しなのさかいの駅前広場

またリニューアルですか、そうですか

キハ181系に対する興味はトモダチから

こんばんは。しなのさかいです。




週末に隣町でこんな映画を観てきました。
キミ悪い書き出しにすると「何を始める気だ?」と案じられることと想像しますが、当方に映画を評論するような自信は備わっていませんから御安心くださいまし。

申し上げたいことは、こういう映画を観て自分の中に“なにかしら”が残るようになった、そういう年齢になった、というただそれだけのことなのです。
もしかしたらこの場にお越しくださっている方々の中にも…と思いまして紹介させていただきました。

解散。







ではなくて(^^)

前回、国鉄時代の山陰本線の顔と思える車両を少々語ったところでした。
その頃の山陰本線を訪れたこともない当方の、極めて感傷的なむかしばなしとなりますが、もう少しお付き合いください。





山陰本線のディーゼル特急としてキハ82系ではなくてキハ181系を持ち出すところが年代としてアレかもしれませんが、当方としてはやっぱりこっちなんですの。
「山陰」の座席車として12系を推したことからもお分かりいただけるでしょう。





キハ181の運転台の後ろには大きな機械室があって、キハ180とキロ180の屋根上にはラジエーター。
ライトのケーシングから印象付けられる顔つきも、当時のアメリカ車やそれを真似た国産車のような流麗さが見えたキハ82と比べると精悍な角張ったものになりました。
外観からして「強そう」という言葉が思い浮かびますが、20系客車のデザインも過去のものになりつつある時代でしたから、このキハの変化もトレンド、時代の転換点に差し掛かったものだったのかな。

キハ82系は北海道から九州まで(四国を除いて)全国的に散らばって活躍したため、運用線区が限られたキハ181系の方が特定の路線を思い起こしやすい…ということもあります。



1984年にトミックスからキハ181系が発売されたときは、その良さがイマイチ分からなかったんです。
その頃の“カッコイイ先頭部”の概念は運転台が屋根と同じレベルにあるそれでしたしね。
あ、トミックスでも動力ユニットが入る車両に室内灯を取り付けられるようになったのも、確かこのキハ181系あたりからでして、その点では素晴らしいと感じた記憶があります。

とまぁ、そんな程度の当方だったんですけど、実は同じクラスの同級生にいち早くトミックスのキハ181系をハアハアしながら買うマニアがいましてね。
関東平野に住んでいながらずいぶんと渋い車両を推すものだと、やや距離をとって(?)見ていました。

ただ、飯田線の旧型国電やオハフ61に乗ったりする(俗に言う“間に合った”)同級生もチラホラいまして、毎朝学校に行けばこういう人物たちが集まって、自然に刺激を受け続けることができていました日常でした。
なので、次第に当方もキハ181系の顔に妙な愛着を持つようになってしまいまして。





1987年11月17日 山陰本線 保津峡駅付近

当方がキハ181系を好きになるまでの時間もそんなに掛からず、こうして約3年後には修学旅行のついでに京都口で実物を見て惚れてしまった、ということなんです。
京都駅でもキハ181系が大音量を奏でて排気ガスをモクモクと上げて入線してくる様子を見まして、関東の人間には刺激が強すぎる景色でした。


んでもって、帰ってきてすぐに街の模型店へ自転車で急行してトミックスのキハ181系を入手。
民営化後の姿にすべくJRマークを転写して、銀河モデルの列車無線アンテナを付けることに大きな満足感を得ていましたっけ。
今となってはやらなくても良いことでしたが、できるだけ肉眼で見た車両を手元に置きたかったのでしょう。

トミックスのキハ181系は、20世紀の終わりの頃にBMTNカプラー対応が行われただけで、長らくそのままの仕様で生産され続けました。
しかし、前面窓周りの無塗装など、見劣りする点も大きくなりましてね。好きな車両ではありましたけれど、やがて手放してしまいまして。

その夜明けがカトーによる製品化によってもたらされました。
2010年12月のことでございます。





このように今回のキハ181系、前回の12系「山陰」を推すことは、実は当方が自分の目で見て興味を持った対象だからではなくて、そのときの同級生の推しアピール、巧みなプレゼンテーションによって感化された結果だったからなのでした。

今から考えると自分史の中で鉄分が濃い目だった最初の時代でしてね。
それはもうすごかったですよー。
朝、登校すると始業までの間はずーっと鉄道の話題。
掃除の時間も4、5人が集まれば同じ。
学校にバレないようにグリーンマックスのオロハネ10やオハネフ12を組んで持ってくる奴とかがいましたから。
昼休みに学校を抜け出して時刻表を買ってくる奴もいて、体育館で寝そべってみんなでそれを見ながら談義したり。

これ、普通の公立学校であったことなんです(笑)
このときのアナログ的な仲間の存在は、今の趣味の楽しみ方に強く影響し続けていて、数十年間感謝し続けています(みんなどうしているのかしら)。





ついでに。
1980年代前半の山陰本線の旧型客車の中では、オハニ36がアイドルだったのではないかと(そうですよね?)。





荷物室が行商の方々にとっての荷物置き場として機能していたことは有名なエピソード。
構造の特徴から編成端に連結されるので、灯るテールライトがよく似合う客車だと当方はスリこまれています。





室内灯は白熱灯のイメージにしたくて、旧LED室内灯にオレンジフィルターを被せています。
この車両に乗車することはいろいろと大変だったようですが、アンバーな色の車内に身を沈めて車窓を眺めてみたかった。
あ、飽くまでも現役の普通列車に、ということでです。





