しなのさかいの駅前広場

荷物車がいっぱい

風林火山で鉄分補給2009(その1)

こんばんは、しなのさかいです。

運動会疲れが癒えていないにもかかわらず、翌日曜日は山梨まで出掛けてきました。
表向きの目的は「ぶどう狩り」ですが、相変わらず鉄分を摂取しつづけないと危険水域に陥る私。
ですから、もちろん“真の目的”は用意してあります。

八王子インターから中央自動車道で一路山梨方面へ。
途中、初狩PAで休憩すると、はるか向こうに中央本線を走っていく臨時列車が見えました。
まるでNゲージ。気持ちのいいロケーションです。

甲府盆地までは、渋滞も無く順調にたどり着くことができました。
勝沼インターで降りると、あらゆる道々に「おいでおいで」する農園のおばちゃんたち。
ジャストシーズンだったようで、観光バスも目立ちます。
で、当家が目指す方角は、なぜか「勝沼ぶどう郷」駅。
今回は真っ先に私の用を済ませてしまいます。


IMG_3921.jpg

臨時列車の客でごったがえす駅。
危うく、駐車場の入り口を見落とすところでした。
“この目的”専用の臨時駐車場からさらに奥へ進むと、このような謎の階段が現れます。
ちなみに、この階段を俯瞰するこの場所。スイッチバック時代の勝沼駅の構内ですね。


IMG_3924.jpg

階段を登りきると、このような光景が。
今回のお目当ての「大日影トンネル遊歩道」(写真右)です。

大日影トンネルは1902年に単線で使用開始。
その後、1968年に新しいトンネル(写真中央)を上り線用として使用開始したために、下り線用に。
1997年、さらに新たな上り専用の新大日影トンネル(写真左)が完成したため、これに伴い閉鎖。
それまで上り線だったトンネルは閉鎖されたトンネルに代わって、下り専用の新大日影第二トンネルとなりました。

閉鎖された大日影トンネルは、その後、旧勝沼町に無償譲渡され、2007年、遊歩道として再整備された訳です。

ご覧のとおり、線路は残されており、両サイドがコンクリートで遊歩道化されました。
ワクワクです。


R0011663.jpg

明治時代の構造物ですから、さすがに重厚感があります。
なんとなく、背筋を伸ばして「それでは入らせていただきます」と言いたくなるような、そんな存在感。
1968年の複線化の際に、第二トンネルの坑口が、それまでのレンガ坑口の一部を飲み込んでしまった経緯を伺い知ることができます。
はい、ここ、重要です。

さすがはテツの女房。線路のど真ん中をどうどうと歩いていきますねー。
「ポッポ~!!!!!」と言って入ってくれれば100点なんですが、そんなことはあり得ません(笑)


R0011674.jpg

トンネルの内部には、ところどころにこんな退避場が。
もちろん、ライトアップは遊歩道化された際のものです。
レンガの積み上げが美しいですねー。
この時代は、仕事が丁寧だったのかもしれません。


R0011676.jpg

手ブレを気にしながら、フラッシュなしで内部を撮影してみました。
上部の架線もそのままのようです。
片道30分ということで、反対の坑口から歩いてくるおばちゃんたちに何度も声をかけられました。
それにしても、このトンネル。スーパーあずさも走ったのですから、驚きですね。
私も、何回も、このトンネルを高速で駆け抜けたはずです。


R0011677.jpg

鉄分ゼロの家族を連れて、1時間近くこのヒンヤリしたトンネルを歩かせるのは無謀なので、早々と引き返します。

まさに「タイムトンネル」でした。


R0011679.jpg

再び外に戻って、坑口を観察します。
レイアウトの坑口を自作していますが、カラーがイメージ通りにいかず、苦労していました。
こんな感じですから、2、3色のスプレー吹きでは表現できないはずです。


IMG_3959.jpg

黒いススも残っているようです。
蒸気機関車の煙だけでなく、長年の風雨にさらされて、このようなウエザリングが完成したのですね。
大抵はこのまま自然に帰ってしまう廃トンネル。このように観光資源として再利用される例はほとんどありません。
あまりセンスのない、ハコモノのような観光資源が氾濫する中で、こんな鉄道構造物の価値を見出した地元の方々には惜しみのない拍手を送りたいと思います。


IMG_3926.jpg

子どもたちは、1,067ミリの幅でピョンピョン飛びをやっていました。
少しは楽しかったようです。

(その2へつづく)





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  1. 2009/09/28(月) 22:34:35|
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  4. | コメント:5
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コメント

トンネルの壁に残る煤 一体どんな機関車の煤だったのかと遠い昔に想いを馳せてしまいますね
 もっとも電化は 昭和初期ですから暖房車や気動車のものかもしれませんね
 この反対側に明治のトンネル坑口があったのですが、今はどうなっているのでしょう?
  1. 2009/09/28(月) 22:56:26 |
  2. URL |
  3. 線路際の住民 #-
  4. [ 編集 ]

トンネルの向う側

なるほど、暖房車ですね。
そう言われてみれば、見る写真は旧型電気の列車ばかりでした。

反対側、行きたかったんですが、また次回にします。
もちろん、美しい坑口が残っているようですよ。
  1. 2009/09/28(月) 23:13:03 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

「鉄」な場所で家族サービス

恒例の風林火山で鉄分補給シリーズも回を増すごとに家族サービスの名目の基にさりげなく鉄分補給のウエイトを増す工作に磨きがかかっているようで!(失礼!)
今回も良い場所見つけましたね。トンネルをこのような形で保存しているのも珍しいですね。
「鉄」な場所で家族サービスをして尚且つ喜んでもらえればそれに越した事は有りません!
どんどんやりましょう。
  1. 2009/09/29(火) 21:15:18 |
  2. URL |
  3. 北の扇形庫から #Wd3nJgFU
  4. [ 編集 ]

遅ればせながら

お久しぶりです!遅ればせながらリンクとTBありがとうございました。
ようやく落ち着いてきたので、また寄らせてもらいますね。

坑口については知らなかったのもありますが、全く気付きませんでした。
今度行った時じっくり観察してみます。

「ゆ~ぷる韮崎」、今までいった中でも抜群の重曹泉で、
すごい感触十分のお湯でしたね!
ここは良かったです~そのうちレポートしようかと思ってます。

あ、返信は不要です。それでは末長く引き続きよろしくお願いします~

PS.すぐ分かっちゃいましたグリーンタワー!
この公園も前に行ったことありました。なんか嬉しいですねぇ。
  1. 2009/11/17(火) 02:46:35 |
  2. URL |
  3. TENE #YG9ONXHE
  4. [ 編集 ]

TENE様

TENE様

というわけでして、当方の居住地はそのあたり、ということです(笑)
神奈川・山梨・静岡は、我が家の行動範囲のすべてですから、TENE様のブログテーマと重なります。
今後ともお付き合いの程、よろしくお願いいたします。
  1. 2009/11/17(火) 21:42:39 |
  2. URL |
  3. しなのさかい #-
  4. [ 編集 ]

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