまって後悔した形式の1つですね。
この昭和30年代特有の意匠は何とも言えず良いです。
これを買わなかった反動なのか(?)ワラビ方面謹製の南海20000系デラックスズームカー(登場時)は迷わず投入しましたね。
ビスタカー同様独特の「丸っこさ」が好きなんですよ(笑)

以前からしなのさかい様が提唱している「鉄道模型とのお付き合いの再考」は私も数年前に稼働数がゼロに近い車両をドナドナした頃から何となく始まって価格の高騰も相まったこと、コロナ騒動以降模型と向き合う時間が増えた事で「心の琴線に触れる」部分が見えてきた気がします。

私の場合は「1960年代の世界」「2000年頃の九州」「乗り鉄の大切な思い出」が大きな基軸になっているかな?と思います。

そんな中で新製品のC56-160が発表になって悶絶しているのと同時に、最近乗り鉄した宇都宮ライトレールと、あまりにも気に入り過ぎて2週連続で乗車してしまった東武N100系スペーシアXはポスターにはありませんでしたので、ホッと胸を撫で下ろしているところです(笑)
  1. 2023/09/18(月) 00:46:39 |
  2. URL |
  3. つばめ787 #-
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溢れる模型

つばめ787さん

いつもありがとうございます。
無稼働状態の模型をどうするか、どう捉えるかが鍵なんでしょうね。簡単に「買ったけどそれほど必要ない模型だった」とも言えますが、走らせられる模型としては、我々には各人の中でキャパがあり、そこから溢れると無稼働状態になる…のかもしれません。当方はその点を考えて必ず「入れ替え」を行っています。晩年仕様の10100系が発売されたときは、さてどうしましょうかね。
  1. 2023/09/19(火) 08:10:38 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
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価値のない年代物とラベルだけの粗悪品

辛辣な表現をお許しください。
価格の高騰ぶりと企画のチープさ。再生産品をNEWと銘打って、元値の1.5倍(10-1244 阪急6300 8,800円→
10−1285 阪急6300 13,200円)で売りつけられてしまったら…。
東先生ではありませんが、私だって1円も払いたくありません。

価格の逆転も見られるようです。
TOMIX 2726 トラ145000 木材付 880円(2両・1,760円)
KATO 8027-1 トラ45000 積荷付 1,980円

失礼ながら、現在の価格を正当化できるほど西落合製品に優位性があるのでしょうか。私には、バリュエーションに見合わない値付けに見えます。
また、再生産時の価格を時価とすることについて、メーカー・ユーザーにてコンセンサスが形成済なのでしょうか。
違和感に蓋をしたままでいると、精神衛生上よろしくありませんから、どこかでリセットが必要なタイミングなのかもしれません。

西落合製品との付き合い方、Nゲージの遊び方について、立ち止まって考える。
そう考え始めた諸先輩方が出てきたという感じなのでしょうね。
  1. 2023/09/29(金) 13:19:46 |
  2. URL |
  3. 連接車 #zWzjaqjA
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別の「楽しい」何か

連接車さん


そうですね。我々の中にある価格への違和感がどこか置いてきぼりになっていて、従来と大きく変わらないように見える“新製品”の案内を受けても戸惑うことばかりです。ポスターやイベントでニュースに接しても「自分とは無関係な世界での出来事かも」っていう気持ちが芽生えてくるようになりました。

生活必需品ならばそれでも買うんですけど、鉄道模型ですから。買わなくたって困ることはない…。ここに趣味全体の未来を不安視してしまうのです。5年後、10年後にこの趣味はどうなってしまうんだろうって。模型店へ足を運ぶ人はどのくらいになるんでしょう??? もしかしたら、もう既に「辞めよう」と行動に移している人も多くなっているのかもしれませんよね。

四六時中Nゲージのことを考えていたはずなのに、何か別の「楽しいこと」を考える時間が増えている気がします。最近はコミックスを36冊程大人買いしてしまいました。こんなこと、以前はなかったんですョ。
  1. 2023/09/30(土) 23:36:07 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

大変ご無沙汰してました。

こんにちは 海山鉄です。

大変ご無沙汰しております。
もう、忘れて仕舞われたかな💦

しなのさかい様の記事とは裏腹に
拙者、性懲りもなく鉄道模型(鉄道全般)に
復活の兆しが在るようです

まぁ、以前にも増して趣味事が多くなって仕舞いましたので、鈍亀であることは代わり無いですが💦

ただ、昔とは違い、やたらめったら導入せず
思い入れを続けて行こうと思っています。

もし、お時間が有ればお立ち寄り下さいませ。

では。

  1. 2023/10/03(火) 12:11:40 |
  2. URL |
  3. 海山鉄 #-
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