キハ58系も置いておきましょう。
山陰本線の顔として登場しなければならない車両はまだまだあります。





いかがでしたでしょう。
鉄道趣味の対象を自分の脚と目を使って広げることも大切ですが、素直に他者の「楽しい」をおすそわけしてもらうことも面白いものです。
自分が“間に合わなかった”過去の対象であればなおさらでして、現代の常識や価値観と比較すれは笑い話になったり、お金を支払ってでも得たい価値を見つけることにつながったり。

「夜行列車」であれ「山陰本線」であれ、それらを愛おしく興味深い対象として誰かにリコメンドできている、そんな“電波塔”を、あの頃を思い出しながら探しているところです。


ではまた。

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  1. 2024/01/20(土) 00:10:00|
  2. 鉄道模型(車両)
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  4. | コメント:4
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コメント

男の匂いがする車両

今回も失礼致します。

キハ82系が流麗なイメージならキハ181系はまさに「武骨」なイメージの車両ですね。
またヘッドライトやテールライトも角張っている印象で何処か男っぽい車両でもありました。

私もしなのさかい様と同じで馴染みのあるのはキハ181系になります。
それはキハ181系は実車に乗っているからで、1999年の3月に「いそかぜ」にデビュー直後のサンライズ出雲の「シングルツイン」で山陰入りし、乗り鉄しに行っています。
サンライズ自体は私は当時東海道ブルートレインの一角であった「出雲」の西日本担当の3号と「瀬戸」を廃止に追い込んだ張本人と敵視していたのですが(w)、285系の素晴らしさを大学の講義中に延々吹き込まれ、段々と興味が湧いてきて、ついにはサンライズ出雲~いそかぜ~九州乗り鉄の壮大な計画に至ったのでした。

ちょうど向日町運転所所属のキハ181系の塗色が「西日本色」に変更が進んでいた頃で、国鉄特急色のままで運用していた後藤車両所のキハ181系にせっかくだから乗りたいし、山陰本線の米子以西を走破する「いそかぜ」もそう長くは運転しないだろうと友人と話し合っての旅行でした。

日本海の雄大な車窓を眺めながらのんびりと走る特急で延々6時間かけて小倉まで走るというとんでもない列車でしたね。

ところで夜行鈍行「山陰」の模型化なんですが、しなのさかい様も仰っていたように山陰本線の主役級を何か出してから脇役的に発表したほうがよかったのかも?とは私も思います。
山陰本線のクイーンと言えば「まつかぜ」になりますからキハ82系のリニューアルとか(個人の感想ですw )

  1. 2024/01/23(火) 02:05:12 |
  2. URL |
  3. つばめ787 #-
  4. [ 編集 ]

キハ82系、キハ181系の定番商品化も

つばめ787さん


大学の講義中に285系の楽しさを吹き込まれたとのこと。さぞかし充実したお時間だったのでは(笑) 乗りに行きたい列車がある地域って(我々の視線で見ると)こうやって旅の目的地になってしまうのですから、得をしていますよね。観光列車化されてしまうと敷居が高くなってしまうので、飽くまでも普段使いの列車として残っていてもらいたいと思う次第です。「乗りとおす」ってどこか冒険的で価値のある遊びです。

女性的なほうのキハ82系。
カトーのキハ82系は、旧製品からのリニューアルを遂げたのが2004年頃だったと記憶していて、フライホイール付きのGM-3モーター、ボディマウントタイプのカプラー、サスペンション機構を採用するなど、現在のカトーの車両の標準を打ち立てたものです。その後にスナップオン台車化、スノープロウ取付というマイナーチェンジが行われていますが(10‐550)、これ以降「キハ82系」というプレーンなセット名で製品化されることはなく、現在に至っています。これこそ再生産されても良さそうなので、もうそろそろかもと思いながら…。トミックスのはトミックスのでよくできているとは思います。
特急車両であるキハ82系もキハ181系も、国鉄時代の亜幹線の主役のようなものですから、旧型客車から攻めるのではなく、まずはこうした「顔」を打ち立てて地域へのイメージ訴求をユーザーに仕掛けてみるのも良さそうなんですよね。485系などのようにもう少し再生産の頻度が高くてもイイんではないかと思ったりもします。
  1. 2024/01/26(金) 13:04:44 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

あの蘇った日々

 こんばんは、しなのさかいさん。よろしくお願いいたします。
 ここのところの混沌とした感じの中で、発言致したく思い投稿いたします。
 良いです、すごくいいと思います、トモダチって、この回の181を見て、エンジン音、排気臭、ホームでの雰囲気が、すごく蘇ってきます、いいです。
 この181から、山陰の路線で働いた車輌を手元に置きたい気持ちが昂れば、それでいいと思います。あの長大非電化本線を旅したマニアはたくさんいると思います、その旅人の心を動かせられる企画があれば、それをきっかけに、グッとニオイと雰囲気が出て、がっつり心を鷲掴みにできると思います。
 写真を見れば、あの気持ちとニオイ、雰囲気、感じ、想いが蘇ってきて、感慨深いものがありました。
 しなのさかいさん、ありがとうございました。
  1. 2024/02/12(月) 21:24:35 |
  2. URL |
  3. 紀勢線マニア #-
  4. [ 編集 ]

大変申し訳ございませんでした

紀勢線マニアさん

せっかく温かいコメントをいただいたのに、返信が滞ってしまい大変申し訳ございませんでした。
次の記事のとおり、ここ最近は生活の中に鉄道模型を置くことができなくなっていて、思考停止状態でした。ダメですね。
なんとかしてこの場は存続したいと考えていますので、これに懲りずにまたお越しいただければ幸いです。
  1. 2024/02/26(月) 22:19:09 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

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